刀剣・七條袈裟奉納式無事円成!
vol. 44 2023-10-20 0
おかげさまで令和5年10月15日(日)、「カシャ斬りの刀剣」と「カシャ除けの七條袈裟」を本尊阿弥陀さまへ奉納することができました!当日の様子を写真とともに紹介させていただきます。
撮影:金子敦子
本尊さまの前に供えられた刀剣と七條袈裟を着けた住職(長田)
この奉納式に際して事前にお稚児さんを募集したところ、なんと56名ものお申し込みをいただきました。当日は奉納の前に、まずその子供たちの無事成長を祈る稚児灌頂の儀式を執り行いました。
稚児衣裳の子どもたち
残念ながら前日夜から雨が降り続いており、楽しみにしていたお練り行列はできませんでした。しかし、外で行うはずだった稚児灌頂(仏さまの智慧の水をいただく儀式)の儀式は堂内となったので、雅楽が奏でられる中、本尊さまの前で伝統的な仏教儀礼を体験してもらうことができました。
子どもたちが稚児衣装に着替えている時の楽しそうな笑顔、そして儀式が始まった時の緊張した表情がとても印象的でした。
56名のお稚児さんと記念撮影
稚児灌頂の儀式が終了後、長野県坂城町からお招きした刀匠宮入小左衛門行平氏、藤沢市からお招きしたアーティストTETTAさん、そのほかクラウドファンディングのご招待客参列のもと、盛大に奉納式が執り行われました。
奉納式にあたり総本山知恩院さまより祝辞と祝香を賜り、また宮入氏、TETTAさん、大西法衣仏具店様には感謝状が贈られました。
(右から)宮入小左衛門行平氏、TETTAさん、㈱大西法衣仏具店の澤さん
総本山知恩院さまからの感謝状を授与される宮入氏(左)
ところで、この奉納式が終了した昼頃には晴天になっていました。「どうせなら朝から晴れ渡っていたらよかったのに・・・」という残念な思いもありますが、400年前の伝説にも妖怪カシャが出現した時、急に雨が降り出したといういいます。そのカシャを岌山上人と虎太郎が勇気と祈りの力で退治したら、不思議なことに青空が広がった・・・と伝えられています。
本日のこの奉納式は、偶然にもその伝説どおりになったと思えば納得なのであります。
めでたしめでたし・・・。
「カシャ斬りの刀剣」は彫金と拵制作のため、奉納式終了後にプロジェクトアドバイザーの剣持直利氏に一端お預けいたしました。
完成は来年夏頃の予定です。一般公開もさせていただきますので、それまで今しばらくお待ちください。
カシャ退治プロジェクト実行委員会 代表 長田正澄
本尊さまに供えられたカシャ斬りの刀剣
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