中津江ホール<春の祭典>ご報告
vol. 42 2022-03-23 0
全国からご支援をいただきました皆様へ
2022年3月20日(日)21日(祝月)の両日に開催しました中津江ホール〈春の祭典〉を
無事に終了し、両日を通して、延べ300名もの来場者・出演者・スタッフが集い、コロナ禍感染防止を徹底してほどこしたうえで意義ある祭典を繰り広げることができました。
中津江ホール<春の祭典>に、たくさんのお客様にご来場いただき、最後となるイベントを華やかに飾りたい、という本プロジェクトの目的を果たすことができたことをご報告させていただきます。
本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます。
これからの予定ですが、
(1)当日の様子を5分程度の短いダイジェスト版で映像で、できるだけ早く皆様にお知らせする。
※リターンの『<春の祭典>ダイジェスト映像をWEBで視聴できる権利』につきましては、30分程度のダイジェスト版を4月末までに作成し、お知らせします。
(2)各リターンのご送付を4月末までに準備し、出来次第順次ご送付します。
また、すべての支援者の方に、当日配布したパンフレットと<春の祭典>記録DVDを、リターンの発送と共にご送付いたします。
※ご住所を伺っていない方には、後ほどメールでご確認させていただきます。(希望者のみ)
どうぞ、楽しみにお待ちください。
さらに、中津江ホールへ来られた方々から
印象的なメッセージをたくさんいただきましたので、ご紹介させていただきます。
もっとも多かったのが、
わずか築後27年に過ぎない中津江ホールが、あたかも「もらい事故」のように取り壊されていくのを傍観・静観しながら黙っていて良いのでしょうか、という数々のお声でした。
春の祭典がサブテーマとしてたいせつにしてきた「さようなら」「こんにちは」をはじめ「未来へ」へのメッセージとして、今後へ向けた糧と礎にしていきたいと思います。
当日、中津江ホールの春の祭典を鑑賞された方々、あいにくと現地へ行くことはできなかったけれども取り組みに共感する、といった方々は、メッセージを送っていただければ幸いです。
このような来場者、参会者の方々からの声が上がっていたことを、然るべき筋に向けて伝えていければ、とも思っています。
<メッセージご紹介>
・じつは新聞チラシを見て今日の祭典があることを知って、これは見ておかなきゃいかん、と思って友達と車で中津江へ上ってきました。住まいは日田市内ですが、このホールのことはまったく知らなかったんです。壊されるということも、知らなかった。お恥ずかしい。春の祭典のチラシを見て初めて経緯をしったくらい、なにも知らなかったんです。初めて来てみて、なぜ壊されなければならないのか、どこも傷んでないので、壊されるということにあらためて驚きました。それに今日の催しはとても楽しいです。ホールの中に音が伸びますねえ。響きますねえ。これは素晴らしいホールではないのですか?木造の教会堂のようだなと思いました。ほんとうに壊されるならとても残念。今からでも、なんとかならないんですか?(日田市 女性)
・今度ばかりは見ておかないと、と思い、日田市から来ました。春の祭典、とても良い企画です。誰が来ても、誰が聞いても楽しめるようのなっていて、こんな祭典なら、日田市内のどこからでも参加できるし、無料とは凄い!各地から支援をいただくなんて工夫しましたねえ。感心します。(日田市 男性)
・午前中(3月20日)、藤原惠洋先生が専門家として「もらい事故」のようだ、とお話されていたことに共感しました。ほんとにそう。この中津江ホールにはなんら責任はないと私も思いました。外目は少し傷んでいるようにも見えるけれど、中に入ってみると、驚くほどしっかりしているじゃないですか。なぜ壊されなくちゃいかんのか。私も市役所からちゃんと説明を聞きたい、と思いました。(日田市 男性)
・私は建設設備屋です。天井を見上げて見える空調ダクトあたりの様子がとても気になる。この建物が建った頃には当たり前だったかもしれんが、今は珍しい旧式と言える。今も使えるのか知りたい。設備関係は時代時代で取り替えていけば良いので、むしろあの姿を現しで見せたダクトは、そのまま見せておくように残したら面白いだろう。新しい設備のシステムは、うまく他に回せばなんとかなるね。これだけの木造ホールを良くつくったなあ、と感心する。同時に空調システムもけっこう考えて作ってある。(日田市 男性)
・先ほどの「もらい事故」の話(3月20日 藤原ロビートーク)が印象的でした。でも最近は日本も世界も似たようなことが続いており、力のあるものが、ないものへ意図的に「もらい事故」のように見せかけて、相手を壊す、といったことを企ててしまっているようなことも多いじゃないですか。誰か、この中津江ホールを壊したい、と思っていることが先にあって、他の理由をこじつけて良い機会とばかりの壊すことを貫きたいのではないのですか?それをどうして身近な住民が黙ってみているのか、どこでどうボタンのかけ違いがあったのか知りたい。(東京都 女性)
・このホール、初めてですが、音の響きが良いですね。明日、演奏をするのが楽しみです。でも天候のせいというより、土地に湿気があるように思えます。もともと雨が多いところなのですね。それで杉の木の生育が良いということをしって、納得したところです。今日明日、まだまだ寒いので、風邪をひかないように気をつけます。(東京都 男性)
・今回の〈春の祭典〉のご案内のおかげで、久しぶりにここへ来ることができました。私はパフォーマーですが、まだ駆け出しの頃、14〜5年前、このホールで一晩おせわになりました。とは言っても観客がいるような場面で演じたのではありません。自分のプロモーション映像作品を作りたいと思って、映像作家と一緒に一晩滞在しながら長い時間をかけ、思うままに作品化する、ということを試みたのです。良い作品ができたと思います。中津江ホールにあらためて感謝したいと思います。じつはそのような長い時間をかけて作品創造ができるスタジオやホールが福岡市では安く自由に借りることができません。若手芸術家やクリエーターにはレンタル費も負担ですから、場所を探すところから始めるしかありませんでしたが、人づてで山の中、森の中の中津江ホールに出会うことができました。おかげで、その時作成したプロモーションビデオをフランスのアビニョン演劇祭オフ事務局へ提出し、評価されて、出演を許可されたのです。ですから、中津江ホールは私が世界へ羽ばたくきっかけを作ってくれたホールと言えます。心から感謝しています。この施設がちゃんとした理由もないまま壊されると聞いて、納得できません。残していただけるなら、今後とも使って行きたいと思うミュージシャンや演奏家、パフォーマーは少なくないはずです。私も仲間たちに呼びけることもできます。なんとか残していただけないでしょうか。新たな取り組みをはじめればいいじゃないですか。ほんとうにもったいないと思います。(福岡県 男性)
・演奏をしてみて、自分自身へ負担となるような余計な緊張感が生まれてこない、不思議とやりやすい、とても良いホールだと思います。どうして演奏がしやすいのか、考えてみたのですが、木造の教会堂のような雰囲気や音の響きが良いのかもしれません。それにステージの作り方が独特です。普通一般の公共ホールや文化会館は高い檜舞台に上って神妙に演奏や表現をしていきますが、ここのステージは違う雰囲気をもたらしてくれます。あえていうなら、観客席との身近な感じ、というようなものでしょうか。そのうえで良い響きを聞かせることができれば、今度は観客席にいる方々にとっても、音楽への親しみや気持ちの中に染み入ることをはじめ良い効果をもたらすのではないのでしょうか。(日田市 女性)
・不思議な観客席を前に演奏しながら、お客さんとの距離感がこれほど近いステージはライブハウスのような雰囲気とも似ているような気がしました。忘れられないホールになると思います。(高知県 男性)
・初めてきました。日田市内からです。中津江は通ることはあったけれども、中津江ホールはまったく知りませんでした。春の祭典も新聞チラシで知りました。来てみて驚いています。こんなホールがあるなんて知らなかった。(天井を見上げながら)ほんとうに全部が木造なんですね。すごーい。まだ肌寒いので暖房がほしい。でも木造の分、どこかあったかい感じがします。畳敷の客席も面白い。演目を楽しんで帰りたいと思います。(日田市 女性)
・実行委員の関係者から聞いて、菊池から来ました。中津江ホールを見るのははじめてだけれど、山越えで来てみて、なんだあ菊池からこんなに近いのか、と驚きました。自分も演奏をするので、先ほどどなたかに意外にレンタル費が安い、と聞いたので、それならここを借りてコンサートをすると面白いだろう、と思いました。壊すなんで信じられない、まだまだしっかり使えるのに。自分達のように演奏をやっている者には、いつでも使えるホールが身近にあるのは羨ましい。でも、あんまり使っていなかったと聞いて、それもなんとももったいないことだと思います。残してくれるなら、菊池から来て使いますよ。(菊池市 男性)
・クラウドファンディングを通して、中津江ホールのことをはじめて知りました。熊本に仕事があったので、この春の祭典に合わせるように日程を組んで東京から来たのですが、来てみて中津江村自体に驚きました。山や谷やダム湖が深くて、なにか日本の原風景のようなところのような気がしました。そんな環境の中に中津江ホールがあることが驚きと言えます。同時に貴重だと思いました。いずれにしても地方社会や地域の人口減少や衰退化は日本全体の問題として避けられませんが、その先頭を走るような村なのです。人口がどんどん減っていって、でもまだまだだイケるから、遊びにおいでよ、気に入ったらここに週末だけでも過ごして行かない、いっそ移住定住もいいよ、と呼びかけていく大きな素材として中津江ホールは使えるのではないかな、と考えました。いともたやすく壊してしまうのではなく、もっともっと工夫をしたプログラムや事業を起こせば良いのではないでしょうか。そんな専門家もいっそ他から誘致すればいい。今は東京にしがみついて仕事をするのではなく、自分のライフスタイルをしっかりと考えながら、仕事をしたい、という専門職も増えていますので、適切な情報発信や呼びかけで、ホールを回していける人材も出てくるのではないでしょうか。そんな工夫や努力や取り組みもしないまま、壊すのはもったいない、というしかありません。(東京都 男性)
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まだまだ数多くのお声掛けをいただいております。
随時、今後ともご報告を続けて参りますので、どうぞお見守りください。
本当にありがとうございました。