監督より感謝の言葉です。
vol. 16 2013-12-16 0
まず、この言葉を伝えさせて下さい。
『ありがとうございます』
映画「ねぼけ」のファウンドを立ち上げ、東京国際映画祭でプレゼンテーションを行い早2ヶ月、皆さんの御支援、御協力のお陰で、最初の目標額を達成することが出来ました。
正直、自分でも驚いています。驚いているのは、自分の人生が、自分が思っているより、ずっと多くの人に見守られていたんだ、という事実にです。
感動しました。頭が真っ白になり、体が震えました。
映画を、しかもインディペンデント体制で作るのは、自分の愚直な想いだけであり、それに他の方々をどれだけ巻き込んでいいものか、ファウンドを始める前は悩んだこともありました。
しかし、それは杞憂でした。
気付いたら、たくさんの人が、「頑張ってね」と声をお掛け下さり、御寄付をして下さいました。
本当に本当に、感謝の気持ちが、尽きません。
ファウンドの方は、引き続き、期限の2月半ばまで継続します。
プロデューサーとも話し合いましたが、目標額を達成できたとはいえ、正直、予算的に苦しい状況はまだまだ続きます。厳しい話し合いもしばしばです。
なり振り構っていられず、みっともないところをお見せしてしまうかもしれませんが、温かい目で見守って下さると幸いです。
“信じる”ということ。
決して簡単なことではない、と思います。
信じる、には色んな形があります。
伴侶を信じる、仲間を信じる、家族を信じる・・・
信じることは、時にとても辛いです。とてもたくさんのエネルギーを使います。
でもきっと、応援して下さった方は、何よりも自分を信じている方だと、個人的には感じています。
僕は何より、自分を信じて、映画を作ろうと決意しました。
もちろん、そのことで幾つかの別れを経験しましたが、別れた方々は一様に、それぞれ自分の道を信じていたからだと、今なら分かります。
何故なら、僕が映画を作ることそのものを、否定する人はいなかったからです。
人のやさしさに気付くのは、いつもその人がいなくなった時ですが、それでも、その人が信じていることを信じることは、自分を信じることに繋がります。
ファウンドを通し、僕は「信頼」重みを、ひしと感じています。
撮影が、来年から始まります。
もう、前を進むしかありません。映画をいいものにするために。
監督壱岐を、ではありません、映画「ねぼけ」を、どうぞよろしくお願いします!
この映画を信じて。
壱岐紀仁