会期中イベント:「あなた」への手紙 第3回刑務所アート展特別企画 作品鑑賞と対話
vol. 35 2025-05-15 0
クラウドファンディングへのご支援、ありがとうございます。
今日は、展示会期中に実施する、「手紙」を媒介にした作品鑑賞と対話のイベントのお知らせです。
このイベント以外にも、会期中にはたくさんのトークイベントやワークショップを実施予定です。
以下の記事に全イベントの情報をまとめておりますので、こちらもあわせてご覧ください。
第3回刑務所アート展 会期中イベント一覧
「あなた」への手紙 作品鑑賞と対話 5/31〜6/8 会期中全4回
本当は直接伝えたかったのに、言葉にできないままだったこと。
もう届くことはないのに、それでも書いてみたいこと。
匿名の手紙に刻まれた筆跡、言葉、文章から、あなたは何を受け取るでしょうか。
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「刑務所アート展」は、刑務所で過ごす人たち、刑務所とかかわる人たちの芸術表現を集め、展示することで、塀の内と外をつなぐ対話を生み出す活動です。
このイベントは、3回目の展示会となる「第3回刑務所アート展」の会期中に行う、「手紙」を媒介にした作品鑑賞と対話のイベントです。
※第3回刑務所アート展の詳細はこちら
https://pac-j.com/article/event/prisonartsexhibition2025/
5月24日〜6月14日の期間、墨田区・京島劇場で開催です。
第3回刑務所アート展では、テーマ部門として
「あなたへ」―たった一人に向けた匿名の手紙たちと題する、匿名の「手紙」を募集する企画を立てました。
以下はその募集案内文です(募集期間:2024年10月1日〜2025年1月31日)。
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テーマ部門① 「あなたへ」―たった一人に向けた匿名の手紙たち
たった一人の「あなた」に向けた手紙を募集します。
毎日顔を合わせる人、かつて一緒に過ごしていた人
もうすぐ会える人、いつか会えるかもしれない人、もう二度と会えない人
一度しか会ったことがない人、本やテレビを通して出会った人
自分が傷つけてしまった人、自分が許せない人
自分を救ってくれた人、自分を笑わせてくれた人、自分を奮い立たせてくれた人
生活や仕事を伴侶として共にする動物やAIアシスタント
直接会ったことはない(会えない)けれど自分に影響を与えてくれた、歴史や物語上のキャラクター
などなど…
どんな立場、どんな関係の相手に宛てた手紙でもかまいません。
その手紙を、本人にではなく展示作品として私たちのもとに送ってきてください。
みなさんから送っていただいた手紙は、「第3回刑務所アート展」で展示します。
会場で手紙を手に取った方からの感想やお返事を集めて、展示終了後にそれぞれの応募者にご報告します。
この企画は、文通の仲介ではありません。送り主も宛て名も匿名で展示され、相手に直接届くことはありません。
「届くことのない手紙」だとしても、思いを受け取ってくれる別の「誰か」が現れるかもしれない。
お互いに顔の見えない、塀で隔たれた「わたし」と「あなた」が、一通の手紙を通して繋がることができるかもしれない。
そんな、小さな願いを込めた企画です。
本当はあの人に伝えたかった。だけど、言葉にできないままだった。
胸の内に秘めた思いを、「手紙」という形で表現してみませんか。
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本テーマへの応募作品として、43通の手紙が集まりました。
震災で他界した配偶者へ、昔の恋人へ、刑務所に入る頃はまだ小さかったわが子へ、かつて自分を苦しめ痛めつけた相手へ、刑務作業でつくった点訳本の読者へ……さまざまな「あなたへ」の思いが綴られています。
会場には、これらの手紙すべてを展示します。
手紙を書いた応募作家の名前はペンネームであり、手紙の宛先はすべて「あなた」という代名詞で記されています。匿名の文章から、二人の関係がおぼろげながら浮かび上がってきます。そして筆跡からは、書き手の息遣いがきこえてくるようです。
「作品」として展示された手紙を手に取った来場者=あなたにとって、それはどんな意味を持つでしょうか。
共感できるものもあれば、そうでないものもあるかもしれません。
自分に宛てられたものではないのに、自分に向けられた手紙のように思えるものもあるかもしれません。
手紙を書いた人=応募作家に向けて、返事を書きたくなるかもしれません。
彼らの手紙に触発されて、あなたにとって大切な別の誰かに向けて、手紙を書きたくなるかもしれません。
このイベントは、少人数で集まって同じ時間、同じ空間で手紙を読み、それぞれに感じたこと、考えたことを分かち合ったのち、誰か一人の「あなた」に宛てて手紙を書いてみる、というワークショップです。
イベント実施日以外も、会期中は会場で自由に作品をご覧いただけます。会場内でも、手紙を書けるスペースを設けています。
でも、集まって同じ時間を過ごして語り合うこと、そして手を動かしてみることで、見えてくるもの、生まれてくる言葉があるかもしれません。
あなたとご一緒できることを楽しみにしています。
■イベントの流れ
前半:作品鑑賞@京島劇場 60分ほど
・展示会場「京島劇場」に集合、受付、ご挨拶
・ディレクターより、展示企画のご説明
・それぞれ自由に作品鑑賞
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すぐ近くのワークショップ会場にみんなで移動
↓
後半:ワークショップ@サテライトキッチン2階 90分ほど
・作品に対する感想、鑑賞中に考えたことなどを共有
・鑑賞を通して浮かんできた問いをもとに対話
・応募作家誰か一人に宛てて、もしくは参加者がこれを機会に手紙を書いてみたいなと思った相手に宛てて、手紙を書いてみる
(筆記用具と便箋はこちらでご用意します。応募作家へ宛てた手紙は、会期終了後に運営からご本人へ送付します)
■日程以下の日時で全4回開催します。
5/31(土)15:00-17:30
6/5(木)13:00-15:30
6/6(金)13:00-15:30
6/8(日)15:00-17:30
■場所
集合場所・作品展示会場:
京島劇場
〒131-0046 東京都墨田区京島3丁目23-11
ワークショップ会場:
サテライトキッチン2階
〒131-0046 東京都墨田区京島3丁目48-3
(作品鑑賞後に移動します)
公共交通機関からのアクセス:
・京成曳舟駅より徒歩10分ほど
・東武曳舟駅より徒歩15分ほど
・東武小村井駅より徒歩15分ほど
・JR亀戸駅から、都営バス日暮里駅行きで5つ目の停留所 橘通り下車
・押上駅より区内巡回バス「すみだ百景、すみまるくん」、北東部ル-トの黄緑のバスにて下町人情キラキラ橘で下車
■参加費
各回1000円
■定員
各回最大8人まで
■参加方法
Peatixイベントページにて、参加希望日程のチケットをご購入ください。
空きがある限り、当日開催直前まで京島劇場でも参加を受け付けますが(現金払いOK)、人数把握のため、なるべく事前に決済いただけるとありがたいです。
■アクセシビリティについて小さいお子さん連れのご参加、介助者や翻訳者同伴でもご参加可能です。その際、お子さん、介助者・翻訳者の方の追加参加料金はいただきません。
車椅子ユーザーの方は、お申し込み前後にご連絡いただけますと幸いです。
Prison Arts Connections 担当:鈴木悠平
info.prisonartsconnections@gmail.com
集合場所でもあり、作品の展示・鑑賞会場である「京島劇場」は入口に段差もなく、車椅子に乗られたままで入場・鑑賞いただけます。
一方、ワークショップ会場の「サテライトキッチン」2階へは階段のみのため、車椅子に乗ったままでは上がることが難しい環境です。
そのため、車椅子ユーザーの方がご参加される回については、事前にご相談のうえ、近隣の代替会場を探したり、オンライン中継をしたり、なんらかの代替手段を調整したいと思います。
その他、会場へのアクセス、作品の鑑賞、ワークショップへの参加方法について個別のご相談がおありの方はご連絡ください。
Prison Arts Connections 担当:鈴木悠平
info.prisonartsconnections@gmail.com
■主催団体について
一般社団法人Prison Arts Connections(PAC)は、「刑務所アート展」の企画・運営を中心に、刑務所内外、加害者と被害者を超えた対話と回復の機会を創出する活動を行う団体です。
私たちは、刑務所という閉ざされた環境で、受刑者がどのように表現し、何を伝えようとしているのかを塀の外に届けるとともに、その表現に私たちがどう向き合うことができるのかを問い続けています。
受刑者とはどのような人々なのか。罪を犯した経験からの更生や回復とは何を意味するのか。そして、社会はその過程をどのように受け止め、支援すべきなのか——。
私たちは、受刑者やその家族、犯罪被害者やその家族など、さまざまな立場の人々との対話を通じて、「誰もが加害者にも被害者にもなりうる」という現実を直視し、さらなる暴力を生まない社会のあり方を、表現を通じて共に考えています。
法人名:一般社団法人Prison Arts Connections
設立年月:2023年12月(任意団体として設立)、2025年1月(法人登記)
役員:風間勇助(共同代表理事)、鈴木悠平(共同代表理事)、上田假奈代(理事)
■キャンセルポリシー各回イベント前日まで、キャンセルを受け付けます。キャンセル手続き後、Peatixのシステム経由で返金します。