【ある老夫婦の人生を描いた映像詩。映画「ねぼけ」主題歌『イトナミ』MV公開!】
vol. 127 2016-11-25 0
シンガーソングライター・イノトモさんによる本作主題歌『イトナミ』ミュージックビデオが完成しました↓
■『イトナミ』ミュージックビデオ
最初にイノトモさんにお会いしたのは、小さな託児所でした。
そこでイノトモさんは、まだ言葉を覚えたての子どもらを相手に楽しそうに歌っていて、また子どもらも手を叩いて満面の笑顔で歌っていました。
1998年にメジャーデビューして以来、坂本龍一さんや菅野よう子さん、くるりにサニーデイサービスといった錚々たる音楽家に愛され、共に素晴らしい音楽を生み出して来た華々しい経歴にも関わらず、
まるで少女のような純真さのままで音楽を愛し、奏でる姿は、深く胸を打つものでした。(だからこそ多くのミュージシャンに愛されてきたのだと思います)
その御姿を拝見した時、僕は監督として、何が何でもこの方に主題歌を作ってほしいと願いました。
「ゆらめく木漏れ楊は、そっとボクらをゆるし続けている」
『イトナミ』の歌詞の一フレーズです。
この歌は、とてもとてもシンプルですが、人生の枠組みを超えて、命の“イトナミ”を謳い上げる、奇跡のような一曲です。
人生はあっという間に過ぎ去って、父や母とは離れ離れになって、自分自身もみるみる老いて、やがて自分の子どもたちも巣立って、あんなに賑やかで苦しい思い出も楽しい思い出もつまった家も誰もいなくなって、家族の気配だけが残されて、そして新しい世代に営みのバトンを渡していきます。
人の一生は諸行無常ですが、誰かが誰かを大切に想った、その涙や笑顔は、家族にとって偽りのないものです。
それに対するイノトモさんのアンサーは、
「確かなものなどどこにもなかった。こんなに愛しい暮らしのイトナミ」
という言葉でした。
監督として、私は何かとてつもないものを受け取ってしまった気がしました。
ミュージックビデオを作る際、しかし、必要以上に背伸びしないで、『イトナミ』という楽曲に寄り添える映像にしようと務めました。
とても静かで、あまりにも当たり前の風景で、しかしぎゅっと家族が愛しくなるような、そんな映像です。
是非、最後まで聴いてください。
監督/壱岐紀仁 拝
■『イトナミ』配信情報
そして、なんと『イトナミ』が初披露されるライブ『ねぼけフェス!』が間もなく開催されます。
特典として、映画「ねぼけ」特別鑑賞券を来場者全員に無料プレゼントいたします。
一夜限りの静謐で想いのこもったフェスに、是非お越し下さい。
【『ねぼけフェス!』概要】
◆出演/松本素生(GOING UNDER GROUND)、TRI4TH、イノトモ feat. 安宅浩司&伊賀航
◆場所/TSUTAYA O-nest
◆日時/2016年12月7日(Wed.) OPEN 19:00~、START 20:00~
◆特典/映画「ねぼけ」特別鑑賞券(新宿ケイズシネマに限り有効)無料プレゼント
◆お問合せ先/tel : 03-3462-4420 (O-nest)
◆プレイガイド/イープラス、チケットぴあ(Pコード:556-156)、ローソンチケット(Lコード:73496)