コラム11 アイオリとルイユとニンニクと
vol. 12 2017-05-27 0
残り5日となりました。90%到達が目前です。
気持ちはバカンス〜♪ですが、準備は念入りに。
ゴールまでの伴走をよろしくお願いいたします。
今日も「おいしそう」なコラムです。
半蔵門のオフィス近くにあるパン屋さんのバケットは皮がパリッで中はしっとり。
フランスでのコンクール優勝を誇る、とてもおいしいバケットです。
マルセイユ風ブイヤベースに合うでしょうか??
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コラム11 アイオリとルイユとニンニクと
マルセイユ風ブイヤベース・・それは、トマトベーススープの寄せ鍋、ではなく、フランス風魚のスープ、スープ・ド・ポワソンを、白身魚の切り身を焼いたものにかけて・・時には別々に(!)食べるのが本場のスタイルだ・・・と前回書きましたが、これに欠かせないソースがあります。ソースといっても、サラサラのものではなく、ほとんどマヨネーズ。同じフランス産のマヨネーズと同じ、く水と油を「乳化」させたドロッとしたソースです。
材料は、ニンニクと卵黄とオリーブオイルと塩コショウ、といたってシンプル。フランス語でにんにくはライユ、オイルはリュイルですが、現地プロヴァンス語(フランス語とは違うんです!)で、ニンニクがアレ、オイルがオリとなり、アレ+オリで、アイオリ、という合成語が名前の由来です。早い話が、ニンニクを加えて卵黄で乳化させたオリーブオイルベースのマヨネーズタイプソースです。これに、スパイシーな唐辛子などを加えたソースが、ルイユと名前が変わります。
このいずれかのソース(ルイユのことが多い)が、必ずブイヤベースには添えられ、これをバゲットにたっぷり塗って、スープに浮かべ、パンがスープで柔らかくなったところで、食べる・・・というのが本場マルセイユスタイル。この食べ方も、「男の料理」っぽく、ワイルドです。
プロヴァンス地方の料理に欠かせないのが、このソースには詰まっています。すなわちオリーブオイルと、ニンニク、そして卵。南フランスの照り付ける太陽に負けないように体力をつけるためには、これぐらい濃厚なソース塗りたくったパンを濃厚なスープ・ド・ポワソンに浮かべて食べないといけないのかもしれません・・。
【マルセイユ港からはるかに望む マルセイユのシンボル、ノートルダム・ド・ラ・ギャルド寺院】
プロヴァンスでは、骨太、かつ、量も質も満足させてくれる料理の数々に出会うことができます。観光客が多いため、「これは失敗した!」という体験をときどきするような・・・パリなんかとは比べ物になりません!
コンピレーションアルバム、「南仏のバカンス」は、私が責任をもって、外れのないメニュー=音楽を取り揃えております。安心してお召し上がりください。