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巨匠ジャック・リヴェット『アウト・ワン』日本語字幕上映をクラウドファンディングで実現!
今年一月亡くなった『美しき諍い女』などで知られるフランスの巨匠ジャック・リヴェット監督を追悼し、70年代映画の金字塔とも呼ばれる12時間40分の大作『アウト・ワン』を日本語字幕付きで上映します!
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大寺眞輔 映画批評家、早稲田大学・日芸映画学科講師、字幕翻訳など。IndieTokyo(http://indietokyo.com/)主催。アンスティチュ・フランセ横浜シネクラブや新文芸坐シネマテーク(http://indietokyo.com/?page_id=14)では、映画上映とその解説トークも行う。海外映画を買い付け映画作家を招いた自主上映活動も。ジョアン・ペドロ・ロドリゲス作品やジャック・リヴェット『アウト・ワン』などに自ら日本語字幕を付け全てDIYで自主配給した。主著は「現代映画講義」(青土社)「黒沢清の映画術」(新潮社)。
今年一月亡くなった『美しき諍い女』などで知られるフランスの巨匠ジャック・リヴェット監督を追悼し、70年代映画の金字塔とも呼ばれる12時間40分の大作『アウト・ワン』を日本語字幕付きで上映します!
今年1月、 ジャック・リヴェットが亡くなりました。リヴェットはゴダールやトリュフォーの盟友としてフランスのヌーヴェル・ヴァーグを支えた偉大な映画監督であり映画批評家でした。代表作として『美しき諍い女』(91)『彼女たちの舞台』(89)『セリーヌとジュリーは船でゆく』(74)『アウト・ワン』(71)『ジャンヌ・ダルク』(94)『恋ごころ』(2001)など多くの作品があります。フランスらしいユーモアや即興精神にあふれたその作品は世界中で愛されていました。
ジャック・リヴェット情報ページ(wiki)
日本でも、リヴェットは90年代のミニシアタームーブメントの中で大きな人気を博し、『美しき諍い女』の公開と共にブームも起こりました。しかし、渋谷を中心に一時代を築いたミニシアターの多くが閉館し、ヨーロッパのアート映画や質の高いインディペンデント映画を配給してきた映画会社も少なくなる中、 ジャック・リヴェットのような巨匠でさえそのフィルモグラフィ全体を振り返ることが出来るような追悼上映を日本で開催することは難しい状況にあります。
こうした中、私たち IndieTokyoはアンスティチュ・フランセや新文芸坐、早稲田松竹、その他幾つかの映画祭(情報が解禁になったら告知します)と協力し、今年一年かけてリヴェットの追悼上映を行っていくことにしました。一つの映画祭で全ての作品を上映することはできませんが、一年間かけてあちこちの映画館や映画祭でリヴェットの作品が上映され、その全体で彼の多くの作品が上映される追悼映画祭となるイメージです。そして、その一つのハイライトとして、IndieTokyo自体が主催し、リヴェットの代表作の一本でありながら、これまで世界的にもあまり上映されてこなかった『アウト・ワン』に日本語字幕を付けて上映するプロジェクトを立ち上げました。
『アウト・ワン』情報ページ(IMDB)
『アウト・ワン』は、 ジャン=ピエール・レオーやジュリエット・ベルト、ビュル・オジェといった高名な俳優が出演し、内容的にも高く評価されているにもかかわらず、12時間43分もあるその上映時間のため上映される機会がきわめて限られ、長らく幻の傑作として名前のみ知られる存在でした。日本でもベータカムの素材が無字幕で一度上映されただけです。ところが、「シネフィルのホーリーグレイル(幻の秘宝)」とも呼ばれるこの作品は、ついに昨年本国でデジタルリマスターされ比較的アクセスが容易になりました。しかし、12時間を越える作品に字幕を付ける作業はきわめて時間がかかり、上映権料もかなり高額になります。ボランティア集団であるIndieTokyoだけでは、経済的にかなり厳しいのが正直なところです。そこで、みなさんに是非このプロジェクトをサポートしていただきたいのです!
ジャック・リヴェットは1968年フランスの5月革命を経て、その後の政治的反動と内省的な気運が高まる中で自らの作風を先鋭化させていきました。具体的には、俳優の即興演技を大幅に取り入れ、平行して上映時間がどんどん長くなっていったのです。そして、その究極の作品が12時間43分の上映時間を持つ、この『アウト・ワン』でした。究極の作品であるが故に、その全体を劇場で体感した観客は多くはありません。しかし、リヴェットの映画を振り返るとき、あるいはフランスのポスト68年の空気を振り返るとき、そしてさらには、現在の政治的な状況とのつながりを考えても、リベラルな自由さと過激な実験が映画的面白さと高度に結びついたこの『アウト・ワン』が、ふたたび現在の日本で上映されることには大きな意味があると思います。是非皆さんに、映画の自由さ、そして面白さを劇場で体感してもらいたいのです!
IndieTokyoは、映画批評家である大寺眞輔が立ち上げた映画上映団体・情報サイトの名称です。基本的には、ボランティア団体として活動しています。2011年、東日本を大きな災害が襲った年、映画界はデジタル化の波というもう一つの大きな節目を迎えていました。不況とデジタル化という二つの理由から日本の文化を彩ってきた質の高いアート映画やインディペンデント映画の配給公開が難しくなると考えた大寺は、まず2013年にポルトガルの映画監督ジョアン・ペドロ・ロドリゲスの特集上映をほぼ独力で実現しました。さらに、海外の映画情報を伝えるサイトIndieTokyoを立ち上げ、若者を中心とした50名程度のメンバーと上映活動も継続しています。グレタ・ガーウィグ主演の『ハンナだけど、生きていく!』とフランスの新鋭ダミアン・マニヴェル監督作品『若き詩人』の2本を渋谷イメージ・フォーラムはじめ日本全国で配給公開しました。メナヘム・ゴーラン映画祭のようなイベントも開催しています。さらに老舗映画館である新文芸坐と協力し、新文芸坐シネマテークとしてクレール・ドゥニやロベール・ブレッソンなど数多くの名作を上映しています。
IndieTokyo
『ハンナだけど、生きていく!』
『若き詩人』
新文芸坐シネマテーク
今回の追悼上映企画では、まずジャック・リヴェットの未亡人である ヴェロニクさんに連絡を取りました。追悼上映のシンボルとして作成したイラストは、ヴェロニクさん自身に選んでもらったものです。また彼女の紹介でリヴェット作品の権利を持つフランスの映画会社ともコンタクトしています。今後、『アウト・ワン』の上映だけでなく、他の映画祭や映画館にも協力して上映権の取得など様々なサポートを行っていく予定です。そして、日本語字幕作成などを行った後、今年後半から来年1月をめどに『アウト・ワン』上映会を開催する予定です。
上映場所と回数は、ファンディングの達成度に応じますが、現在の目標額では東京と関西(おそらく京都)で各1回ずつ程度になると思います。目標金額以上にファンディングいただけた場合、上記会場で上映回数を増やすことと、これ以外の地域での上映も追加目標にします。
ファンディングにご協力いただいたみなさんには、特典として以下のものをご提供いたします。
上映会チケット
『アウト・ワン』は12時間を越える作品で、8部に分かれています。このため全体を2部ずつ4パートに区切って上映します。
まず、全てのパートを通して見ることの出来る通し券を発行します。通し券の入場者で空席ができた場合のみ各パート鑑賞券を発売します。当日券は、各パート鑑賞券1800円、通し券6000円を予定しています。
今回のクラウドファンディングのリターンとしてお送りする整理番号付き通し鑑賞券は、出資していただいた順に整理番号を発行します。また、この整理番号付き通し鑑賞券が会場の客席数を越えた場合、当日券は発売しない可能性があります。
その他の特典は以下の通りです。
8月9日追加:ジャック・リヴェット追悼映画祭パンフレット
今回上映する『アウト・ワン』を中心として、2016年、アンスティチュ・フランセやフランス映画祭、早稲田松竹などで上映された作品解説を網羅した記念パンフレットを制作します。10000円以上のコレクター様に提供するほか、上映時に販売もする予定です。
8月6日追加:トークショウ動画(坂本安美&大寺眞輔)(3000円以上コレクター限定)
2016年8月6日(土)早稲田松竹で行われたジャック・リヴェット追悼上映会における坂本安美(アンスティチュ・フランセ映画プログラム担当)と大寺眞輔(映画批評家/IndieTokyo主催)によるトークショウの模様を収めた動画をご試聴いただけます。上映作品である『修道女』『彼女たちの舞台』『美しき諍い女』を中心に話しています。
ポストカードセット
『アウト・ワン』上映およびジャック・リヴェット追悼映画祭を記念したポストカードセットをプレゼントします!
映画祭準備会議の参加権利(コレクター限定)
『アウト・ワン』上映に向けたIndieTokyoの準備会議に参加していただけます。勿論、参加するだけでなく意見も是非お伺いしたいです!ツイキャスなどを利用したコレクター向け配信も行う予定です。
IndieTokyo主催『アウト・ワン』公開記念トークイベント優先入場券
『アウト・ワン』上映を記念して同時期に開催する予定のトークイベントへの優先入場券です。映画監督や評論家などのゲストを交えて『アウト・ワン』について、ジャック・リヴェットについて語り合います!
コレクターから整理番号付きで優先入場を行い、定員に達した場合は当日券を発売しません。
IndieTokyo主催プライベートパーティ参加権利(コレクター限定)
毎年年末などに行っているIndieTokyoのプライベートパーティに1回以上ご参加いただけます!プライベートパーティは、IndieTokyoメンバーは勿論、映画監督や映画人なども参加する場です。カジュアルに雑談なども楽しんでいただけます。
IndieTokyo名誉メンバー(コレクター限定)
『アウト・ワン』映画祭ページにコレクターとしてお名前を記載します。また、IndieTokyoメンバーページに賛助会員として3年間お名前を記載し、IndieTokyoが主催して行う今後3年間のイベント全てに優先的にご招待します!
IndieTokyoセット(コレクター限定)
これまでにIndieTokyoが企画・上映してきたジョアン・ペドロ・ロドリゲス特集のTシャツ、パンフレット、チラシ、ミゲル・ゴメス特集(新文芸坐シネマテーク)のTシャツ、『ハンナだけど、生きていく!』のポスター、ピンバッチ、チラシ、『若き詩人』のポスター、チラシなどから複数点セットにしてプレゼントします!また、ご希望の方には大寺の方でサインも付けさせていただきます。(いずれか欠品した場合、ご相談の上、代替品をお送りさせていただく場合があります。)
12時間以上ある『アウト・ワン』の日本語字幕作成には数ヶ月の時間が必要だと考えられます。また、上映権利料、そして映画館のレンタル費も高額になることが予想されます。まずはそのための資金が必要です。 さらに資金が集まれば、東京や関西ばかりでなく、他の地域での上映も検討したいと考えています。また、『メリー・ゴー・ラウンド』などジャック・リヴェットの他の作品にも日本語字幕を付けて上映できる可能性があるかもしれません。
私たちはこれまで数多くの作品を独自に権利を取得し日本語字幕を付けるなどして公開してきましたが、それでも映画館のスケジュールなどによって上映会の開催時期がずれる可能性があります。また、上映回数ごとに高額な上映権利料が必要ですので、調達資金額によっては一度きりの上映になってしまう可能性もあります。
映画は私たちに愛を届けてくれます。そして、ジャック・リヴェットは彼の作品を通じて沢山の愛を私たちに注いでくれました。彼が亡くなった今、その作品を追悼上映することを通じて、彼から受け取った愛に報いたいと思うのです。そしてまた、リヴェットの素晴らしい作品を目にした観客が、次の時代を担う新しい作品を作っていく。それは映画ばかりではないかもしれません。小説やコミックやまた別のメディアになるかもしれません。いずれにしても、文化というのはこうして支えられ、受け継がれていくものだと思うのです。映画には、文化には、愛が必要です。リヴェットへの愛にあふれた映画祭を、今の日本で是非実現しましょう!
みなさんのご協力のおかげで当初の目標額を突破しました!
ありがとうございます!
現在、東京と関西での上映館を交渉中です。
関西での上映も、京都で行うことがほぼ内定しました!
ここから先は、上映回数を増やすことを最優先に考えていきたいと思います。
まず、現在の資金で東京と京都の会場で各1度ずつ上映できます。
さらに、資金が1,500,000円に到達した段階で、東京では1万円以上投資いただいて通し券をお持ちのコレクター限定上映会を1度開催し、さらに一般観客にも開放した上映会(1-2度)を開催します。
(京都での上映回数は観客数で判断させて下さい。)
どうぞ、よろしくお願いします!
フランスの映画女優で、ジャック・リヴェット作品『恋ごころ』や『ランジェ公爵夫人』などでも有名なジャンヌ・バリバールさんから、『アウト・ワン』クラウドファンディングへの応援コメントをいただきました!
バリバールさん、ありがとうございます!
1000 円
3000 円
10000 円
30000 円
50000 円