稽古場日誌2
vol. 4 2018-04-21 0
稽古場日誌2
基本的にはクラウドファンディングに協力してくれた方限定の稽古場日誌ですが、今回のみ一般公開します。
要するにプロモオションです。漫画試し読み1巻無料みたいな感じです。
先週まで別の舞台で本番中だった大塚さんと土橋さんが稽古に合流。この2人ちょうど親子くらい年齢が違う。
まだ舞台美術のプランが定まってないのだが、とりあえず立ちながらなんとなく読んでもらうのを続けている。
少しずつキャラクターの方向性を調整してもらってるが、まだまだ全員漠然としているし、むしろそれで良いと思う。
キャラクターは各役者の課題ではあるけど、世界観というか全体のトーンは演出マターで、これもまだまだ曖昧模糊な感じ。
今んところちょっとテンポが速いのかなとも思ってるんだけど、あんまりのんびりやると90分越えてしまう。
俺は開演時間をとにかく遅くして、上演時間をとにかく短くしたい。
登場人物が13人いるけど、基本的に舞台上には常時3人くらいしかない。
さらに最小単位として2人組の組み合わせがあり、最終的には各人のキャラクター以上のこの組み合わせの良さを味わえるような作品にしていきたい。
ただ、人がぞろぞろ出てくるシーンもないことはなく、観てると壮観というか、女子がいっぱいいるという圧がすごい。
これ制服の衣装でみんな同じ服装だからさらにとんでもないだろうな。
殺陣っぽくなるシーンが若干あり、もともとそういうシーンの演出苦手なので、初演ではメチャメチャ苦労した。
今回はそこで演出家としての自分の成長を実感したいが、とりあえずぶっつけでやってみたところ道のりは遠そうだ。
暴力シーンって結局嘘じゃん。あくまでギリギリまでリアルに近づけるか、嘘を嘘として昇華するか、具合を調整する必要がある。
前観た芝居の暴力シーンで、血のりじゃなくて赤いビー玉使ってるところあって、綺麗だった。
演劇はその手の工夫の幅があって良いなと思う。
ピックアップ:藤本紗也香
「ムーア」「カーテン」に続いて3回目の参加。
舞台上に出てきただけで、みんな漏れなくニコニコしてしまうのはもう天才としか言いようがない。
台本にないことを1分以上藤本さん独りで何とかしなきゃいけないシーンがあるのだが、稽古3回目くらいですでにきっちり対応しており、役者魂もかなりのものがある。
でもそのシーンも結局みんなでニコニコ観ている。