コラム9 香水の街グラース
vol. 10 2017-05-25 0
昨夜、コレクター数200を超えました。達成率8割が目前です。
プロジェクトは残り7日となりました。
とどまることなく進んでまいります。引き続きよろしくお願いいたします。
ただいまカンヌ国際映画祭の開催中です。
世界中の映画関係者が南フランスのリゾート地、カンヌに集っています。
今回は70周年といういつにもまして華やかな年。どのような話題作が登場することでしょう?
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コラム9 香水の街グラース
前々回のコラムが香り立つスパイス・・だったので、香り続きで、プロヴァンス地域圏、アルプ=マリティーム県に存在する「香水の街」グラースをご紹介しましょう。
今や数多くのファッショナブルなブランドとともに名高いフランスの香水ですが、その歴史は意外なことに、他のものに比べると浅く、しかも、当初はイギリスがリードしていました。フランスは、大げさな言い方をすれば「イギリスの流行のマネ」をして、香水業に進出し、あっという間にその地歩を築いたのです。
イギリスよりフランスが圧倒的に有利だった点は、フランス国内に、植物性の香水の原料となる花を産出する温暖な地方=南フランス地域があったところです。香水の原料は動物性のものもあり、植物だけが原料ではありませんが、動物性のものはどうしても刺激が強くなるために、上品な香水にはどうしても植物原料が欠かせません。北仏やイギリスが束になってもかなわない、南フランスには豊かな花畑が存在します。
グラースは、カンヌから車で30分ほどの内陸の街で、フランスの香水や香料の75パーセントほども産出するという文字通り「香りの街」・・さぞかし周辺はお花畑だろう・・と想像して向かったのですが、その期待は裏切られ、ごく普通のコートダジュールの街でした。しかし、街中には、たくさんの香水工場があり、中には見学できるところもあります、1トンのバラからわずか数グラムの香水原料しか取れない・・というような説明を受けながら、大きな花を煮る釜などを見ることができます。
町中に香りが満ちているわけではありませんが、工場に入ってみると、そこは、香りの作らる現場。我々一般人は、香りのブレンドなどがいかに大変な作業であるか、などに驚かされます。
【グラースに本拠を置く香水メーカー、フラゴナール社のバラの香水「ソレンツァ」】
コンピレーションアルバムは、トラックをランダムにプレイしていただくと、また新たな「南フランスのバカンス」が味わえます。ランダムプレイで、どうぞ皆様の「ブレンディング」をお試しください。