段ボールスタッフがいる?! サンサン劇場さん戸村さんに聞く愛される映画館への道
vol. 19 2021-10-18 0
《段ボールスタッフがいる?!》
~サンサン劇場さん戸村さんに聞く愛される映画館への道~
日本各地には素敵な劇場が沢山ある。特に僕が最高だと思っているのは、兵庫県の尼崎市にあるサンサン劇場だ。おすすめポイントを書こうとしたらとんでもない量になってしまう、明るく楽しく映画館をアップデートし続けている劇場であり、背中を追いかけ続けたい憧れの映画館です。今回なんとそんな素敵な映画館と対談させて頂ける機会を頂きました!!
日時:10月22日(金)21時00分~
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まずインド映画のマサラ上映が日本で流行る前から“面白そうだからやってみよう!”と先陣を切って取り入れたのがサンサン劇場。
(マサラ上映とは、歌って踊ったり、紙吹雪をまいたり、クラッカーを鳴らしたりして楽しむ体感型の鑑賞スタイルのこと。)
関西という地域柄もあって、お客さんのノリもスタッフのノリも最高。『ベイビードライバー』の上映前には劇場スタッフの方々が作った動画と音楽で戸村さんがラップで場内を沸かすという出来事まであった。何を言っているのかわからないと思うので、是非こちらの動画をご覧頂きたい。マサラの為だけに作った映像と音楽のクオリティが高すぎる…。
TOM-RAP【BABY DRIVER ver.】
https://www.youtube.com/watch?v=i_wKKP_nYBg
ただ、これはほんの序章なのです。Googleマップでサンサン劇場を調べると「日本一トイレのきれいな映画館を…」と出てくる。サンサン劇場はトイレの清掃にも力を懸けている。ベビーシートやチャイルドシートや子供用便器も完備。小野沢シネマでも綺麗でお子様連れのお客様が使いやすいようなトイレを目指したいです。
そして忘れてはならないのは「段ボール班」というスタッフがいらっしゃる事。「大きければ大きいほど面白い」という戸村さん。人が乗り込めるほどの戦車を作ってしまったり、ファンが思わずニヤリとしてしまうような作品への愛を込めた段ボール作品を沢山生み出してきました。
お客様に足を運んでいただき、映画館を継続させていくためには、ただ単に映画を上映し続けるだけでは難しいと考えています。ファンになって頂くには時としてぶっ飛んだ事を取り混ぜて、面白い劇場だと感じて頂くこと。そして日々の営業努力の積み重ねが大切だと考えています。
戸村さんには、スタッフの方々を巻き込む力やモチベーションを保つ秘訣、地域に映画館があった事でどんな変化があったのかお聞き出来たらと思います!是非ご覧ください!!
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戸村文彦さん
塚口サンサン劇場を運営するクレンツ映像株式会社にて20年近く勤務。当初は、兵庫県西脇市にあった西脇大劇(2007年閉館)、兵庫県神戸市にあった西灘劇場(2004年閉館)を主に担当。2010年頃より塚口サンサン劇場の番組編成及び企画上映などを担当する。