Amazon配達員による残業代請求訴訟がはじまりました
vol. 2 2024-10-09 0
8月27日にスタートした新しいPARCの映像制作を目的としたクラウドファンディング「便利な生活の裏に―Amazon配達員の労働実態と、巨大IT企業の問題を描くドキュメンタリー映像の制作」。9月28日時点で目標額の70%を達成いたしました。皆様に改めて御礼を申し上げます。
Amazonの商品配送を担う配達員16名が下請け運送会社などに残業代の支払いを求めた裁判の第1回口頭弁論が、10月3日に横浜地方裁判所で開かれました。映像作品「便利な生活の裏に―巨大IT企業が引き起こす労働問題(仮題)」でもこちらの動きを取り上げる予定で、制作チームも傍聴に参加しました。
配達員は個人事業主の扱いですが、Amazonの配達アプリから荷物の量や配達エリアなどを指示されるなど、事実上会社の指揮命令下にあります。これは法律上の労働者にあたるため、団体交渉に応じる義務があると労働組合「東京ユニオンAmazon配達員組合横須賀支部」は主張しています。労働環境の改善やアプリのアルゴリズムの基準開示なども求めてきました。
しかし、Amazonは「法的な根拠・理由に欠ける」と団体交渉に応じていません。「東京ユニオンAmazon配達員組合横須賀支部」は残業代の請求について提訴し、裁判がスタートしました。
当日の様子が二つの媒体で取り上げられていますので、下記のリンクから御覧下さい。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/358311
「労働者の権利がない」Amazon配達員訴え 残業代請求訴訟、横浜地裁で第1回口頭弁論(東京新聞)
https://www.ben54.jp/news/1559
「アマゾン “業務委託契約”配達員も労働者」残業代の支払い求める裁判で弁論はじまる 原告ら“過酷業務”の実態を明かす (弁護士JPニュース)