3月2日のイベントレポート「ディス・マジック・モーメント」
vol. 22 2025-03-05 0
3月2日の「ディス・マジック・モーメント」イベントレポートです。
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全国のミニシアターを取材した映画「ディス・マジック・モーメント」の観賞会をシネマディクトにて企画した。弘前のKUJIRA CINEMAさんにもコラボしていただいた。
とはいえ、クラファンの応援や感謝も兼ねてこじんまりと開催予定だった観賞会は、急遽前々日に監督が舞台挨拶に来られることになり、スタッフは嬉しくも慌てふためいた。当日は、30名以上のお客様をお迎えした。
ぽつぽつと等間隔を空けて座る映画ファンたちを見て「まるで惑星のようだ」と思った。
顔見知りであっても、映画に集中するためにあえて少し距離を取って座るこの感じ、きっと映画好きなら共感してくれるだろう。
「ディス・マジック・モーメント」で描かれた全国のミニシアターは、クリーニング店を本業としていたり、オーナーが県外に出稼ぎに出られていたり、まちづくり団体が企業協賛を募っていたり、同じ建物でドーナツ屋さんを営んでいたり。
さまざまな方法の経営があり、映画館という空間は守られている。
久しぶりに開けたディクト1Fのカフェは、谷田さんが用意してくださった、ムーランルージュのサンドイッチとスナック、それに缶ビールやハイボールで盛り上がり、
監督に撮影方法について直接お聞きできたり、
八仙飯店之人肉饅頭のロケ地巡りをした話とか、ドキュメンタリー八甲田山の上映会をしたい話とか、ただ映画の話だけで盛り上がる幸せな空間だった。
監督はそのあと、津軽海峡フェリーに乗って、風のように函館へ行ってしまった。
遠方よりお越しくださったリム・カーワイ監督、御成座の切替桂さん、絵看板絵師の仲谷さん
そしてもちろん、街から映画館をなくしたくないと応援してくださった皆様も。
本当にありがとうございました。