『釣られた埋蔵金』の企画が生まれるまで(2)
vol. 5 2024-12-15 0
前回の続きです。
この『釣られた埋蔵金』の企画が生まれるまでのお話
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2022年4〜6月
この頃は、映画『STRANGERS』に参加していました。
自分にとっては映画『いつくしみふかき』以来となるインディーズの長編作品。
制作部として、撮影に向けた段取り、当日の進行などに全力で取り組みました。
現場で生き生きと撮影に臨むスタッフやキャストの姿を見ているうち「僕も映画をつくりたい」という意欲が込み上げてきました。
そうして書き上げたのが初稿です。
この時点では、序盤に《バイクとSUVによるカーチェイス》が記されています。
「アクション映画ならカーチェイスは必須!」という強い意志で書いたシーンでしたが、もし実際に撮影していたら大変な事になっていたと思います。
なお、この現場で録音の柳田耕佑さんと知り合いました。
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2022年12月
ちょうど参加していたドラマ『PICU 小児集中治療室』の撮影が終わってから年末まで数日空いていたので、この間に脚本を書き直し、第2稿に更新しました。
この段階で、《通し香盤》や《総合スケジュール》を作成して、撮影に必要な日数などの見積もりを出していました。
さて、ここから更に期間が空きます。
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2023年11月
映画『軌跡』に助監督で参加していました。
(この作品も、MotionGalleryでクラファン実施していたので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います)
このときは、撮影の井上光一さんからお誘い頂きました。彼とは学生時代からの付き合いですが、映像業界に入ってから初めて一緒の現場になりました。
自分より年齢的に若い監督の演出を目の前で見ながら「来年こそ作品を撮ろう!」と密かに決意を固めていました。
この現場で、『釣られた埋蔵金』でAPを務める櫻井晃平さん、ヘアメイクの橋本柚奈さん、ドローンの山本大希さんと知り合いました。
さて、この時点で脚本はとりあえず存在していました。
撮影、録音、ヘアメイクをお願いしたいメンバーも決まっている。
しかし、足りないピースはまだまだありました。
それはアクションです。
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2024年4月
真鶴市をロケハンしました。
僕のイメージする《凪河市》のロケーションは、【海と山が1枚の画で感じられる】というもの。
当初は、《静岡県熱海市》をイメージしていました。
一応「かつては観光業で栄えたが、今は少し低迷気味。これから街を盛り上げたい」という設定です。しかし、現実の熱海市は想像以上に活気がありました。
これでは実景ショットを撮影しても【リアルな熱海にしか見えない】となってしまいます。
もう少し落ち着いた趣のある街を探し始めました。
そうして辿り着いたのが真鶴市です。
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2024年7月
ショートドラマ『インファイト』の現場で虎牙光揮さんと出会いました。
映画『劇場版仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』での仮面ライダーケタロス役
『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』でのメカゴジラの整備士役
などで知られる方です。
現場でちょろっと「自主制作やりたいんです〜」という話は軽くしていましたが、その時はまだ、お誘いして良いものか判断に迷っていました。
なぜなら、虎牙さんのWikipediaには「東京とロサンゼルスの2拠点で生活している。」と書かれていたからです。
「もし撮影期間中に日本に居なかったら?ダメか?……」
そういう事ばかり心配して、その場で直接お誘いするのをためらっていました。
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2024年8月
ショートドラマでプロデューサーを務めていた武田哲朗さんを通じて、虎牙さんに対して「自分が企画している自主制作でアクション監修と出演をお願いできないか」と打診させていただきました。
なんとご快諾頂けました。
そもそもコロナ禍で帰国してからはずっと日本に居るとのこと。
あのWikipediaの記述は何だったのでしょう。
とにかく、この企画が次の段階へと具体的に動き出しました。
主役の間宮玲を演じる俳優は対面オーディションで決めたい。
その際に、虎牙さんと手合わせして
ちなみにこの時点では、脚本を改稿作業中だったため、企画書のみをお送りしての打診でした。
まだまだ続きます……。