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『成長する絵画』展をクラウドファンディングで実現!
筆を握ること、言語による意志の疎通も難しい重度の脳性まひの4人の作品展。アートは一部の才能のある人たちのものではない、これまでの障がい者アートとも違う、創作の場、サポートの形など、新たなアートのあり方を示す展覧会です。
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造形作家。アトリエ ル・マタン主宰。 誰もが自分を自由に表現でき、自他ともに受けとめあえるアートを通して、ワークショップ、人材育成、情報発信などを行う。 これまで幼児から高齢者まで、教育、医療、福祉など多方面で活動している。 近年は特に、障がいのある子どもたちや保育園でのアートの導入に注力している。 新渡戸文化短期大学非常勤講師 著書『子どものチカラを引き出す美術と大人の関わり合い』 『保育園での表現者たち~アートが流れる日々から』 『アートという文脈で保育を考えてみると』
筆を握ること、言語による意志の疎通も難しい重度の脳性まひの4人の作品展。アートは一部の才能のある人たちのものではない、これまでの障がい者アートとも違う、創作の場、サポートの形など、新たなアートのあり方を示す展覧会です。
2007年から10年
埼玉県で重度の脳性まひの子どもたちのアトリエ「成長する絵画」クラスがスタートしました。月2回のペースで制作を続けて10年。当初、小学生だった彼らは、現在、10代後半の若者になっています。
10年前、彼ら自身が描く意志を持ち、描き始めたわけではありませんでした。
彼らは言葉によるコミュニケーションが難しく、筆を握ることや、自力で上体を起こし画面に視線を集中し続けることも難しい状況にあります。
そして当初、4人共に描くという認識があるかどうかも不確かで、描く行為に関心がなく、または、その行為に強い拒否を示していました。
アートは一握りの才能のある人のものであると思われがちです。けれど、私たちは、本来は誰しもがアーティストであると思っています。
アートの表現に間違いや否定はなく、他と比較できるものではないはずなのに、常に評価され続けきたことによって、多くの人たちが自分を表現する自信をなくしてしまっているように感じます。
それは障がい者アートも同様で、アウトサイダーアートやエイブルアートと言われるものも、やはり、才能に恵まれた人たちのものであるように感じます。
誰もが、評価されることなく、ありのままの自分を安心して表現でき、その表現を通して自分を知り、自分を受け止め、さらに、自分を含めた人の多様さをユニークで美しいものとして受けとめ合えたら、世の中はどれだけ生きやすくなるだろうと思います。
そのような誰もがアーティストであるという大前提に立ち、彼らの感性を見つめ、彼らの表現世界を信じて関わったとき、彼ら独自の表現が生まれてきました。
無理強いせず、教え込まず、自分とは違う彼らの表現世界を信じる関わり
この10年、彼らの感性にしっくりくる表現の方法やきっかけ、道具や素材を探り続けてきました。
彼らとの制作の時間は、毎回、「描く」とは、「表現する」とは何なのか、という問いを突きつけられ、私自身、自分の中にある“絵はこうあるべき”という既成概念が、取り払われ続けてきたように思います。
筆が器用に扱えるかどうか、画面に視線が合うかどうか、身体がどこまで動くか…、そんなことも、彼らのタッチを見ると、たいしたことではないと思わせられます。
感情の動きが身体的な動きにつながり、それがダイレクトにキャンバスにタッチとして残っていく様子を目の当たりにすると、作意など必要なく、直観的、衝動的だからこそ、はっきりとストレートに自分が造形に現れているように感じます。
描かない時間、空白さえ表現のように思えてきます。
そうして出てくる、なにも飾らない彼らの、ありのままの造形はなんとも力強く、ときに繊細で、軽やかで、見る人を惹きつけます。それは羨ましいほどです。
彼らの作品から受けるこの感動を、多くの人と共有したいという思いから、2012年以降、毎年、都内のギャラリーで展覧会を開くようになりました。「成長する絵画」展は、今年で6回目を数えます。回を重ねる毎に、たくさんの方々に来場いただいてきました。
作品を通して多くの方と出会っていくという経験は、彼らにとって、描くだけでなく、生きていく上での大きな自信になっているように感じます。
1回目、2012年作品展をご覧いただいた方からのメールです。
「平井のギャラリーで作品展を拝見して参りました。ご案内のお葉書に並ぶ作品を拝見して、さぞかし素敵な作品だろうと想像していましたが、それ 以上の圧倒的な素晴らしさに感激しています。今は総武線の中で、余韻を楽しませて頂いています。その力強さと美しさはことばにできません。今年見た中で一番の作品展です。制作した子ども達に万歳! ご家族に万歳! 関われられた先生方に万歳! 嬉しくてメールさせて頂きました。有り難うございました。」
「成長する絵画」展2015 ギャラリーの様子
1000人の共同制作
毎回、展示会場には、「成長する絵画」クラスで実際に使用されている画材を置いています。それらを使って、来場された方々が展示作品から影響を受けながら、1枚の大きなキャンバスに自由に描き重ねていく「成長するキャンバス」という共同制作を行っています。これまで、幼児からご高齢者まで1,000人近い方の手が加わった大作になっています。
今回もさらに、来場者に描き重ねてもらう予定です。
「成長する絵画」展2015 来場者の制作の様子
展覧会期間中の10月9日に、別会場でワークショップを予定しています。
この10年の経験から、重い障がいにより、自力で描くことが身体的、知的に困難であり、たとえ描くことに関心がなく、拒否があったとしても、創造的な場、人の関わりがあれば、誰もが造形を通して自己表現できると感じています。
アートの中でも、とくに絵画表現は、障がいがハンデになりにくく、個性になっていきやすいと感じています。
この10年の彼らとの関わりから見えてきたことを、動画視聴、制作体験、対話を通して、多くの皆さんと共有できればと思っています。それにより、誰もが自分を造形表現できる場が広がっていくことを願っています。
ワークショップの詳細、参加の申し込みは下記をご覧ください。
4名の制作風景を動画でご覧ください。
場所:『Gallery OkarinaB 』 東京都文京区根津2-16-10
東京メトロ千代田線 根津駅より 徒歩 2 分
日時:
10月8日~10日,13~16日(11,12日は休み)12:00~19:00
入場:
無料
場所:『mashup studio』東京都文京区湯島 2-21-25 SKY ビル
東京メトロ千代田線 湯島駅より 徒歩 6 分(展覧会場の隣駅)
日時:
10月9日14:00~17:00
内容:
制作体験と対話
※手に絵具をつけて描きます。汚れてもいい服装でお越しになるか、エプロンなどをお持ちください。
入場:
招待券が必要です。※5,000円のご支援のリターンとしてお送りいたします。
定員:30名※ご支援者限定です。
今回ご支援いただきました資金は、多くの方々に今回の展覧会を知っていただくためのPR(フライヤーの作成、印刷、配布のための郵送費)、ギャラリー、ワークショップ会場にかかる費用(会場費、光熱費などの維持費、作品の運搬費)、展覧会場での共同制作の画材費に補てんさせていただきます。
◎展示作品のポストカード1セット 3,000/10,000プラン
今回の展示作品を印刷した8枚セットのポストカードです。
一昨年のポストカードセット例
◎ワークショップの招待券 5,000プラン
10月10日のワークショップのご招待券1枚をお送りさせていただきます。
◎展示作品のポスター 10,000プラン
今回の展示作品を印刷した大判のポスター1枚です。作品は主催側で選ばせていただきます。
昨年のポスター例
◎オリジナル作品 30,000プラン
今回の展示作品から、ご希望の作品を1点をお選びいただきます。展覧会にお越しいただいた際に、作品をご指定ください。ただし、ご要望にそえない場合もあります。展覧会にお越しになれない方はご相談ください。作品のサイズはSM(227×158㎜)からF4(333×242mm)程度です。
◎オリジナル作品 50,000プラン
今回の展示作品から、ご希望の作品を1点をお選びいただきます。展覧会にお越しいただいた際に、作品をご指定ください。ただし、ご要望にそえない場合もあります。展覧会にお越しになれない方はご相談ください。作品のサイズはF6(410×318㎜)からF12(606×500mm)程度です。
◎展覧会の会場にお名前を掲示 すべてのプラン
「成長する絵画」展のサポーターとして、展覧会会場にお名前を掲示させていただきます。※掲示をご希望されない方はご指示ください。
展覧会、ワークショップの開催は決定していますので、目標金額に達しなくても開催いたします。
今回、皆様からの資金を元に、より広く、このようなアートのあり方を発信し、今後、関西、東北などでも展覧会、ワークショップを開催していきたいと思っています。
髙濵丈太朗
2015年の展示作品
平わかな
2015年の展示作品
真嶋翔生
2015年の展示作品
松元亮也
2015年の展示作品
この展覧会を主催するアトリエ ル・マタン(千葉県市川市)は、アートとファシリテーションによって、子ども大人も、より生きやすい世の中をつくっていくために活動しています。
評価を気にすることなく、誰もが自由に自身を表現できる造形的アプローチと、その制作プロセスを、対話を通して振り返り、気付きを得るファシリテーション 的アプローチを実践、研究しています。教育、福祉、医療等、さまざまな現場でワークショップ、研修、人材育成、情報発信などを行っています。
造形作家である浅羽聡美が主宰し、ファシリテーターである浅羽雄介と、この活動に共感するアーティストたちの協力を得て活動しています。
『Atelier Le Matin』
https://www.facebook.com/atelierlematin/
『成長する絵画』
https://www.facebook.com/seichousurukaiga/
『保育園の表現者たち』
https://www.facebook.com/hyougenshatachi/
誰もが、他と比較されたり、評価されることなく、ありのままの自分を表現できる「場」、互いの違いを受けとめ合う「人との関わり」を求めているのではない かと思います。そのような場、関わりがあれば、誰もが幸福に生きていけるのではないか、そう思います。どうしたらそのような社会が実現するのか──。本作 品展で多くの方々に、誰にも媚びない彼らそのもののような作品の数々をご覧いただくことが、そのような理想の社会がつくられる手がかりになるのではないか と思っています。
3000 円
SOLDOUT
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