音
vol. 14 2020-02-07 0
作品を観る時に大事なものがあるとするならば、私は音を大切にしてるかもしれない。オファーする時も必ず一回お話をする。たわいもない話をしてその人の話声を聴く。息遣いや癖をみる。そこでだいたいの音がわかる。ええなあと思う人は、ほぼDOORプロデュースに参加してくださってると思う。
例えば私が観劇してて、世界に入り込もうとしてる時、その光景から脳みそに流れてくる声がハマれば脳みそに染み込む。違和感があったり、タイミングがずれると耳元で止まる。そして目の前の光景に嫌になっちゃう。
それが意図的ならニヤっとしちゃうし、そうでないならアレ?と脳みその機能が止まる。
なので、音楽も同じく。
芝居の声が作る音に、程よいバランスで作品に寄り添ってるものがいいなと思う。
あくまでも私の好みとして。
今回の作品ももちろんそうなってるんやけど、初演の時から稽古の初めの段階で面白かった。そして動きがよかったこともあり、流れる音が心地よかった。
音を奏でる出演者の巧さは言うまでもないが、それ以上に作品とのバランスが良すぎるのだ、「ピタゴラスのドレス」は。
昨日の稽古で、澤井さんのシーン、明らかに変化してる声や息遣いがあった。
なにが?と具体的には言えないけど、タイミングや声の音がホンマにはまっててみてて心地よかった。初演の時も良かったけど、皆が進化してく流れにあわさるように微妙な間や空気感が変わってるのがよかったな。
そして新キャストの大江さんのシーン。先ほども書いた通り、初演メンバーの中に新しい音が入るので、バランスが変わる。
それが不協和音になるのかどうかがポイントなんやけど見事に新しい音になってた。
再演なんやけど、進化してるし、大江さんが入ったことで新たに生まれ変わろうとしてる。まだまだ立ち稽古をしていないシーンもあるのやけど、不安はないんだよなあ。
早く続きがみたいと思う。聴きたいと思う。
そしてたくさんの方に観てほしい。心からそう思う。
追記 音にこだわるような文面を書いたけど私自身は音痴だ。本当は音なんでよくわかんない(^^)応援本当に有難うございます。引き続きご支援ご協力宜しくお願いします。