<製作ノート①>企画のはじまりのはじまり【2016年7月29日】
vol. 12 2021-09-05 0
改めまして、空想特撮映画『ブラックホールに願いを!』監督の渡邉聡です。
この<製作ノート>では、本作がいかなる経緯で製作されたかを、できるだけ端的に、できるだけ面白く、できるだけ赤裸々に、お伝えできればと考えております。
本作の企画開始は5年前、2016年にまで遡ります。
当時僕は、大学卒業1週間後に監督いたしました福岡市美術館主催『ゴジラ展 大怪獣、創造の軌跡』のCM等を終え、某テレビ空想特撮シリーズのスタッフをしておりました(ちなみにその現場で、本作に出演されているねりお弘晃さん・キャッチャー中澤さんと出会いました)。
そんな中、2016年7月29日にある空想特撮映画が公開されました。
『シン・ゴジラ』というタイトルでした。
実は僕自身、『シン・ゴジラ』には特撮スタッフとして参加していたのですが、あの日劇場で受けた衝撃ははかりしれないものでした。
「こんなに面白い映画が存在しうるのかーッ!!!」
その夜、いつも撮影をお願いしている撮影監督の角洋介や、STUDIO MOVES(※当時は映像製作団体Move)の友人たちと、『シン・ゴジラ』の衝撃についてオンラインで語りました。
そして角洋介が言いました。
「『シン・ゴジラ』に負けないくらい面白い映画を僕たちも撮ろう、5年くらいかけて、僕たちなりの面白い映画を撮ろう!」
この言葉が本作のすべての始まりになりました。
なんと本作の言い出しっぺは撮影監督の角洋介だったのです!!!
そしてここから、『ブラックホールに願いを!』という企画にたどり着くまでに、3年以上の月日を要するとは、当時の我々にはまだ知る由もなかったのです...。
(つづく)