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オフグリッドな生活を学ぶための取材をクラウドファンディングで実現!

電力会社からの送電を使わずに、ソーラー発電などで暮らし始めた人たちを紹介したい!

原発事故のあと、電力会社の対応に不満を抱いている人も多いようです。電気事業は独占されているので、しかたなく電力会社の電気を使うしかない……。そう思っていたら、ソーラーパネルなどを設置して、電力会社の電気に頼らずに暮らし始める人たちがいることに気づきました。それってどうやるの? そう思った僕は、先駆者に学ぶ旅を始めました。

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このプロジェクトは、目標金額580,000円を達成し、2014年11月28日23:59に終了しました。

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このプロジェクトは、目標金額580,000円を達成し、2014年11月28日23:59に終了しました。

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PRESENTER
新井 由己

住所不定、多職のアクティブホームレス。フォトグラファー&ライター。同じ物を広範囲に食べ歩き、その違いから地域の文化を考察する比較食文化研究家。『とことんおでん紀行』をはじめ、おでんに関する著書多数。楽健法の足踏みマッサージや大工仕事もこなし、オフグリッド移動オフィスで旅するように仕事をしている。

これはおすすめ! 高性能の再生バッテリー

vol. 3 2014-10-21 0

どんなバッテリーを使うか、オフグリッドするときに大きなポイントなので、このレポートは全体公開にします。年間2万トンも捨てられているそうなので、独立電源のネットワークで活用していけるといいですね。

■10月10日(金)

高尾を出て、圏央道で鶴ヶ島へ。今日は、NPO法人「非電化地域の人々に蓄電池をおくる会」の鈴木一郎さんにお会いするのが目的です。

NPO法人「非電化地域の人々に蓄電池をおくる会」
http://www.offgrid-child.com


その名前からわかるように、このNPOは、電気が来ていない地域に再生バッテリーを届け、照明や携帯電話の充電に使ってもらう活動をしています。数年前から、ケニアとの縁が始まり、主にケニアでの活動をしてきたそうです。

「東日本大震災のあと、日本でもソーラー発電などの蓄電池としてバッテリーが使われるようになり、扱っていた高性能のバッテリーを、そういう人たちに使ってもらおうと、日本でも活動するようになりました」


2Vを6個直列にして300Ahにしたもの(左)と、パルス装置を付けて充電しているバッテリー(右)

鈴木さんが扱っているバッテリーは「制御弁式鉛蓄電池」と呼ばれる産業用のもの。バッテリーの種類は大きく分けて、以下の3つになります。

1)スターター用
自動車用などに使用されているエンジンのスタート用に特化したバッテリー。走行中は、オルタネーター(発電機)で常に充電されているので、ほぼ満充電に近い状態で使われています。ただし、バッテリー上がりのように使い切ってしまった場合や、長期間放置して自然放電してしまった場合は、再充電をしても蓄電性能が戻らないものがほとんどです。

2)サイクル用
ディープサイクルと呼ばれているもので、船舶やカートなどに用いられています。バッテリーを使い切ってしまっても蓄電能力の低下が少なく、充放電を繰り返して使う用途に向いています。

1)と2)のバッテリーは一般的に使われているもので「ベント形鉛蓄電池」と呼ばれています。極板の周囲に電解液を入れるタイプで、定期的な点検や補充が必要です。

3)制御弁式
上記2種類と違い、微細ガラスマットに電解液を浸透させて完全密封してあり、電解液を補充する必要がありません。このタイプは種類によって横置きできるものもあります。また、過充電、過放電、振動、衝撃などの苛酷な使用条件にも強く、自然放電しにくい特徴があります。このような特徴から、データセンターや電波基地局などのUPS(停電などに備える非常用電源)として使われています。

「非常用蓄電池設備のバッテリーは、7〜10年のメーカー保障が切れると交換しなければなりません。9割くらいは性能に問題がないので、そのバッテリーを引き取ってきて、再生処理をしてから販売しています。捨てられているリユース可能な制御弁式蓄電池は、年間2万トン以上もあるんです」

鉛バッテリーの再生方法には、パルス式と添加剤式があるそうです。鈴木さんが扱っている制御弁式は電解液を使わない密閉型なので、添加剤は使えません。したがって、パルス式で再生しています。以下、「非電化地域の人々に蓄電池をおくる会」のWebサイトから転載します。

_____< 引用 >_____

では、どのような再生処理をするか。以下の2つのことをしています。

a)一度放電をさせたのちに充電をして極板をリフレッシュさせる。
 非常用電源のバッテリーは
 浮動充電電圧が常にかかった状態で何年も過ごします。
 一度放電をして再度充電をすれば極板はきれいになります。
 場合によっては、何度か繰り返します。

b)高周波パルス電流をかける
 電池反応は化学反応ですのでかならず反応のムラができます。
 このムラが結晶化したものをサルフェーションと呼んでいます。
 サルフェーションは普通の充電放電だけでは取れませんので、
 パルスをかけるのです。
 非常用電源では通常充放電を繰り返しませんので、
 サルフェーションは出来ないと思われがちですが、
 そんなことはなく、量的には少ないですが、
 電池反応が化学反応である限り発生し、
 それを除去したほうが、
 電池の新たな用途であるサイクル使用に対して有利になります。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄< 引用 > ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

充放電を繰り返して極板をリフレッシュさせるのは、ニッカドやニッケル水素充電池で言われる「メモリー効果」のようなものでしょうか? メモリー効果とは、電池容量が十分に残った状態でつぎ足し充電をしていると、電池自身がその性能しかないと勘違いした状態です。(実際には、鉛電池にはメモリー効果は起きません)

「使用時にパルス装置を電池に取り付けておくと、充放電時に再生処理に使うときのパルスがかかるので、通常の使い方よりも寿命が伸びます。もうひとつ、バッテリーは深い放電と過充電で傷むので、余裕をもった容量と使い方を心がけてください」

鈴木さんが扱っているバッテリーは、引き取ってきたものによって、電圧と容量がさまざまなので、それぞれの使い方に応じて組み合わせるといいでしょう。

例えば、GSユアサのPWL12V24(12V 24Ah)は、車のバッテリーと同じくらいの容量なので、ソーラー発電のワークショップで使ったり、20Wくらいのパネルと組み合わせるといいですね。新品価格約5万円が1個1800円!

古河電池のFVH150-8(8V 150Ah)は、3個を直列にすると24V 150Ahになります。3個で3.6kWhも貯められるようなので、200Wパネルを5枚くらいのシステムに向きます。新品価格約20万円が1個9800円!

GSユアサのSTH700-4(4V 233Ah)は、3個を直列にすると12Vになるので使いやすく、3個で3kWh近くも貯められます。新品価格約15万円が1個7000円!


車のバッテリー(左)と、PWL12V24(12V 24Ah)を比較

鈴木さんのところでバッテリーを入れ替えて、バッテリーの端子保護にゴムホースを切って差し込みました。プラスとマイナスの上に空き缶を乗せたり、車のボディで接触したりすると、鉄を溶かすくらいの温度でショートして危険なので、注意が必要です。

新品のディープサイクルバッテリーを買っても、2〜3年くらいしか持たないといわれています。それならば、年間2トンも廃棄されている高性能の制御弁式バッテリーを再生させて、それを活用していくほうがいいでしょう。これからソーラー発電などを始める方は、ぜひ鈴木さんに連絡してみてください。

NPO法人「非電化地域の人々に蓄電池をおくる会」
http://www.offgrid-child.com



近くのセブン-イレブンの駐車場でしばらく仕事。写真データを送る必要があったので、セブンのWi-Fiを使ったのでした。鶴ヶ島のあと、都幾川村に寄ろうと思ったんですが、予定が合わなくなり、そのまま秩父方面へ。R299で正丸峠を越えて、道の駅果樹公園あしがくぼに、夕方ごろに到着。そのまま仕事しながら宿泊しました。

本日の走行距離 96.3km

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