古民家再生の最初の試練は残置物処分
vol. 45 2020-08-09 0
実は、この古民家再生を目指すについては、決して簡単ではないだろうと察して、腹をくくったのが、昨年の3月だった。そのとき、願掛けの意味を込めて、禁酒を始めた。まさかその当時、こんなに長くなるとは思わなかったのだが…。
さて、同年夏にやっと契約にたどり着き、リノベーションの工事をするにあたり、残置物撤去という作業が待っていた。最初は、大掃除ぐらいの軽い気持ちだったが、結局のところ、2tトラックを借りて市内のゴミ処理センターに持っていったのが全部で4t近くあった。
そのとき、地元の方々が手伝っていただけたのが、ありがたかった。まさに暑いさなかの作業で、全員、汗だくになったのだ。
古民家再生で、最初の関門が、残置物処理だと聞いたことがあるが、まさにここもそうであった。さすが年代ものから、生活用品、家具に健康器具と、最近まで誰かかが暮らしていたかのようだ。
そのとき、捨てるという行為は、物を浄化することだと感じた。主を失った物たちは、まったく機能することなく、ただ、空き家に置かれているだけなのだから。何物でものないものに解き放つのが相応しい。
少しばかり、古民家の風通しが良くなってきたようだ。