最後の市内巡り
vol. 5 2014-03-04 0
3月2日に予定していた最後のワークショップが終わりました。しかし、想像以上に豆の枠を作るのは大変で全て完成させることはできませんでした…。 予行練習を9日に控えているため、彼らは明日から放課後を使って生徒達だけで豆の枠完成を目指します。
これから放課後を作業に回すために、今日は協賛を集めることを諦めて作っておいた募金箱を置かせてもらう協力をお願いしにだけひたすら町を歩きました。
募金箱に貼る案内用紙切り分け中
これを募金箱に貼りました。
協賛頂いた所を含めて45箇所に置いてもらえることになりました。残念ながら管理ができないとの理由で置けないところもありましたが、それよりも市内50の企業の皆さんに子供たちの声を届けられた事が何よりです。
先日私が、会合に行った父を迎えに行ったところ田んぼ農家のお父さんを送る事になって、しばし後ろの席の2人の会話を聞いていたのですが、「後継者はもういないから、自分の代で農家は終わりにする」という実に悲しい会話を聞きました。
私がこのプロジェクトを始めたきっかけは、農業後継者の小さな種を今一緒に活動している子供達の中に見つけたからです。震災は多くの命と今まで住んでいた土地を奪っていきました。
しかし、私達大人と子供達にそれぞれ大切な事を刻んでいきました。その一つが故郷を大切にする心です。
津波の被害をギリギリの所で免れたにも関わらず、20キロラインからわずか3キロと人の住む南端になってしまった実家の花屋をもっと盛り上げたいという子がいました。
20キロ圏内に入ってしまって、田んぼに作付けできなくなってしまった家の子が「絶対また田んぼを元に戻したい」といいました。
後継者はいないのではないのです。仕事に追われ回りを見ることができなくなっていただけなのです。
この子達以外の子も、震災前に比べれば農業への関心は高まってきています。
この活動は子供たちの声を町に届ける事にも繋がっています。
子供たちの想いを聞いて、元気になってくれる人が増えますように。
大人ががんばる姿を見て子供たちもこの地で何かを見出せますように。