HPLバイノーラル作品のご紹介
vol. 7 2026-06-28 0
こんばんは、足立美緒です。
地震や大雨の被害はありませんでしょうか?
OTOTEN2026からあっという間に1週間が経ちました。
OTOTENは終了しましたが、アコースティックフィールド「HPLバイノーラルによるオーディオライフの現在地(いま)」はウェブサイトとして継続しています。
HPLバイノーラル作品がオンラインで引き続き試聴が可能です。
私の制作・参加作品もありますので、ぜひ雨天時の過ごし方などにご活用ください!
▼試聴はこちら
https://www.headphonelistening.com/listen-hpl
【足立美緒制作・参加掲載作品】
①夜の海の彼方に / Beyond the Night Ocean (HPL Ver.)
(2017年制作、2022年HPL制作、2026年YouTube公開)
東日本大震災数年後に訪れた東北の沿岸地での体験を元に、先の見えない夜の海の旅路を綴る音楽詩。2017年、足立の東京藝術大学大学院音楽音響創造修士の修了制作として制作しました。千葉紘香さんによる本とともに5.1chサラウンド再生で展示。2022年、蓮尾美沙希さんによるHPLリミックスと、梶田唯さんによる英訳詩を新たに作成。「東京藝大アートフェス2022」にて「アート・ルネッサンス賞」を受賞。
以下2026年3月、YouTube公開時に掲載のテキストです。
街のあった場所に大地が広がり、その先に海の気配を感じる夜、ぽっかりした虚無感を覚えるとともに、「私」と「世界」の境が曖昧になったようなその空間に、私たちが最初に生まれた「ふるさと」を見たような気がした。 「ふるさと」とは、2011年の震災直後、「絆」とともに支援や共感のキーワードとなっていた言葉だったと改めて確認する。大きく変容してしまった土地とそこに住む人々のアイデンティティとの結びつきの強さを認識させると同時に、具体的な像を持たぬまま連呼される曖昧な「ふるさと」の危うさも含み、2011年に大学生活を始めた足立は揺らぐアイデンティティ=「ふるさと」のあり方を、日本の伝統楽器や歴史などを頼りに様々に追求していくことになった。『夜の海の彼方に』はその一つの集大成的な実践であり、また3.11を同時代に経験した者としての祈りと創作の試みだったと感じている。 今もなお、揺らぎ続ける世界を漕ぎ出でた果てに、新しい朝に出会えるように。
音楽・テキスト・演出:足立美緒
テキスト・本デザイン:千葉紘香
録音・ミキシング:蓮尾美沙希
翻訳:梶田唯
朗読:陣内薫
笙:東田はる奈
箏:山水美樹
ハープ:斎藤樹里
ピアノ:都筑小百合
ヴァイオリンⅠ:堀真亜菜
ヴァイオリンⅡ:廣田碧
ヴィオラ:長谷山博史
チェロ:森義丸
コントラバス:新井優香
②空想の大陸 ―記憶の岩―
(2022年制作、提供作品)
©︎コムラマイ
現代美術家・原千夏さんに提供した長崎の潜伏キリシタンの遺物のリサーチを元にした立体音響・映像・写真によるマルチメディア・インスタレーションです。長崎の潜伏キリシタンに縁のある地で、主にアンビソニックスでフィールドレコーディングを行い、8chキューブ立体音響の音源として制作。
『空想の大陸 ―記憶の岩―』は野村美術賞を受賞し、公益財団法人野村財団より買上げ、東京藝術大学大学美術館に収蔵。本作が東京藝術大学大学美術館に初めて収蔵される立体音響の作品となりました。
★『空想の大陸 —記憶の岩—』HPLバイノーラル版が、東京藝術大学「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」NHKラジオの処方箋にて公開されています(2024年8月28日公開分)。
https://kyoso.geidai.ac.jp/audio.html
作:原千夏
音楽:足立美緒
撮影・編集:ミラーレイチェル智恵
音響:高柳欽也
③《音場(OTOBA)~都心から一番近い森の記憶》ダイジェスト
(2023年)
メインページにも掲載しています、《音場(OTOBA)~都心から一番近い森の記憶》の2023年の展示ダイジェスト動画です。それぞれの作品・パフォーマンスに異なる形でHPLを使用しています。
・《そして木となり、鳥となり、川となり、街となる》
→3つの立体音場を再現するような形でHPLを使用。
・《音の森 - 隣る・隔たる・交差する》
→ホールでの響きを再現するような「思い出のバイノーラル化」(提供:久保二朗)
それぞれ、リリース音源とはまた別の形の音源となりますので、ぜひ完成後に聴き比べて、様々な立体音響の形をお楽しみください!
作品制作:足立美緒
音響:久保二朗 (株式会社アコースティックフィールド) 、高柳欽也
音響助手・録音・撮影:飯村大貴
音響助手:富山愛
フライヤー・ポスターデザイン:やましたみか (株式会社ラプソディ)
制作管理:葦澤伸太郎 (株式会社ラプソディ)
協力:斉藤裕 (NPO さとやま)
主催:スターツおおたかの森ホール指定管理者 MORIHIBIKU 共同企業体 アクティオ株式会社
企画制作:株式会社アコースティックフィールド、株式会社ラプソディ
企画協力:株式会社コジマ、株式会社オーディオテクニカ、株式会社final、ソニーマーケティング株式会社、 ハーマンインターナショナル株式会社
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