コラム6 どことこなく異文化の匂いもする
vol. 7 2017-05-22 0
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コラム6 どことこなく異文化の匂いもする
南フランスをよく知ると、北部フランス・・・パリがそこに含まれるので、外国人は「それこそがフランス」と思ってしまうフランスとは、少しずつ違うことに気づかされます。
前のコラムで登場したアヴィニヨンですが、教皇のバビロン捕囚がある以前にも、8世紀には、アラブ人側について宰相カール・マルテルに滅ぼされていますし、13世紀には、カタリ派という南仏に起こったキリスト教を支持したため、ルイ8世によって滅ぼされています。
パリの象徴はノートルダム寺院、つまりカトリックですが、信仰の点でも、南フランスは、海を渡ってやってきたアラブのイスラム教だったり、南フランスで勢力を誇ったカタリ派だったりと、「ちょっと北とは違う」ことがよくあったのです。
現在でこそ、飛行機なら1時間30分、TGVなら3時間ちょっとで北部と南部は結ばれていますが、昔は想像を絶する距離があったでしょうし、陸上交通が発達する18世紀以前は、海による交易のほうがはるかに盛んでした。プロヴァンスやコートダジュール地方は、地中海という「古代から文明化された海」に広く接しているために、宗教、文化、言語、伝統にもまれてきたのです。
「北の目」で見てしまうと、バカンスに適した夏は温暖な地、と映ってしまいますが、実は、掘り下げていくと、「南フランス一帯に伝わる黒い聖母像」とか、「サン・マキシマンの秘密の洞窟」とか、「ダ・ヴィンチ・コード」につながる、いろいろな歴史ミステリーにつながってゆきます。
【謎多き南フランスの村、レンヌ・ル・シャトーの一見のどかな風景】
しかしながら、この話を書いてゆくと、1冊の本になってしまうので、今日のコラムはここまで・・・南フランスを題材とした音楽にも、時として、「ミステリアス」な表情を感じてしまう私ですが、ちょっと考えすぎでしょうか?