Demensionism2.0 2.0展をご案内します
vol. 12 2020-11-14 0
こんにちは、Nomura Studioです。
10月8日からスタートいたしました野村の個展を応援するこちらのプロジェクトも、残すところあと3日間となりました。様々なかたちで、今回の野村の挑戦を温かく見守ってくださったみなさまに心より感謝いたします。
クラウドファンディング終了後は、リターンをお届けする準備を随時進めてまいります。どのリターンも、Demensionism2.0 2.0のコンセプトが凝縮された内容となっており、何よりもアーティスト個人とゆかりのある方々のご協力によって構成されています。
また、ウォークスルーイベントやトークショーではアーティスト本人が、直接みなさまとお会いできる機会を持てることを大変嬉しく思っております。
一人でも多くの方々に、野村の挑戦への応援を受け賜りたく、残り三日間は最後の全力疾走で、プロジェクトのゴールを迎えたいと思います。ぜひ、最後までお付き合いいただけますと光栄です。
個展の様子をお届けすることが最後になる今回は、「Demensionism2.0 2.0展をご案内」と題しまして、会場に足を踏み入れてから、作品鑑賞後に会場を去るまでの展覧会をぐるっと一周したいと思います。
(会場入口 左側)
(会場入口 右側)
会場の左右の壁で白黒に鋭くカッティングされた部分が、自然と視線と導線が奥の巨大なパイオンへと引き込まれるように作られています。
Dimensionismは137億年前のビッグバン、宇宙創生の瞬間からストーリーが始まります。
野村の解説によると、地球という環境下で進化・発展を遂げて来た人類の歴史が、重力による上下に強烈なバイアスのかかった空間概念によって形成されてきた事実を、このピトグラムで表現しているそうです。
円の中に旧人類が描かれ、その円から伸びる細い円弧は、天井をぐるりと回って反対側の壁面へ。
(わ~~ by 宇宙空間に投げ出された宇宙飛行士)
入口が狭い回廊で、奥が広い展示空間となるNOWHEREギャラリーの特徴を最大限に利用して、歴史のタイムラインが2020年を経てさらにその先へ、全く新しい空間概念と共に提示されるという構成になっています。
会場の奥のスペースに展示されているのがパイオンです。
照明設定も微調整し、色の反映が非常に良い状態になりました。とても美しいです。
そして、昨日からパイオン(小)が展示されました。
当初の予定より、可愛らしい小ぶりサイズで野村が仕上げました。
背後の平面作品は、パイオンの中に入って見える景色を表現した野村の新作「Superposition(スーパーポジション)」というシリーズです。スーパーポジションとは、「重ね合わせ」を表現する量子力学の用語です。
小さなパイオンは、回転する二重のリングによってその姿が表現され、来場者は自由に触ってみることが出来ます。
(Small Pion 51秒)
大きなパイオンは、固定された作品に見えてしまいますが、本来は無重力空間上で全方位にクルクルと回転する姿をしています。そして、本来のその動きを表現しているのが、正にこちらの小さなパイオンです。
鑑賞者は、会場の奥で大きなパイオンを体験した後に、出口で再びこの小さなパイオンを目にします。
「置かれている状況を一つ上の視点から客観的に見る、いわゆる“メタ視点”でこのパイオンと展覧会を鑑賞していただき、ギャラリーの外に出たとき、少しだけ世界の見え方への変容を感じてほしい。」
野村が、Demensionism2.0 2.0展で来場者の方々に届けたい体験の一部です。
巨大な立方体が放つ美しい光と色の世界は、目で見る美しい量子力学ともいうべき、アーティストがこれまで練りに練ってきたコンセプトの集大成です。この展覧会に全てを注いでいる野村の熱量とワクワク感を、こちらの記事を通してダイレクトにお届けできれば幸いです。
今まで、アップデート記事をご覧いただきましてどうもありがとうございました。
引き続き、野村のSNSでは、展覧会の様子を投稿して参りますのでぜひチェックください。