最果ての、忘れられた聖域へ。
雪の写真家・遠藤励が取り組み続ける、北極圏遠征プロジェクト。

この機会を逃したら完全に海が開けるまでは帰国できなくなる。

名残惜しくも、カユアングアに精一杯の感謝と別れを告げると消滅集落をあとにした。

再び氷床を越えなければならない長い旅路。天候の安定を見計らい、危険な氷床を17時間かけて一気に越えた。その後キャンプをしながら数日走ると、無事に集落に戻ることができた。

季節は変わり、アッパリヤスが飛来している。

「もう十分やったはずだ。2018年から始めたグリーンランドの取材もこれで最後だろう」

ようやく現地との信頼関係ができてきたが、気軽には訪れることのできない場所だけに寂しい気持ちはある。

1ヶ月で帰国すると告げて日本を出発した遠征は、2ヶ月半に及んだ。

クラウドファンディング終了まで4日となりました。

引き続き宜しくお願いいたします。