ドキュメンタリー映画『三里塚のイカロス』をクラウドファンディングで実現!

傑作『三里塚に生きる』につづく戦後ニッポン黙示録の第二章、『三里塚のイカロス』製作費をご支援ください。

  • 代島 治彦
  • 映画
  • 東京都
E2fa09dc 5ae3 4638 8c3c 5b5ad6c605d0
  • コレクター
    213人
  • 合計金額
    3,610,500円
  • 残り
    0日

目標金額は3,000,000円です。

FUNDED

このプロジェクトは、2016年9月20日23:59に終了しました。

このプロジェクトについて

『三里塚のイカロス』の主人公は1960年代から70年代、ヘルメットとゲバ棒で武装し、「政治の季節」を生きた若者たち。彼らは黒澤明監督の『七人の侍』の侍のように、農民が蜂起した空港反対闘争に加勢した。自らの人生をかけて。

スチレッチゴール(第二の目標)350万円に挑戦中!

目標金額300万円を達成できました!ありがとうござます。
ストレッチゴール(第二の目標)350万円にチェレンジします。
50万円は海外映画祭出品・配給のための英語字幕制作費に使う予定。最終日の最後の時間まで、ご支援のご検討をよろしくお願いします。

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『三里塚のイカロス』とは?

成田国際空港建設の過程で、弾圧的な国家権力に対して蜂起した三里塚の農民たちの生きざまを描いた『三里塚に生きる』の第二章。『三里塚のイカロス』の主人公は農民の闘いを助けた若者たちです。


1967年10月8日、佐藤首相ベトナム訪問阻止闘争 写真:北井一夫

三里塚で空港反対闘争がはじまった1966年、若者たちは「政治の季節」に突入します。ベトナム反戦、学園闘争、日米安保、沖縄返還……。新左翼党派の活動が活発になり、1967年10月8日の佐藤首相ベトナム訪問阻止闘争(第一次羽田闘争)ではヘルメットとゲバ棒で武装した若者たちが街頭で闘いました。
第一次羽田闘争の直後、この怒れる若者たちが黒澤明監督の『七人の侍』のサムライのように、国家権力と死闘を繰り広げる農民を助けるために三里塚へ馳せ参じます。農民は彼らを歓迎し、農民と怒れる若者たちの不思議な共闘生活が出現しました。1970年代に入ると、連合赤軍事件、党派間の内ゲバなど、次々に愚かな出来事が明らかになり、「政治の季節」は終焉に向かいます。全国的に新左翼党派の活動が下火になった後は、三里塚が彼らの最後の拠点になっていきました。


1978年3月26日、三里塚にて開港阻止決戦の大集会

「政治の季節」を生きた若者たちはどこに向かって飛ぼうとしていたのか。どうしてギリシャ神話のイカロスのように、翼を焼かれて時代の海に墜落してしまったのか。いまはもう若者ではなくなった彼ら、彼女らは夢の翼で飛ぼうとした時代をどう語るのか。けっして歴史に残されることのない、彼ら、彼女らが忘れたいと思った記憶を発掘したい、いまだから語れる正直な言葉を聞きたいと思いました。同じ時代を生きた人びとの記憶を集めて多声的(ポリフォニック)に、長い人生が醸成した個人の感情が発する口承(オーラル)で、彼ら、彼女らの記憶を映像化したいのです。


三里塚の第四インター団結小屋跡地にて 吉田義朗さん(右)と平田誠剛さん(左)

国内外で評価された『三里塚に生きる』につづく前衛的な多声的口承映画(ポリフォニック・オーラル・ドキュメンタリー)、『三里塚のイカロス』は2016年秋に完成、2017年に公開予定です。みなさんの期待を裏切らない作品をめざしますので、製作費のご支援をよろしくお願いいたします。


画家・下田昌克さんが描いたイカロス原画。アニメーションとなって映画に挿入される予定

★ イカロスとは?
ギリシャ神話に登場する人物の一人。蜜蝋で固めた翼によって自由自在に飛翔する能力を得るが、太陽に接近し過ぎたことで翼が溶けてなくなり、墜落して死を迎えた。イカロスの物語は人間の傲慢さやテクノロジーを批判する神話としても有名である。

空港反対闘争50年の全体像を描く

新東京国際空港(現成田国際空港)の三里塚案が佐藤栄作内閣で閣議決定されたのは1966年7月4日、いまから50年前のことです。地元への事前の説明がまったくない、昔ながらの「お上」意識による一方的な決定でした。寝耳に水だった農民の怒りはすさまじく、すぐさま空港反対同盟を結成。国家相手の反対闘争がはじまりました。時代は「政治の季節」。ヘルメットとゲバ棒で武装した新左翼の若者たちが農民に加勢します。機動隊を大量動員した政府に対抗するように、農民と若者が団結した反対派は戦闘をどんどんエスカレートさせていきました。

1971年9月16日、東峰十字路で反対派と機動隊が衝突。3名の機動隊員が死亡。10月1日、青年行動隊リーダー・三ノ宮文男が自殺。1977年5月8日、支援の若者・東山薫が機動隊のガス銃水平撃ちを受けて死亡。1978年3月26日、開港阻止決戦で山形大生の新山幸男が死亡。1982年4月16日、管制塔占拠事件被告・原勲が保釈直後に自殺。政府側も人が死ぬ、反対派側も人が死ぬなかで、お互いに引くに引けない状況になり、反対闘争は長期化します。


1978年5月20日、新東京国際空港(現成田国際空港)が開港すると、政府との話し合い解決を模索する農民と反対闘争を持続させたい新左翼党派の対立が表面化。1983年3月8日、空港反対同盟はついに北原派と熱田派に分裂します。その頃から新左翼党派によるテロルが頻発するようになり、「三里塚は過激派の温床」というイメージが世間に定着していきました。

1990年代前半、強圧的な土地収奪をしたことを政府が正式に謝罪、地元との話し合いによる合意形成を図りながら空港建設を進めることを約束します。それを受けて、政府と空港反対同盟熱田派が和解。この歴史的和解によって、それまで反対を貫いてきたほとんどの農民が2000年代までに土地を売り、移転していきました。

空港反対闘争50年の全体像を振り返るとき、農民と一緒に闘った若者たち、特に新左翼党派の人びとが、よくも悪くも重要な役割を果たしていることに改めて気づくのです。彼らの側から空港反対闘争を描く映画、それが『三里塚のイカロス』です。農民を主人公にした『三里塚に生きる』、農民を助けた若者たちを主人公にした『三里塚のイカロス』、空港反対闘争50年の全体像を描くにはこの二本の映画が必要だったのです。

『三里塚に生きる』では、このMotionGalleryでクラウドファンディングを行い、100万円以上の宣伝配給費をご支援いただきました。誠にありがとうございました。今回は『三里塚のイカロス』製作費のご支援をお願いしています。目標は300万円。2017年春を予定する『三里塚のイカロス』劇場公開時には、『三里塚に生きる』との二本立ても実現させたいと考えています。『三里塚のイカロス』製作費のご支援、どうぞよろしくお願いします。

監督の言葉、あるいは個人的動機

『三里塚のイカロス』がどんな映画なのか、どんな想いで作ろうとしているのか、まず私のメッセージ動画をご覧ください。


かつて、この国にも若者が政治に向かって飛翔しようとした季節、いわゆる「政治の季節」がありました。終わってみるとそれは儚く無謀な幻想でしかなかったとしても、確かに存在したのです。時代は1960年代から70年代でしょうか。ちょうどその頃、私は10代前半でした。もろに時代のシャワーを浴び、ヘルメットにゲバ棒で闘う先輩たちの姿に憧れを覚えました。憧れて私がしたことといえばフォークギターを独学し、プロテストソングを秘かに作詞作曲することでした。
あれはいつごろのことだったのでしょう……。熱はさめはじめました。1972年の連合赤軍事件のときには何かが狂っていると感じるようになっていました。新左翼党派間の内ゲバで殺人が多発する事態に至り、私はすっかりしらけた気分で大学に入りました。キャンパスには「政治の季節」の無残な挫折の反動がもたらした「政治嫌いの季節」がめぐっていました。その後、21世紀に至るまで、この国の「政治嫌いの季節」は延長されてきました(近年、若者の政治に対する異議申し立て活動が注目されていますが、まだ本物であるか、見極めはつきません)。

前作『三里塚に生きる』を製作・公開するなかで、農民を助ける、守るために三里塚の空港反対闘争に馳せ参じ、一緒に闘った、かつての若者たちに出会いました。かつて私が憧れた先輩たちです。彼らはいまどんな気持ちでいるのか、どんな生き方をしているのか。話を聞いてまわり、新しい出会いもありました。しかし、謎は残ったままです。なぜ愚かな事件が起こり、悲しい波が打ち寄せたのか。彼らも一時期の熱病にかかっていたのか。
50代になってから、少しやりきれない気持ちになったのです。先輩たちよ!私はなぜあんなにあなたたちに憧れたのかと。騙されたとは思いませんが、あるときハシゴを外された感覚になり、それはのちのちまで残りました。あのハシゴを登ったら、きっとそこは地獄だったかもしれないのに。


管制塔を占拠した戦士だった原勲さんの墓標。空港用地内にあり、いまも空港完成を拒んでいる

2015年4月、私は管制塔占拠戦士だった原勲さんを追悼する仲間たちの花見の席にいました。原さんは保釈直後に強い拘禁症で自殺。1982年4月16日のことでした。仲間たちは空港用地内に原さんのお墓を建て、桜の苗木を植え、それから毎年桜の季節になるとお墓に集い、酒盛りを続けてきたのです。
いい加減、お酒がまわったころでしょうか。三里塚で闘った先輩たちの天国と地獄を映画にしたい、という考えが電流のようにカラダに流れました。その強い衝動は、私自身の昼寝のような人生の落とし前をつけたいという気持ちから発せられたのです。

『三里塚のイカロス』には、三里塚を舞台に自分の翼で飛ぼうとした先輩たちの天国と地獄が描かれます。反対派農家の花嫁になった女性たち、管制塔を占拠した若者たち、反対闘争を最後までリードした新左翼党派の幹部……。

彼ら、彼女らは、蜜蝋で固めた翼を太陽に焼かれてギリシャの海に墜落したイカロスだったのだろうか。人生とは、いつの時代も放物線を描いて死に向かって墜ちていくものなのだろうか。いろいろなことを考えさせる映画になると思います。

監督・代島治彦

特典のご紹介

【コレクター限定のUPDATEを共有】
コレクターになっていただいた方に、代島監督が最新の映画情報をお届けします。

【「三里塚のイカロス」メーリングリストに登録】
「三里塚のイカロス」に関する製作進行から劇場公開までの情報を逐一発信します。また、代島監督による「映画をよく理解するための成田空港反対闘争の歴史講座」を連載します。

【「三里塚のイカロス」映画公式サイトにお名前クレジットを掲載】
2016年8月開設予定の「三里塚のイカロス」映画公式サイトに、感謝の気持ちをこめてお名前クレジットを掲載させていただきます。

【「三里塚のイカロス」都内公開時映画前売券×2枚贈呈】
2017年春を予定している「三里塚のイカロス」東京都内劇場公開時に前売券2枚を贈呈いたします。公開の一ヶ月前にはお手元に届くように発送いたします。

【「三里塚のイカロス」特製パンフレット1冊贈呈】
映画のシナリオを完全再録!ブックデザイナーの鈴木一誌氏が装幀する「三里塚のイカロス」特製パンフレットを1冊贈呈いたします。劇場公開前にお手元に届くように発送いたします。

【「三里塚のイカロス」特製Tシャツ1枚贈呈】
画家・下田昌克さんが描くイカロスをプリントした「三里塚のイカロス」特製Tシャツを1枚贈呈いたします。サイズはL・M・Sがありますので、ご指定ください。劇場公開前にお手元に届くように発送いたします。

【「三里塚のイカロス」映画DVD1枚贈呈】
劇場公開と同時に「三里塚のイカロス」映画DVDを1枚贈呈いたします。一般向けの映画DVDが発売される前に、いち早く自宅で「三里塚のイカロス」を鑑賞できるスペシャルなプレゼントです。

【「三里塚のイカロス」映画エンドロールにお名前クレジット掲載】
ご支援への感謝をこめて、映画製作に関わっていただいた一員として「三里塚のイカロス」映画エンドロールにお名前クレジットを掲載させていただきます。映画が終わる瞬間、映画館のスクリーンにあなたのお名前が浮かび上がります。


前作「三里塚に生きる」エンドロールお名前クレジット

【前作「三里塚に生きる」特製プレスリリース1冊贈呈】
成田空港反対闘争の歴史がよくわかる解説、前作「三里塚に生きる」の登場人物・内容のていねいな説明が掲載されたマスコミ向け特製プレスリリース(非売品)を1冊贈呈いたします。


「三里塚に生きる」特製プレスリリース見本

【前作「三里塚に生きる」特製パンフレット1冊贈呈】
「三里塚に生きる」劇場公開時に4人に1人が買い求めた伝説の特製パンフレットを1冊贈呈いたします。映画評論家・上野昂志氏の解説、大津幸四郎と空港反対闘争のリーダー島寛征氏の対談、映画完全シナリオを収録した90ページ。ブックデザイナー鈴木一誌氏の美しい装幀が評判を呼んだ一冊です。


「三里塚に生きる」特製パンフレット見本

【前作「三里塚に生きる」映画DVD1枚贈呈】
「三里塚のイカロス」を見る前に(見た後でもいいです)、ぜひ「三里塚に生きる」を見てください。二本の映画を見ることで、成田空港反対闘争50年の歴史に翻弄された人間たちの天国と地獄のドラマが何倍にもなって心にしみます。人間の敵は人間であることがよくわかります。前作「三里塚に生きる」映画DVD1枚贈呈。ぜひ手に入れてください。

【「三里塚のイカロス」自主上映権(監督トーク付き)1回贈呈】
「三里塚のイカロス」上映素材(ディスク)を無料で貸し出しいたします。 代島監督がご指定の会場に伺い、トーク解説付きで映画をご覧いただけます。 映画館での公開に足を運べない(全国の公開はどうしてもミニシアターがある大都市が中心になるので)地域のみなさん、ぜひ自主上映会を企画してください。企業や学校、サークルなど、法人や団体のご利用もご検討ください。
 (注1)映画の上映会場や機材は、お手数ですがご購入者がご用意ください。
(注2)上映会場への交通費を別途頂きます。

【前作「三里塚に生きる」自主上映権(監督トーク付き)1回贈呈】
「三里塚に生きる」上映素材(ディスク)を無料で貸し出しいたします。代島監督がご指定の会場に伺い、トーク解説付きで映画をご覧いただけます。「三里塚に生きる」と「三里塚のイカロス」二本立て自主上映会もぜひご検討ください。


「三里塚に生きる」上映会で講演する代島治彦監督

想定されるリスクとチャレンジ

みなさまの素朴な疑問に答えます

Q. 300万円は、何に使われるのか。
A. ◆仕上げ編集費一式 300万円
撮影までは自主製作で頑張ってきましたが、ここから先100時間に及ぶ膨大な撮影素材を120分ほどの本編にまとめるのには多くの時間と費用が必要です。また最終的な本編集、音楽制作、整音作業などもスタッフ人件費やスタジオ費用などが必要になります。みなさまにご支援いただく300万円は編集費、本編集、音楽制作、整音作業などの仕上げ編集費に充当させていただきます。

Q. 300万円以上集まった場合は、何に使われるのか。
A.◆海外版制作費 200万円
前作は、海外でも高い関心をよびました。本作もぜひ海外に発信していきたいと思います。合計で300万円以上集まった場合は、そのための翻訳費、字幕制作費、編集費などに充当させていただきます。 


「三里塚に生きる」は台湾国際ドキュメンタリー映画祭のオープニング作品に選ばれた


香港国際映画祭での「三里塚に生きる」上映後、観客に囲まれる代島治彦監督

Q. 目標金額に達成しない場合はどうなるのか。
A. 目標に達しない場合でも、集まった金額は費用に充当させていただきます。他からの資金調達により映画は必ず完成・公開させますので、コレクターになっていただいたみなさまへの特典は履行しますのでご安心ください。

Q. 今後の予定は?
A. 映画完成・公開までのスケジュールは下記を予定しています。
2016年6〜10月 「三里塚のイカロス」編集+追加撮影
2016年10月       仕上げ作業を経て、マスター版完成
2016年12月         公開に向け、宣伝・配給作業開始
2017年3月〜   一般劇場公開。東京都内から全国へ展開    ★特典の履行★
2017年4月〜12月 全国へ劇場公開展開 自主上映会の開催 海外の映画祭への出品。

Q.映画の完成・公開が予定より遅れた場合、特典の履行はどうなるのか。
A.映画の完成・公開が遅れにより特典の履行が遅延する場合は、いち早くコレクターのみなさまにメールにてご連絡します。そんなことにはならないように奮闘しますが、万が一の場合はご相談させてください。映画製作の進み具合はMotionGalleryのコレクター限定アップデート、メーリングリストで、コレクターのみなさまにご確認いただけるようにいたします。

Q.万が一、映画が完成しなかった場合はどうなるのか。
A.映画が完成できず、公開されない場合は、ご支援いただいた特典代金は全額返金いたします。そんなことには絶対ならないように奮闘いたしますが、万が一の場合はコレクターのみなさま全員に返金手続きのためのご連絡をいたしますので、誠にお手数をおかけしますがご対応をお願いいたします。返金手続きのためにかかる費用は全額プレゼンテーターが負担いたします。

まわる、まわるよ、時代はまわる

『三里塚のイカロス』の登場人物の一人が、こんな思い出話をしてくれました。1978年3月26日に管制塔を占拠したおっさんです。


1978年3月26日、管制塔を占拠して破壊する戦士たち

「管制塔に登る前夜、団結小屋のラジカセから中島みゆきの『時代』が流れていたんだ。まわる、まわるよ、時代はまわるってさ。今日は倒れた旅人たちも生まれ変わって歩き出すってさ。それを聞きながら、もしかしたら明日の決戦で死ぬかもなあって思ったんだ。たぶん、小屋にいたみんなが“死”を背負っていたんじゃないかな。そしたら、中島みゆきが大好きだった山形大生の新山がほんとうに死んじゃった。第九ゲートから突っ込んだトラックが炎上して、その炎に焼かれてさ。時代は勝手にまわる。でも死んだ人間はけっして生まれ変わって歩き出さないということを学んだよ」

私はおっさんに言い返しました。
「死んだ人間が生まれ変わらないように、死んだ時代も消えていくんじゃないかな。おっさんたちがちゃんとまわさないと、おっさんたちの時代は消えていくよ。いや、もういまの若い人にとっては幽霊みたいな時代になっちゃってるかもね」
ビールジョッキをぐびぐびと空けたおっさんはニヤリと笑い、やり返してきました。
「おまえはそんな幽霊みたいな時代の映画を撮りたいのかい。きっと何にも映んないよ!」

そう、何にも映らないかもしれない。ドキュメンタリーで人間の記憶を映像化することは不可能かもしれない。でも、私は“幽霊みたいな時代”のドキュメンタリーを作りたい。そして、いまの若い人に見てほしい。
時間と時代は違います。時間は岸のない川のように、人間の都合などおかまいなくさらさらと流れていきます。しかし、時代は人間がつくり、人間がまわすのです。まわさなければ、時代は死んで、消えるのです。そして、力の強い人間がまわした時代だけが歴史となって大河ドラマや人類の◯◯遺産になったりするのです。

いつものことですが、この『三里塚のイカロス』も資金も何もないところから、徒手空拳で作りはじめました。個人的動機が先走り、社会的意義のないドキュメンタリーと思われるかもしれません。しかし、死にそうな、幽霊になりそうな時代を生き返らせたいのです。

今はこんなに悲しくて……
そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ

まわる まわるよ 時代はまわる
別れと出逢いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ

最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。
そんな時代もあったねと若い人と話ができるドキュメンタリーをめざします。
みなさまのもう少しの資金援助で映画は完成します。
ご支援よろしくお願いします。
「三里塚に生きる」を撮影する大津幸四郎  写真:北井一夫

この映画が完成したらいちばん先に見てほしかった大津幸四郎さんはもういません。
「作ろうとしちゃだめ。自然にできてくるんだよ、映画は」と叱られることもありません。
大津幸四郎さんに「三里塚のイカロス」を捧げます。

代島治彦

プレゼンテーター&スタッフ


プレゼンテーター 監督:代島治彦 だいしま・はるひこ

1958年埼玉県生まれ。映像作家、プロデューサー。有限会社スコブル工房代表。1994年9月から2003年4月までミニシアター「BOX東中野」を経営。多数の映画・テレビ番組を製作・演出。2007年より映画美学校講師を務める。映画作品に『パイナップル・ツアーズ』(1992年/製作)『まなざしの旅 土本典昭と大津幸四郎』(2010年/監督)『オロ』(2012年/製作)など、映像作品に『日本のアウトサイダーアート』(全10巻、紀伊國屋書店)などがある。編著書は『森達也の夜の映画学校』(現代書館)『ミニシアター巡礼』(大月書店)がある。製作・監督・編集を担当した長編ドキュメンタリ−映画『三里塚に生きる』(大津幸四郎と共同監督)を2014年に公開した。


撮影:加藤孝信 かとう・たかのぶ

1989年より小川プロダクションに参加。1992年の解散に伴い、以降フリー。主なドキュメンタリー作品は『Kidnapped!』(メリッサ・リー監督、2005)、『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』(藤原敏史監督、2006)、『Bolinao 52』(デューク・グエン監督、2008)、『日々の呟き』(ジル・シオネ、マリー=フランシーヌ・ル・ジャリュ監督、2009)、『無人地帯』(藤原敏史監督、2012)、『沖縄 うりずんの雨』(ジャン・ユンカーマン監督、2015)、『筑波海軍航空隊』(若月治監督、2015)など。


音楽:大友良英 おおとも・よしひで

1959年横浜生れ。10代を福島市で過ごす。常に同時進行かつインディペンデントに即興演奏やノイズ的な作品からポップスに至るまで多種多様な音楽をつくり続け、その活動範囲は世界中におよぶ。映画音楽家としても数多くの映像作品の音楽を手がけ、その数は70作品を超える。2012年、プロジェクトFUKUSHIMA ! の活動で芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門を受賞、2013年には「あまちゃん」の音楽他多岐にわたる活動で東京ドラマアウォード特別賞、レコード大賞作曲賞他数多くの賞を受賞している。

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映画『三里塚のイカロス』は、独立映画鍋メンバーのプロジェクトです。独立映画鍋は多様な映画を支え育む為に活動しているNPOです

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コレクター
213人
現在までに集まった金額
3,610,500円
目標金額は3,000,000円です。
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    • 前作「三里塚に生きる」映画DVD1枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」特製パンフレット1冊贈呈
    • 「三里塚のイカロス」特製Tシャツ1枚贈呈
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    • お届け予定:2017年02月
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    • 「三里塚のイカロス」都内公開時映画前売券×2枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」映画DVD1枚贈呈
    • 前作「三里塚に生きる」映画DVD1枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」特製パンフレット1冊贈呈
    • 「三里塚のイカロス」特製Tシャツ1枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」映画エンドロールにお名前クレジット掲載
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    30000円の翼

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    • 「三里塚のイカロス」都内公開時映画前売券×2枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」映画DVD1枚贈呈
    • 前作「三里塚に生きる」映画DVD1枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」特製パンフレット1冊贈呈
    • 「三里塚のイカロス」特製Tシャツ1枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」映画エンドロールにお名前クレジット掲載
    • 前作「三里塚に生きる」特製プレスリリース1冊贈呈
    • 前作「三里塚に生きる」特製パンフレット1冊贈呈
    • 三里塚の無農薬野菜パック(5000円相当)1箱贈呈
    • 10人
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  • 100,000円

    100000円の翼

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    • 「三里塚のイカロス」メーリングリストに登録
    • 「三里塚のイカロス」映画公式サイトにお名前クレジットを掲載
    • 「三里塚のイカロス」都内公開時映画前売券×2枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」映画DVD1枚贈呈
    • 前作「三里塚に生きる」映画DVD1枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」特製パンフレット1冊贈呈
    • 「三里塚のイカロス」特製Tシャツ1枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」映画エンドロールにお名前クレジット掲載
    • 前作「三里塚に生きる」特製プレスリリース1冊贈呈
    • 前作「三里塚に生きる」特製パンフレット1冊贈呈
    • 「三里塚のイカロス」自主上映権(監督トーク付き)1回贈呈
    • 6人
    • お届け予定:2017年02月
  • 200,000円

    200000円の翼

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    • 「三里塚のイカロス」都内公開時映画前売券×2枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」映画DVD1枚贈呈
    • 前作「三里塚に生きる」映画DVD1枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」特製パンフレット1冊贈呈
    • 「三里塚のイカロス」特製Tシャツ1枚贈呈
    • 「三里塚のイカロス」映画エンドロールにお名前クレジット掲載
    • 前作「三里塚に生きる」特製プレスリリース1冊贈呈
    • 前作「三里塚に生きる」特製パンフレット1冊贈呈
    • 「三里塚のイカロス」自主上映権(監督トーク付き)1回贈呈
    • 前作「三里塚に生きる」自主上映権(監督トーク付き)1回贈呈
    • 4人
    • お届け予定:2017年02月

プレゼンター

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代島 治彦

  • 東京都

代島治彦 だいしま・はるひこ 1958年生まれ。早稲田大学政経学部卒。映像作家、プロデューサー。有限会社スコブル工房代表。映画作品に『パイナップル・ツアーズ』(1992年/製作)『まなざしの旅 土本典昭と大津幸四郎』(2010年/監督)『オロ』(2012年/製作)など、映像作品に『日本のアウトサイダーアート』(全10巻、紀伊國屋書店)などがある。編著書は『森達也の夜の映画学校』(現代書館)『ミニシアター巡礼』(大月書店)。製作・監督・編集を担当した新作映画『三里塚に生きる』が2014年に完成した。

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