<製作ノート⑨>映画祭編・2【2018年9月】
vol. 24 2021-11-03 0
ご無沙汰しております、『ブラックホールに願いを!』監督の渡邉です。
ついに長崎・軍艦島、福岡・九州大学での追加撮影を無事に終えました!
想像を遥かに上回る映像が撮れたことを確信しており、スタッフ・キャスト、そして本作を支えてくださる皆様に心から感謝しております。皆さまどうぞご期待ください!
そして久しぶりに製作ノートを更新いたします。
前回は『カメラを止めるな!』との出会いの衝撃を記しました。
今回は2018年9月ごろの福岡インディペンデント映画祭での思い出を記したいと思います。これらひとつひとつの出来事が企画決定に大きく寄与することになる...のですが、まだまだ企画は決まりません。
2018年9月、福岡インディペンデント映画祭にて。撮影監督の角くんと。
このときの福岡インディペンデント映画祭ではありがたいことに拙作『メンタルスケッチ』が入選し、上映していただきました。
同時に上映していた作品のなかに、木場明義監督の『つむぎのラジオ』という作品がありました。
作品自体も大変面白いものだったのですが、その中でこより役を演じていた米澤成美さんに圧倒的な何かを感じ、調べたところどうも毎年一芝居をされているということでその舞台を観に行ったところ、よくわからない圧倒的な何かを浴び、よくわからないけどいつかこの人が主演の映画を撮りたいな、と感じました。
そんなわけで本作の主人公・伊勢田みゆきは米澤成美さんとなりました。
大半の撮影を終えた現在でも、変わらず現場でそのよくわからない圧倒的な何かを放ち続ける米澤さんを見て、やはり本作の主演は米澤さん以外ありえなかったと痛感しています。
そして四万十映画祭でファンになった『センターライン』主演の吉見茉莉奈さんとも、この福岡インディペンデント映画祭で初めてお会いしました。
2018年9月、福岡インディペンデント映画祭の打ち上げにて。
このときは割と無口だったのでなんとなく静かな人なのかなあと思っていたら、本作の撮影では常にしゃべりまくっており印象が180度変わりました。エネルギーの塊みたいな人でした。
本作に登場する吉住あおいはおよそ80名のなかからオーディションにて厳正に選出いたしました。最終的に吉住先生は吉見茉莉奈さんしかいないなあと心から思うことができました。
この年の福岡インディペンデント映画祭は自分にとって、本作の主演二人と出会う重要な映画祭となりました。インディペンデント映画祭の持つ面白さを再認識した日でもありました。
また、拙作『メンタルスケッチ』は福岡インディペンデント映画祭の繋がりから韓国・釜山にて開催される釜山インターシティ映画祭にも招待いただきました。
2019年釜山インターシティ映画祭にて。撮影監督の角くん、『メンタルスケッチ』主演の斎藤陸さんと。
韓国の映画設備の規模の大きさなどにカルチャーショックを受けました。
2019年6月、釜山の飲屋街にて。
そして同じく一緒に映画祭に参加した、『老ナルキソス』『片袖の魚』の東海林毅監督、『FIGHTING CAMERAMAN』『宮田バスターズ(株)』の坂田敦哉監督と共に夜の釜山を飲み歩きました。
このようにして、自分の短編作品から少しずつ知り合いの輪が広がってゆきました。こうして少しずつ、人々との出会いのなかで『ブラックホールに願いを!』が形作られ始めました(この頃はまだ内容については何一つ思いついていない状態ですが...)。
そして次回、ついに企画が決まるような出来事が...!?