「太田真博監督初期作品集」レポート
vol. 28 2024-05-28 0
5/25(土)の「太田真博監督初期作品集」は多くのお客さまにご来場いただき、無事に終了しました!
シネマハウス大塚の受付には監督と松下倖子さん。まさかお二人が受付にいるとは!と驚かれたご来場者さまも。
逆に太田監督と松下さんにも、この受付中に体をのけ反らせてびっくりする出来事が! 誰もが知る有名な映画監督の方が、なんの前触れもなく来場されたのです(そして見終わったあとにとっても素敵なありがたいご感想を、太田監督へ言ってくださったそうです!)。「どどどどうして来てくださったのですか」と太田監督が言えば、その方は「チラシを見て」と。特に出演者の誰かの知り合いとかそういうのではないとおっしゃるんですね。このお言葉には素人ながらチラシのデザインから入稿まで担当した太田監督、チラシ配布先の選定をひとりで成し遂げた松下さん、チラシデザインに的確にぴしゃりとダメ出しを重ねたヒノアキ、そして事務局一同うれしさ一杯でした。
上映が始まります。『笑え』と『LADY GO』では会場がクスクスと笑いに包まれました。太田監督いわく、過去作の中でもこの2作品は特にお客さまの反応が回によってまちまちだそうです。誰ひとり笑わない回もあれば、泣きながら見ている人が多そうな回もあり、どーんと一斉に声を出して笑う回もあるんだとか。今回は肩をひくつかせて笑う方が多かったようですね。クスクス、クスクス、と笑いが充満していました。ちなみに回によって反応がそうもちがう理由は、監督自身もよくわかってないそうです…!
上映後のトークでは、太田監督から上映した3作品をあらためて紹介。『ドリブラー』を卒業制作として制作したあと、自身2作目の映画『まわる』をはさんで『笑え』と『LADY GO』をつくるにいたった経緯が説明されました。
『まわる』『笑え』『LADY GO』はいずれも完全即興映画で、第一弾の『まわる』は当時所属していた芸能プロダクションのワークショップ講師をしていたときに受講していた所属俳優の方たちと撮ったもの。撮影2時間・編集4時間の突貫工事でつくったこの『まわる』がひろしま映像展2008に入選したことにより、気を良くして即興映画をしばらくつくっていたんだとか。
途中からは松下さんもトークに参加。松下さんからは『エス』と『笑え』などの違いや共通点について。『エス』(や、最近の太田監督の作品)は単に即興ではないどころか、太田監督自らが書いた脚本を一字一句変えずに全キャストが演じているそうで、その点は大きく違う。しかし、太田監督がやっていることはずっと一緒だ、というお話などなど。
お客さまからのご質問もいただき、終始なごやかなムードでトークの時間が終了。
ご来場の皆さま、SNSなどにご感想をアップしていただいた皆さま、チラシや特設サイトなどを見ていただいた方々、本当にありがとうございました!(映画エス応援プロジェクト事務局)