誰もが「生き合う」社会であってほしいー久保敬さんからの応援コメント
vol. 24 2025-05-08 0
「第3回刑務所アート展」クラウドファンディングへ、元大阪市立小学校長の久保敬さんから応援コメントをいただきました。
久保敬 元大阪市立小学校長
<プロフィール>
1961年生まれ。1985年大阪市立小学校教諭となる。2022年3月、37年間の教師生活を終え、定年退職。コロナ禍の2021年4月、突然、全小中学校の全面オンライン授業を報道発表した松井一郎大阪市長(当時)に対して、大阪市立木川南小学長として「提言書」を送付したことがメディアで取りあげられ、大きな話題に。結果、2021年8月、職務上の義務に違反し、教育公務員としての職の信用を傷つけたとして「文書訓告」処分を受ける。2023年2月、文書訓告取り消しを求めて、大阪弁護士会に「人権侵害救済申し立て」を行う。
現在、公益社団法人全国人権教育研究協議会事務局員をしながら、NPO法人School Voice Project理事、一般社団法人ひとことつむぐ理事を務めるなど、市民活動にもウイングを広げようとしている。
著書に「提言書」にまつわる出来事を記録した「フツーの校長、市長に直訴」(解放出版社 2022年4月)、月刊誌「ヒューマンライツ」に連載してきた4コマまんがから選りすぐった「ガッツせんべい4コマまんが77選」(解放出版社 2025年3月)がある。
また、小学校5・6年を担任したお笑いコンビ「かまいたち」の濱家隆一さんや新任時代に担任した子どもたちへのインタビューを中心に、当時のエピソードなどが綴られた「僕の好きな先生」(朝日新聞記者 宮崎 亮著 朝日新聞出版 2023年9月)がある。
<応援コメント>
刑務所のことをよく知らないぼく。犯罪者、受刑者というラベルだけでその人を見ていないかという問いにギクッとしました。一人一人ちがう存在であり、一人の人間の中にも多様な側面があることは理解しているつもりなのに、一括りにしてステレオタイプのイメージを刷り込ませていることに気づかされます。
アート作品そのものが、「ことば」を超えて、見る人の感性に直接届くことによって、ラベルが何であるのか、問い直さざるを得ないにちがいありません。
「刑務所を出た後も人生は続き、なるべくなら再び罪は犯さずに生きていってほしいと誰もが思います。その回復には、他者との新しい結びつきが必要であり、人間関係の網の目の中に自らを置くことが必要であり、孤立状態では回復することは難しいのです。だからこそ刑務所アートは、一人ひとりの回復にみんなで向き合う、そんな社会の基盤をつくっていける可能性があると思います。」
これは、PAC共同代表理事の風間さんの言葉です。ぼくも、誰もが「生き合う」社会であってほしいとの願いを胸に子どもたちと過ごしてきました。自分自身に向き合うためにも「刑務所アート展」に行きたいと思います。
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久保さん、応援コメントありがとうございます。
5月26日まで、第3回「刑務所アート展」展示会の開催資金を集めるため、目標250万円のクラウドファンディングを実施しています。ぜひ、プロジェクトページをご覧になり、ご支援いただければ幸いです。