なぜ、さとまる不動産をやろうと思ったのか?
vol. 3 2025-02-25 0
本日のテーマ:「なぜ、さとまる不動産をやろうと思ったのか?」
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尾道・向島で育った私にとっての「田舎」
私は、田舎が好きです。
それはただの場所としての田舎ではなく、そこに流れる時間や、景色の中にある温かさが、私にとってかけがえのないものだからです。
尾道で生まれ育ち、向島で過ごした日々。
フェリーに乗るたびに、穏やかに広がる海を眺め、波の音を聞きながら、ぼんやりと考えごとをしていました。
学校帰りに、海沿いのベンチに腰を下ろして、潮風に包まれる時間。
対岸に向かって静かに進むフェリーの振動が、まるで心の揺れを鎮めてくれるようで、私は何度もそこで気持ちを整えてきました。
田舎の風景は、決して派手ではないけれど、そこにいるだけで、自分を受け入れてくれるような感覚があります。
大きな決断をするときも、心が疲れたときも、ふと立ち返ることができる。
そういう場所が、私にとっての「田舎」です。
「この心地よさを、もっと多くの人に届けたい。」
ただそれだけの想いが、私が「田舎に関わる仕事をしよう」と思った原点でした。
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「田舎に住む」だけが選択肢ではない
田舎には、不思議な許容力があります。
人が暮らしを営む場でありながら、住む人だけのものではない。
その場所を訪れる人も、時々帰ってくる人も、何かのきっかけで関わる人も、みんながその風景の一部になれるような、温かさがあります。
だからこそ、田舎との関わり方は「移住」だけではなくていい。
週末に訪れる、仕事の合間に立ち寄る、仲間と共有する拠点として持つ。
そんなふうに、一人ひとりが自分に合った形で田舎と関われる選択肢があったら、もっと自由に、もっと心地よく、田舎の持つ豊かさが生きるのではないかと思っています。
田舎は、ただ「住む場所」ではなく、人生のなかでいつでも帰れる風景であってほしい。
そんな想いから、私は「田舎と人をつなぐ仕組み」を作りたいと思いました。
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なぜ「不動産業」なのか
もともと、私は不動産業をやろうと思っていたわけではありませんでした。
最初は、空き家を買ってリノベーションし、素敵な場所をつくることを考えていました。
でも、それでは限られた人にしか届かない。
田舎の風景を大切に思う人が、気軽に関われる仕組みをつくるにはどうしたらいいのか。
住む人も、訪れる人も、「ここが自分の居場所かもしれない」と思えたときに、自然とその選択ができる環境があったらいいのではないか。
そう考えたとき、「田舎を暮らしの選択肢にできる不動産の形」が必要だと気づきました。
不動産とは、本来、単に家を売るものではなく、「その人にとって心地よい関わり方を実現する手段」になるべきではないか。
そのために、私は「さとまる不動産」を立ち上げました。
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さとまる不動産が目指すもの
さとまる不動産は、「移住を推進する不動産屋」ではありません。
田舎の空き家を「どうにかしなければ」と焦る場でもありません。
田舎の心地よさを、それぞれの人生の中に取り入れられる仕組みをつくること。
それが、私の目指すことです。
たとえば、何かに行き詰まったとき、自然のそばで深呼吸できる場所があったら。
都市部で働きながらも、田舎に「もう一つの居場所」が持てたら。
ただそれだけで、人生の選択肢はずっと豊かになるはずです。
「田舎をもっと自由に、もっと多くの人にとって心地よい場所にするために。」
私は、この事業を進めていきたいと思っています。
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現在の進捗
・支援金額:541,000円(54%達成)
・支援者数:44人
・終了まであと29日
このクラウドファンディングが、
「田舎との関わり方の選択肢」を広げるきっかけになれば嬉しいです。
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