【今日はメイン子役のオーディションでした。】
vol. 13 2026-08-28 0
【80点ではなく、120点を狙いたい】
今日、子役のオーディションをした。
天真爛漫で、とても魅力的な子だ。
スクリーンにみんなの視線を集める力がある。
ただ、芝居が読めない。
同じことを「もう一度やってください」と言っても、たぶん同じことはできない。
今日なんて、カメラの前でスタッフと鬼ごっこを始めた。
普通なら、困る。
「芝居が安定しない」
そう判断するのかもしれない。
でも、僕は逆に思った。
面白い。
この子と誰かが一緒にいたら、何が起こるんだろう。
ふと、おじいちゃんとこの子が鬼ごっこをしている画が浮かんだ。
何が起こるか分からない。
一度しか起きないかもしれない。
これは、ある意味ギャンブルだ。
失敗する可能性もある。
でも、映画を作るなら、僕はギャンブルできる可能性があるほうに賭けたい。
80点を確実に取れる芝居を選ぶのではなく、60点になるリスクを背負ってでも、120点になる可能性に賭けたい。
もちろん、120点になる保証なんてない。
そんなものは誰にも分からない。
だから映画は面白い。
偶然が起きる。
俳優が予定にないことをする。
監督がそれを見逃さない。
カメラが捕まえる。
その瞬間、脚本にはなかったものが映画になる。
僕が欲しいのは、そういう瞬間だ。
80点の映画を作りたいんじゃない。
120点の瞬間が生まれる映画を作りたい。
