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PRESENTER
武田 倫和
1979 年生まれ。2001 年、原一男監督主催の“OSAKA「CINEMA」塾”に参加。2003 年 『ウトロ 家族の街』(総監督：原一男)を初監督。ドキュメンタリー製作団体 ノマ ド・アイを設立。2010年 5 年の歳月をかけて南京大虐殺の元兵士・被害者を取材した 『南京引き裂かれた記憶』を製作・監督。2014 年地方の選挙のあり方を取材した『イナカ のせんきょ』を製作・監督。2018 年プロボクシング界の内情を描いた『破天荒ボクサー』、 大阪・新世界のおかまのひろ子ママを描いた『わたしの居場所～新世界物語～』 を製作・監督。現在まで 5 本の劇場公開ドキュメンタリー映画を放ち続けている。
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このプロジェクトについて
1939 年に京都府丹波市美山で在日中国人 2 世として生まれ、日本で暮らしてきた林伯耀 (リン・ハクヨウ)さん(84)家族を中心に在日華僑のライフストーリーと、日中の歴史・未来を描くドキュメンタリー映画を製作します。
ドキュメンタリー映画『老華僑は黙らない(仮)』をなぜ製作・公開するのか！
映画『老華僑は黙らない(仮)』は、1939 年に京都府丹波市美山で在日中国人 2 世として生まれ、日本で暮らしてきた林伯耀 (リン・ハクヨウ)さんが主人公のドキュメンタリー映画です。林さんは小学校から大学まで日本の教育で受け就職し、台湾にルーツを持つ妻の静子さん出会い、日本で家族を築いてきました。現在多くの在日中国人、華僑の皆さんが日本で暮らしていますが、今までその歴史や思いは描かれて来ていないという印象があります。私たちは 林さん一家を中心にライフストーリーを描くことで、日本で生きてこられた彼、彼女らの思いや考えをくみ取っていきたいと考えています。
また、林さんは自身が戦争中に敵国人として差別と偏見の中で育った経験から、戦争や差別・偏見の被害者たちに寄り添う活動を続けてきました。戦後、歴史の中に埋もれていた「南京大虐殺」、「花岡鉱山強制連行」、「関東大震災後の虐殺」などの被害者を探し出し、彼らの心情に寄り添い、その責任の所在を問う活動を続けてきました。
今年2023年は関東大震災からちょうど100年。林さんが今注力している、現在起こっているヘイトクライム、入管問題といった問題と 地続きである「関東大震災後の虐殺」をこの100年という節目に日本で大きく取り上げ、過去から学び、共生の未来へつなげていくという取り組みもリアルタイムで取材しています。
日中の「はざま」に生き、日本と中国、両国の戦後の歴史にも向き合ってきた林伯耀さんを中心に映画を製作・公開することで現状の日中関係を見直し、改善し、未来志向の関係へとつなげていく出発点としたいと考えています。
監督の思い
『南京 引き裂かれた記憶』という映画を共に製作したのが林さんとの出会いです。その製作過程で林さんの多岐にわたる活動を知りましたが、自身の若さもありその時は林さんの 人生と活動を一つの作品として完成させるという決意を持つにはいたりませんでした。思 い返せばその後、私がいままで製作してきた映画の主人公たちはみな、差別・偏見・同調圧 力・慣習・風化・歴史・・・といった日本社会の差別や抑圧と闘う人たちでした。そこには 林さんとの出会いが影響していることは間違いありません。そして、林さんに出会って 10 年が経ち、映画製作にも一定の経験を積んだ今なら「林さんを軸とした在日中国人の歴史と思い」、また「林さんたちの闘い」をまるごと描くことができるのではないかという思いに いたりました。林さんは心は激しく熱く、そして差別や抑圧に苦しむ人たちには絶対的優しさを持っている人です。そして、優しさこそ今の時代に一番欠けており、だからこそ絶対に必要なものであると思っています。また、日本での対中感情が悪化の一途をたどる今、林さんを中心に在日華僑の皆さんの『歴史と今の思い』を伝えたいという切なる思いがあ ります。 2024年中の劇場公開を目指していきます。劇場公開の後、 皆様と一緒に全国で自主上映の輪も広げていければと考えております。皆さん、よろしくお 願いします。
監督プロフィール
武田倫和（たけだ ともかず）
1979 年生まれ。2001 年、原一男監督主催の“OSAKA「CINEMA」塾”に参加。2003 年、『ウトロ 家族の街』(総監督：原一男)を初監督。同年、ドキュメンタリー製作団体 ノマド・アイを設立。2005 年から 5 年の歳月をかけて南京大虐殺の元兵士・被害者を取材した『南京引き裂かれた記憶』を製作・監督。2014 年地方の選挙のあり方を取材した『イナカのせんきょ』を製作・監督。2018 年プロボクシング界の内情を描いた『破天荒ボクサー』、大阪・新世界の伝説的なおかまのひろ子ママを描いた『わたしの居場所～新世界物語～』を製作・監督。現在まで 5 本の劇場公開ドキュメンタリー映画を放ち続けている。
・監督作品
『ウトロ 家族の街』（全国劇場公開） 2003 年ソウル在外同胞映画祭正式招待
『南京 引き裂かれた記憶』（全国劇場公開）2010 年香港国際映画祭正
式招待、上海国際映画祭正式招待
『イナかの選挙』（大阪のみ劇場公開）2014 年
『破天荒ボクサー』（全国劇場公開）2018 年東京ドキュメンタリー映画祭
準グランプリ
『わたしの居場所～新世界物語～』（大阪劇場公開 順次全国公開予定）2018 年
関西クィア映画祭正式招待大須レインボー映画祭正式招待
阪大クィア映画祭正式招待
・撮影参加作品
『ニッポン国 vs 泉南石綿村』(原一男監督) 2018 年
『れいわ一揆』（原一男監督） 2020 年
『さがす』(片山慎三監督) 2021年
など
主人公の林伯耀さんとはどんな人物か
林伯耀さん
1939年1月2日 京都府北桑田郡宮島村(現：南丹市美山町)にて
林同禄家の六男一女の四男として生まれる。
1944年4月 宮島国民学校に入学
1946年 宮島村より京都に移住 京都市立修徳小学校に転学
1947年 京都華僑学校に入学（飛び級で卒業）
1959年 再度、修徳小学校6年に再転学
1951年 京都市立成徳中学校
1954年 私立堀川高校に入学 社会科学研究部入部、生徒会役員など。李徳全（中国紅十字会代表）訪日団防衛隊に参加。原爆病院被爆二世訪問活動。
1957年 国立電気通信大学入学（東京）
1959年 京都大学工学部に再入学 中国研究会を設立
1964年 エンジニアリング会社（東京）就職、設計部、開発部歴任
1966年 旅日華僑青年聯誼会
1967年3月 善隣学生会館事件
1968年 陳玉璽事件
1973年 エンジニアリング会社退社、関西へ移住。自営業を始める。（鉄屑回収等）
1975年 擁護台湾人権国際委員会設立参加 台湾民主化運動を支援する会
1976年 蒋経国政権下台湾で陳明忠商工人士大量逮捕事件 国際救援運動
1978年 大阪国際教育学院設立（全日制外国語学校 83年閉校）
1987年 花岡事件に関わる
1997年 南京大虐殺60ヵ年全国連絡会設立（南京攻略戦に参加した元兵士200人以上の証言を採る）
2013年 関東大震災で虐殺された中国人労働者を追悼する会発足
林伯耀さんの家族
父：林同禄 1892年2月21日 林斯菊の1人息子として生まれる
本籍：福建省福清県南門外高山市六十都東瀚
祖父：林斯菊は小作人、副業として屠殺業、病弱、高利貸しからの借金が多く生活は困窮
1913年12月25日 横浜港より上陸（21歳）同郷の貿易商に住み込み勤務、
1915年 東京の同郷の理髪店で徒弟奉公、16年東京福富町に住み行商で生計を立てる
1921年 祖父林斯菊の借金返済の為に帰郷、再来日横浜上陸（阿片所持で逮捕留置）
（この阿片は上海で乗船と引き換え条件に日本憲兵に強制されたもの）
1977年7月31日死去（心不全 享年85歳）
母 楊金宋 1906年2月18日 朝鮮半島釜山生まれ 本籍：同上
1919年3月15日 横浜港より上陸（12歳）
1922年 林同禄と結婚（東京にて）
1962年12月7日死去（行商の重労働の為腰に悪性腫瘍 享年53歳）
林伯耀さんの主な活動
・花岡事件 加害企業鹿島建設と談判、訴訟、和解へ
花岡事件：秋田県北秋田郡花岡町（現・大館市）の同和鉱業の銅鉱山の増産維持の為の河川改修工事（花岡川や暗渠）で、中国から強制連行され過酷な労働を強いられた中国人労働者が1945年6月30日に蜂起し、鎮圧された事件。全国で連行された986人の内419人が死亡。被害者生存者遺族たちが1989年、戦時当時工事を請け負った鹿島組(現・鹿島建設)に対し謝罪と賠償を求める公開書簡を送る。最初の大陸民間賠償請求運動の幕開け。その後、談判・訴訟を経て2000年に東京高裁で和解が成立する。
・関東大震災下で虐殺された中国人労働者を追悼する集い
1923年9月関東大震災において、6000人の朝鮮人と700人以上の中国人労働者が軍隊、警察、民衆によって虐殺された。日本政府が事件を隠蔽したが、当時中国政府に対し犯人の処罰や遺族補償、在日中国人の安全を要求し日本政府も遺族補償を閣議決定したものの履行しなかった。虐殺の歴史を風化させず集団記憶として日本社会に定着するよう「追悼する会」で様々な取り組みを行う。関東大震災から100年の2023年にすべての虐殺犠牲者を追悼する集会を企画している。
・「南京大虐殺」の元日本兵・中国人被害者へ取材
「南京大虐殺」とは、1937年12月南京に侵攻した日本軍が侵攻中及び占領下において当時の南京市政府行政地域において中国軍民に加えた集団殺戮、個別殺戮、強姦、放火、掠奪等の「不法行為の総称」である。その実態を調査するため、1997年より南京戦に参加した元日本兵への聞き取りを開始し、また同時に中国人被害者への聞き取りも続けてきた。その活動は「南京戦 閉ざされた記憶を尋ねて 元兵士 102人の証言」、「南京戦 切り裂かれた受難者の魂 被害者120人の証言」という著作に、また『南京 引き裂かれた記憶』というドキュメンタリー映画に結実した。
製作について
【製作スケジュール】
2021年6月撮影スタート
2023年9月の「関東大震災100年虐殺の追悼集会」まで撮影
2023年10月～2024年3月編集と仕上げ(中国への追加撮影)
2024年4月完成
2024年5月～宣伝と配給準備
2024年冬：公開予定
資金の使い道
撮影機材費
撮影・編集人件費
編集費
アニメーション制作費(歴史的・過去の出来事を描く)
上映用素材制作費＊本編および予告編のDCP・ブルーレイ・サンプル用DVD等
交通・滞在費＊日本各地への旅費・滞在費と中国への交通費・中国国内での滞在費など）
楽曲の作曲料
整音費
HPデザイン費
英語・中国語翻訳費
パンフレット制作費
印刷費＊ポスター・チラシ・パンフレットなど
試写会会場費(東京・大阪)
映画宣伝外注費
DM郵送、チラシ配送等
リターンについて
【支援者限定の映画についてのご報告が届きます！】
映画の製作状況をメールにて定期的にお知らせさせていただきます。
【公式パンフレットと作品エンドロールにお名前を記載いたします（任意）。】
映画に対する思いや、映画に入れきれなかったエピソード等をふんだんに盛り込んだパンフレットを製作いたします。その中に任意でありますが、ご協力いただきました皆様のお名前を記載させていただきますので、記載を希望するお名前をご入力ください
【公式パンフレットを作品完成後にお送りいたします。】
映画に対する思いや、映画に入れきれなかったエピソード等をふんだんに盛り込んだパンフレットを皆様の手元にお送りさせていただきます。
【特典映像をオンラインにてご覧いただけます。】
数百時間撮影しておりますので、映画には入りきらなかったエピソードの特典映像を配信の形でご覧いただきます。
【完成披露試写会にご招待いたします。（会場(東京・大阪)までの交通費などはご自身でご負担いただきます）。もしくは、完成披露試写会当日にオンラインにてご鑑賞いただけます。】
映画完成時に行われる完成披露試写会に皆様をご招待させていただきます。(製作者・出演者も参加予定です。)完成披露試写会への参加をご希望の方は、ご希望の開催地域（東京・大阪）をご記入ください。オンラインをご希望の場合は、「オンライン希望」とご記入ください
想定されるリスクとチャレンジ
予測し難いコロナウイルスの影響によって、中国での撮影時期がずれ込む恐れがあります。また、無事完成した後も制作スケジュールの遅れにより劇場公開までに時間がかかる可能性もございます。スケジュールが遅れる場合は、支援者のみなさまにご連絡します。
目標金額を達成できなかった場合でも、不足する資金は自費でまかない、映画制作や劇場公開を行います。
リターンも必ずお届けしますのでご安心ください。
このプロジェクトにかける思い
戦時中に日本に生まれ、日本に育ち、日本に暮らしてきた中で戦後の日中関係をつぶさに見てきた林さんたち在日中国人の皆さんの思い、また民間の立場で日本の友人と一緒に、戦争の被害者に人生を賭けて寄り添ってきた林さんの姿を描くことで、現在の日中国の対立を煽り、再び戦争へと駆り立てるような風潮に大きな一石を投じ、その流れを大きく変えたいという思いがあります。
外国人排斥の圧力が強くなり、友好よりも対立が叫ばれる今だからこそ、皆さんの温かいお力添えが必要だと感じております。
全力で取り組んでいきますので、何卒宜しくお願い致します。
リターンを選ぶ
-
10000 円
10,000円コース
- 支援者限定の映画についてのご報告が届きます！
- 公式パンフレットにお名前を記載いたします（1名/任意）。
- 2024年12月 にお届け予定です。
- 61人が応援しています。
-
30000 円
30,000円コース
- 支援者限定の映画についてのご報告が届きます！
- 公式パンフレットにお名前を記載いたします（1名/任意）。
- 作品エンドロールにお名前を記載いたします（1名/任意）。
- 公式パンフレット１冊を作品完成後にお送りします。
- 特典映像をオンラインにてご覧いただけます。（配信から1ヶ月）
- 2024年12月 にお届け予定です。
- 27人が応援しています。
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50000 円
50,000円コース
- 支援者限定の映画についてのご報告が届きます！
- 公式パンフレットにお名前を記載いたします（1名/任意）。
- 作品エンドロールにお名前を記載いたします（1名/任意）。
- 公式パンフレット１冊を作品完成後にお送りします。
- 特典映像をオンラインにてご覧いただけます。（配信から1ヶ月）
- 完成披露試写会にお一人様をご招待いたします。(交通費は別途・オンライン鑑賞可能)
- 2024年12月 にお届け予定です。
- 7人が応援しています。
-
100000 円
100,000円コース
- 支援者限定の映画についてのご報告が届きます！
- 公式パンフレットにお名前を記載いたします（1名/任意）。
- 作品エンドロールにお名前を記載いたします（1名/任意）。
- 特典映像をオンラインにてご覧いただけます。（配信から1ヶ月）
- 公式パンフレットを3冊お送りします。
- 完成披露試写会に３名をご招待いたします。（交通費は別途・オンライン鑑賞可能)
- 2024年12月 にお届け予定です。
- 1人が応援しています。
-
300000 円
300,000円コ－ス(企業・団体様向け)
- 公式パンフレットにお名前を記載いたします（1名/任意）。
- 作品エンドロールにお名前を記載いたします（1名/任意）。
- 特典映像をオンラインにてご覧いただけます。（配信から1ヶ月）
- 公式パンフレット１0冊を作品完成後にお送りいたします。
- 完成披露試写会に10名をご招待いたします。(交通費は別途・オンライン鑑賞可能)
- 支援者限定の映画についてのご報告が届きます！
- 2024年12月 にお届け予定です。
- 0人が応援しています。