つながりは目に見えない社会の輪郭を描き出す―紫原明子さんからの応援コメント
vol. 28 2025-05-10 0
「第3回刑務所アート展」クラウドファンディングへ、エッセイストの紫原明子さんから応援コメントをいただきました。
紫原明子 エッセイスト
<プロフィール>
1982年福岡県生まれ。著書に『大人だって、泣いたらいいよ 紫原さんのお悩み相談室』(朝日出版社)、『家族無計画』(朝日出版社)、『りこんのこども』(マガジンハウス)等。「話して、聞いて、書いて、自分を掘り出す”もぐら会”」主宰。WEラブ赤ちゃんプロジェクト「泣いてもいいよステッカー」発起人。
<応援コメント>
「つながり」は、目に見えない「社会」の輪郭を描き出すもの。
現行の制度において、受刑者は一定期間社会から隔絶された場所で刑に服します。他者とのつながりが失われた中で、それでも受刑者たちの多くはやがていつか刑期を終え、再び社会に戻ります。
昨年の開催に関わらせていただき、刑務所アート展が作品を通じて「見られる者」と「見る者」という、たしかなつながりを生み出す取り組みであると感じました。このつながりは、受刑者にとってはいずれ自分を迎え入れる「社会」への信頼を育む足がかりとなり、私たち「見る者」にとってもまた、想像力を通じて他者を知り、社会と、そこにおける自分自身を見つめ直す機会となるものだと思います。 通常の隔たりを越えて、まなざしの交わされる刑務所アート展を、今年度も心から応援しています。
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紫原さん、応援コメントありがとうございます。
5月26日まで、第3回「刑務所アート展」展示会の開催資金を集めるため、目標250万円のクラウドファンディングを実施しています。ぜひ、プロジェクトページをご覧になり、ご支援いただければ幸いです。