神楽の稽古に参加してきました!
vol. 24 2014-01-18 0
信頼を築くには、まずその場に居合わせ、同じ空気を吸うことと心得ます。
夕陽も落ちた頃、底冷えする神社に火が灯り、地元の方々による神楽の稽古が始まります。
供えの焼酎を口に含み、冷え切った体を温めます。
古木一本をくり貫いた、永い永い年月をかけて使い込まれた大太鼓が、ドン、ズン、と腹の底に響きます。
舞い手の中にはまだあどけない小学生もいて、大人の巧みな舞いに懸命に食らいついていきます。
しかし、その顔付きは、既に神楽を担う者の厳しさをたたえています。
鋼の如く鍛えられた伝統は、最高の教育の場でもあります。
賞賛や見返りを求めない、純粋にその表現だけを追求する姿は本当に美しいです。
作ったものに評価を求めることが当たり前の世界にあって、心底背筋が正される想いです。
この感動が、映画の血肉になっていくのを、しかと感じました。
この神楽を、何としても撮りたい。
より一層、気を引き締めて参ります。