受刑者が自主的に芸術活動をする機会を―岩崎風水さんからの応援コメント
vol. 2 2025-04-26 0
「第3回刑務所アート展」クラウドファンディングへ、獄中者の家族と友人の会相談員の岩崎風水(いわざきふうすい)さんから応援コメントをいただきました。岩崎さんは、心の微量栄養素少年院ラジオの主催者で、15年の刑務所経験者でもあります。
岩崎風水(いわざきふうすい) 獄中者の家族と友人の会相談員/心の微量栄養素少年院ラジオ主催/15年の刑務所経験者
<プロフィール>
眼鏡屋、少年院ラジオ、獄中者の家族と友人の会、トラウマケアのセラピストなどをしています。刑務所15年服役の経験あり。著作「獄中を生きた 監獄法の懲役生活」
<応援コメント>
刑務所に入ると「人生を無駄にした」という印象をもたれる方が多いです。
実際、私も、刑務所に入ったばかりの頃、教誨師に「若いのに勿体ない」と言われました。すごろくでいう、3回休みのように、「損失」と考えるのが一般的です。
しかし、今になって自分が刑務所にいたことを振り返ると、黄金時代と言えるほど個性的な生き方ができました。
私は、2011年の震災の前後3年は不良受刑者として昼も夜も独居室に隔離されていました。その頃描いた絵が6点見つかり、今回の「刑務所アート展」に展示させていただいています。去年亡くなった私の支援者が、私との文通記録を全て保存してくれていて、その遺品の手紙の束から見つかった水彩画です。
絵を描く時間と読書時間は、刑務所が最も恵まれた環境でした。その絵を見ると、当時の自分の危うさとひたむきさが思い出されます。
私も、当時募集が行われていた作品展に提出しようとしたところ、刑務所に「処遇上改善更生に支障あり」として、文通禁止とされ、表現の不自由を味わったものです。余暇時間外に水彩画を描いて懲罰になったこともあります。
受刑者が自主的に文化的な芸術活動をする機会は必要です。
私は、受刑者の芸術作品を記録し、社会に向けて発信するこの活動を応援します。
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岩崎さん、応援コメントありがとうございます。
5月26日まで、第3回「刑務所アート展」展示会の開催資金を集めるため、目標250万円のクラウドファンディングを実施しています。ぜひ、プロジェクトページをご覧になって、ご支援いただければ幸いです。