新しいターゲットへ向けたマイナーチェンジを目指し
vol. 49 2020-08-15 0
私は、これまでの不動産投資や注文建築の発注、古民家取材の経験、さらに民泊の実績などをもってしても、古民家再生は、もっとも難しい案件であった。
昨日も投稿したように、想定外のことが起こるリスクが高いからだ。さらに、どっかに気の緩みもあった。
知り合いの不動産投資で成功している方に共通しているのは、皆さん、不動産に関しては「性悪説」で対峙しろという。鬼の鉄則ともいえる。もっとも不動産関係には悪人ばかりいるという意味ではなく、他人任せにせずに、しっかりと自分で納得のいくまで調べ上げ、そのうえでハンコを押すという戒めだ。
本当は、昨年のうちにオープンできて、売上があがっていれば、持続化給付金の恩恵があり、今年の展開も大きく違っただろうと悔やまれる。
しかし、私は、なぜか不動産運と人脈運が良い。これが最後の牙城かもしれない。打ち手の失敗も最小限におさえられ、致命傷にはならなかった。
さて、追加融資によって、今年の2月にリノベーション工事が再開して、5月にオープンの予定となり、旅館業の許可も4月には保健所から下りた。しかし新型コロナの影響もあり、グランドオープンは10月に大幅に変更する決断をした。
さらに、戦略も変更するとこにした。
もともとのターゲットは、広島県を訪れる訪日外国人観光客のうち、瀬戸内海の離島にも興味のある人を引っ張りたいと考えた。しかし、インバウンドの需要は、年内が見込めず、下手すると来年いっぱいダメかもしれない。
そこで、日本人の長期滞在をターゲットに切り替えることにした。離島なのに、光回線が来ていて、ワ―ケーションにも適している。最初の2週間を、ゲストはあまり地元との接点を持たないようにすることで、お年寄りが多い離島にご迷惑かけないようにできそうだ。
さらに、Withコロナ時代に備えた設備も必要だ。そのためには、建物の設備をマイナーチェンジする必要がある。例えば、シャワー室は、建物で1箇所としていたが、2階にも設置して、他の人との接触を少なくするようにしたい。さらに、キッチンも長期滞在となれば、利用頻度も高まり、使い勝手が重要になってくる。
ところが、そのマイナーチェンジのための資金がない。もはや銀行もこれ以上難しいし、昨年の実績がないから公的融資も望めない。
呉市で、我々の取り組みを応援していただいている方々に相談したところ、クラウドファンディングを紹介いただいた。そして、チャレンジすることになったのだ。