制作日誌*キャストの佐渡未来です
vol. 22 2017-07-22 0
皆さんはじめまして。
婦警、市倉沙織役の佐渡未来(さわたりみき)と申します。
今回主演の工藤さんの衣装を8割方提供したことから、クランクイン2日前に急遽ですがこの映画全体の衣装も兼任することになりました。
衣装なんてやったことがなかったので、とにかくがむしゃらでした。
まずは台本を読み込み、全員のキャストのシーンを書き出し、つながりを考えつつ、必要な衣装数とそれぞれの衣装をシーンに割り振り、それを一つのファイルにまとめ、みんなに前日に配布…
多い人は13パターンも衣装を考えねばなりませんでした。
しょーーーじき…
バタバタでした。
どちらかというと演者よりは衣装(ときどき車輌)として現場に入った感覚です(笑)
ただ、その分誰よりも全体シーンが頭に入っていましたので、シーン番号ですぐに画が想像でき、「今日はこのシーン撮るから○○さんはこの衣装で、何回衣装替えがあって、このタイミングで着替えてもらって…」といった感じで、常に衣装のことを考えていました。
衣装は間違えるとつながらなくなってしまうので、役割としてものすごく重要です。
そういう意味では今振り返るずっと緊張して現場に入っていたように思います。
初めての衣装で至らないこともあり、キャストの皆さんにはご迷惑をおかけした点はあったかもしれませんが、自分なりですが、作品に貢献できたのかなと思います。とても勉強になりました。
さて、もうこれまでのキャストが制作日誌で題材についてお話してるようなので、今更あらすじや背景を説明するのは十分かなと思いますので、割愛させて頂きますが、私なりにこの映画について。
まずワークショップのお知らせが来たときに、監督からこんな題材のものを撮ろうと思ってる、とありました。
衝撃を受けました。
なんてものを撮ろうとしてるんだろう、と。
これが世の中に出たらどんなことが起こるのだろう??と、ゾグゾクしたのを覚えています。
そもそも撮ろうと思うこと自体に敬意さえ芽生えました。
と同時にこの作品に関わりたいと強く思ったことが、ワークショップを受けようと思ったきっかけでした。
そして、決定稿が出来上がって読んだ時に、他の誰かでは無理だ、これは岡元監督にしか撮れない!岡元監督が撮るからこそ意味がある!と思いました。
それほど深いテーマであり、見る人にも必ず「何か」を考えさせる作品だと思います。
その中の難しい登場人物を見事に演じきったキャスト達。
一緒に出演出来たことを誇りに思います。
ひとつの絆が出来上がりました。
撮影自体は色々ありましたが、制作スタッフ、メイクさん、カメラマン、照明さん、キャスト、みんなの協力と努力があってこそ出来上がった作品だと思います。みんなの汗と涙の結晶です。
何より撮影場所を提供してくださったご家族の皆さんには、感謝しかありません。
炊き出しして下さったり、お菓子を作って下さったり…毎日ロケ弁の我々の胃に優しさというエキスと共にどれほど染み渡ったことか…
クラウドファンディング終了まで約一週間です。出来るだけ多くの方に見て「何か」を感じとって欲しいです。
どうぞ、よろしくお願いします。