◎ この映画のキッカケのお話/前編 主演:友部康志
vol. 9 2013-12-01 0
◎ この映画のキッカケのお話/前編
落語家/三語郎こと、主演の友部さんから、この映画の始まりのエピソードを語って頂きました。
『はじめまして、映画「ねぼけ」で主演を務めます、友部康志でございます。
この映画を作る、始まりとなったエピソードを、皆さんにほんの少しお伝えします。
さるミュージックビデオの現場で知り合あった壱岐さんとは、これまでことあるごとによく遊んでいました。
映画・音楽・展覧会等々、色んなものをよく一緒に観に行きました。
今回の映画のモチーフでもある、“落語”も、そんな集まりの内のひとつでした。
友部自身、落語という世界に出会い、その巧みな話芸に舌を巻いたものです。
でも、こっちは芝居するのが仕事なわけですから、ちょっとヨコシマな気持ちもあるわけです。
正直なとこ、「この観た落語が、これからの仕事、どっかで役に立つんじゃなかろうか」って・・・
でも、監督の壱岐さんは知っての通り(知らない人は壱岐さんのホームページを御覧下さい。http://iki.bz/index.html)、子どもを写真に撮って、透明感のある作風で、独自の世界観を築いてきた人。
写真と落語。子どもの世界と大人の世界。無垢と老獪。まるで正反対!
なんで一緒に落語に足を運んでいるんだろうなぁ・・・と、どこか不思議に感じていました。
“落語”の登場人物は、まあ殆どダメでモテないどうしようもない人ばっかりです。
ほとんど酒・金・色恋で盛り上がって、美事にそれで失敗するわけです。
これが実に滑稽で、優しくて、情けなくて、心底面白い。
でもなあ、壱岐さんの撮る作品は透明感溢れてるしなぁ、純粋無垢な子どもだしなぁ、一体全体、落語とどこがどうつながるんだろう?
実を云うと、同席しながら、こっちは悶々と疑心暗鬼だったわけです。
なぜだろう・・・やっぱり分からない。
そんなある日のこと。
昨年のことでした。
その日も落語会を観て満願喜悦。たっぷり笑って、やぁやぁこれから酒を呑もうと向かう道すがら、まだ一滴も呑んでもいないのに、監督の壱岐さんが突然、
「映画、撮ります」
と高らかに宣言したのです。
え?
「落語の映画、です」
えええっっ!!???
こっちは鳩が豆鉄砲です。
そして、豆鉄砲を食らった後・・・続きは、また改めて書こうと思います。
〜後編へ続く』
後編はコレクター限定記事にて公開!
☆ コーヒーカラー「人生に乾杯を!〜別れの曲〜」 主演/友部康志
http://youtu.be/prmXQaZtdg4
友部さんが主演した、ミュージックビデオの名作です。
この映像で流した涙の数の多さは、再生回数79万回という数字が物語ってます。。。素晴らしい演技とストーリーが、ご堪能頂けます。
皆様の温かいご支援、本当に感謝しております。
この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
作品に、自らに、厳しく精進して参りますので、これからもよろしくお願いします。
友部康志
壱岐紀仁
石川学