応援コメントについて ③小松由佳さん
vol. 6 2022-09-22 0
「応援コメント」としてメッセージを寄せていただいた方々をそれぞれ紹介していきたいと思います。三人目は、小松由佳さんです。
関係性:「同志」
エベレストに次ぐ世界第2位の高さを誇るK2に日本人女性唯一の登頂、という山の世界を知らなくても凄さが伝わってくる実績を持ちながら、写真家へスパッと転身、シリア難民を継続的に取材撮影している小松さん。過酷な状況で全身全霊のフィールドワークを続ける彼女を「同志」と言うのは差しがましいとも思うのですが、ドキュメンタリー表現へのアプローチに共鳴することが多く、仲良くさせてもらっています。
ただ、「友達」というのとも違う緊張感のようなものも感じています。「ドキュメンタリー」という同じカテゴリーで活動している以上は感銘を受けてるだけじゃダメだ、という気持ちが心のどこかにあるのかもしれないです。競う気持ちはないんだけど(到底かなわないw)、刺激をもらって「もっとがんばらなきゃ」。小松さんに会うといつもそう思います。
小松さんは7月からトルコ入りして長期取材中(小さいお子さん2人を連れて!)で、ニューヨークに撮影滞在中の僕から映像を送って観てもらい、応援コメントをいただきました。その後小松さんは国境を超えてシリアへ入国...なんだか凄い時代です。
小松さんとの出会いは記憶に新しく、2020年のとある対談撮影がきっかけでした。最低限の予備知識を、と前日に慌てて手に取った小松さん著書『人間の土地へ』が素晴らしく、寝る間も惜しんでKindleで一気読みし、当日現地入りする前に書籍も買って撮影後にサインしてもらったのでした。
それ以来、『息子のままで、女子になる』の劇場公開に足を運んでくださったり、逆に僕が小松さんの個展を撮影したり。気になるドキュメンタリー映画があると一緒に観に行ったりしてます。いつでもノートとペンを手にメモを取りまくっている小松さんの貪欲な探究心、向上心にいつも刺激をもらっています。
子連れの海外取材という想像しただけでも骨が折れそうな状況にも関わらず、ほとばしるエネルギーと「私もその後に続きたい!」(いや、あなたはもう先に行っていますw)という天然小松節全開のコメントを寄せていただき、本当に嬉しいし、ちゃんとしなきゃ!と気が引き締まる思いであります。
小松さんとは、「一緒に作品をつくりましょう!」なんて話もしているので、もし興味がある方はFacebookや公式LINEでフォローしてみてください。「難民」という堅苦しく不穏な二文字からは想像できない、僕たちの日常と地続きの「ひとの営み」が見えてくると思います。地球をフルに使いきって自分の人生をまっとうしたい、そう思わせてくれる存在です。