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大分県中津江村にある「中津江ホール」最後となるイベント<春の祭典>の成功をクラウドファンディングで実現!

失われゆく「希望のホール」で
〈春の祭典〉を成功させたい!!

来年度(2022年度)以降に解体が決まった大分県中津江村「中津江ホール」は、日田杉でできた全国でも珍しい完全木造木質ホール。ホールに感謝の気持ちを込め、ホール使用が最後となる3月に行うイベント<春の祭典>を成功させたい!

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額1,000,000円を達成し、2022年3月17日23:59に終了しました。

コレクター
122
現在までに集まった金額
1,126,000
残り日数
0

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額1,000,000円を達成し、2022年3月17日23:59に終了しました。

Presenter
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大分県日田市中津江村『中津江ホール』が2022年4月以降に解体されることが決定したため、ホールの解体を惜しむファンが集まり、感謝の意味を込めて、最後となる3月に<春の祭典>と名付けたイベントを華やかに行うため実行委員会を組織し、イベントの成功へ向けて力を合わせています。

  • 福岡県
  • 起案数 1
  • 応援数 2
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  • フォロワー 10 人

このプロジェクトについて

来年度(2022年度)以降に解体が決まった大分県中津江村「中津江ホール」は、日田杉でできた全国でも珍しい完全木造木質ホール。ホールに感謝の気持ちを込め、ホール使用が最後となる3月に行うイベント<春の祭典>を成功させたい!

◆プロジェクトの目的

九州の北部中央の山岳地域、大分県日田市中津江村の森の中にある「中津江ホール」は、こだわり音楽ファンだったら知る人ぞ知る、全国でも屈指の優れた完全木質木造の文化ホール、「森のホール」と村民に親しまれながら呼ばれてきました。日田杉の温かさを感じさせ教会堂のような響きに包み込まれるホールは、クラシック演奏家やJAZZミュージシャンからも絶賛されています。

30年前、1991(平成3)年の台風19号による被災で疲弊した村民の中から、風倒木を生かして何かできないかという声が上がり、3年後の1994(平成6)年に、未来へつながる希望を込めて建てられました。「希望のホール」とも呼ばれ、津江地方の鎮守と言える津江宮園神社の倒れた御神木を守護役として玄関ロビーに一対設置しています。

村民にとっては毎年恒例の秋のふるさと祭り会場として賑わいを生み出す一方、結婚式や成人式といった祝典やお葬式にも使われ、暮らしや人生に親しくよりそい、生活を彩る場として愛されてきました。

しかし残念ながら、来年度以降解体されることが決定し、ホールの使用は、今年(2022年)の3月末までとなりました。

そこで中津江村の住民をはじめ、中津江ホールのファンたちが集まり、中津江ホールをこの目と耳と手でしっかりと記憶したいという願いや、「最後までホールを大事に使いたい!」という思いで、
中津江ホール〈春の祭典〉さようなら・こんにちは・未来へ、の構想が生まれました。

2022(令和4)年3月20日(日)・21日(祝)の2日間、音楽やダンスや演劇などを楽しむ<春の祭典>を賑やかに開催いたします。

中津江ホール<春の祭典>さようなら・こんにちは・未来へ

【主催者紹介】

主催:中津江ホール<春の祭典>実行委員会

ホールに親しんできた中津江村や上津江町の住民、ホールをこの目と耳と手でしっかりと記憶したいと思う日田市民をはじめ、全国屈指の木造木質ホールを見守ってきた中津江ホールファンである建築の専門家、大学の先生、高校の先生、小中学校の先生、ピアニスト、声楽家、合唱団、音楽や身体表現のアーティスト、等々、多彩な顔ぶれで構成しています。

【中津江ホールについて】

中津江ホールは全国でも稀に見る木造木質の〈森のホール〉。

アメリカ帰りの建築家後藤茂さん(東京)設計で1994(平成6)年11月にオープン。以来、日田スギ黎明郷として名高い中津江村の文化の殿堂として、クラシック演奏会やジャズコンサートから合宿型ミュージックフェスティバル、こども映画祭、落語会、ふるさと祭り、成人式、ある時には結婚式まで、村民参加の多彩な催し物を賑やかに優しく包み込んできました。

【開催日時・会場】

日時:2022年3月20日(日)~ 21日(月祝)2日間

会場:中津江ホール(大分県日田市中津江村栃野4344−1)

アクセス:
福岡方面から→高速大分自動車道 日田ICから車で約40分。
大分方面から→高速大分自動車道 九重ICから車で約40分。
熊本方面から→菊池温泉から車で約40分。

【入場料】

両日とも無料
投げ銭方式、お気持ちのカンパをお願いします。カンパ箱へどうぞ!

ご来場者にはホール入口の受付で整理券をお渡しします。
いつ入場してもOK。出入りも自由。お好きな演目をお楽しみください。

【事前予約】

事前予約も可能です。

下記予約フォームに必要事項を記入して送信してください。
3日以内にメールでご返信いたします。
◇予約フォーム↓
https://forms.gle/R8iv3ffTfREkF7Fs9

※予約問い合わせ先 harusai2203nakatsue★gmail.com
★を@に変えてメールで送信してください。

【プログラム】

3月20日(日)

(1)11:00 プロローグ~ロビートークVol.1 1994年中津江ホールの誕生をめぐる秘話
会場:玄関ロビー特設会場


レクチャー 藤原惠洋(建築史家・建築探偵・工学博士・九州大学名誉教授)


(2)12:00 開会式 会場:ホール

12:00〜玄関ロビーにおいて特設「つえんもんカフェ・マルシェ」開店。おいしい手づくりお菓子とお茶も召し上がれ!


(3)12:15 ミドリイロ・ライブ 会場:ホール

出演/ミドリイロ
日田市が誇る女性歌手ミドリを中心としたスモール・ユニット。ハートウォーミングなヴォーカルとスウィンギン・バップな演奏が心地よいライブ。
https://www.catfish-records.jp/product/28052



(4)13:15 中津江村・歌謡ショー 会場:ホール

出演/リズム館 ほか
『うたう村』といわれる中津江村で、中津江ホールをフランチャイズホールとして長らく使い込み抜群の歌唱力を磨いてきたカラオケ教室の仲間たちによる歌唱ステージ。中津江ホール最後の絶唱をお聴き逃しなく!


(5)14:15 ラス・ガジナス~フラメンコステージ 会場:ホール

出演/ラス・ガジ ーナス
玖珠町からフラメンコギターと踊り手3名による情熱的なフラメンコをお届けします。中津江ホールの日田杉の優しい空間にフラメンコのステップが響き渡る、心震えるステージです。

(6)15:15 フラム・アンサンブル特別公演 会場:ホール

出演/フラム・アンサンブル
ハープの原型とも言われる古代の竪琴ライヤー。優しく繊細な音色の演奏とピアノの美しい響きとともに舞うオイリュトミーをお届けします。オイリュトミーは目で見ることのできない音階の響きやリズムを肢体の動きで表現するもの。心癒されるステージです。

(7)16:15 未来へはばたく特別演奏会 会場:ホール

出演/古賀美代子ほか
日田市出身、幅広く活躍中の若手No. 1と期待されるピアニスト古賀美代子による演奏です。クラシックの名曲を中津江ホールの柔らかい響きの中で、じっくりとご堪能ください。

(8)17:15 ロビートークVol.2 中津江ホールの空間デザインに隠された三次元グリッドの謎を解く 会場:玄関ロビー特設会場

レクチャー 藤原惠洋


(9)18:00 南十字星ライブ

出演/南十字星
伝説のロックバンドが中津江ホールへ降臨!中津江村出身のジャックが率いる南十字星メンバーが特別ライブのため全国各地から再結集!今、ここでしか聴けない伝説バンドのロック演奏と特別メンバーが友情出演のヴォーカルを繰り広げます。初日オーラスのステージを是非お楽しみください。

※プログラムは予告なく変更になる場合がございます。最新情報をこちらのサイトでご確認ください。

3月21日(月祝)

(1)9:00 ロビートークVol.3 建築探偵と挑む中津江ホールの「手考足思」探検
会場:玄関ロビー特設会場スタート〜ホールの内外探検


レクチャー 藤原惠洋



(2)10:00 ゴールドピアニスト演奏会 会場:ホール

出演/岩釣東洋子、吉田希世士
70歳を超えてから一念奮起し、ピアノを習い始め、中津江ホールのピアノ演奏会で感動の渦を巻き起こした伝説(でも健在で実在)のゴールドピアニストたちによる演奏です。必見必聴!

(3)10:30 映画『月光の滴』 会場:ホール

出演/監督 神野友美
新進気鋭の女流監督による短編ムービー。
監督自身のお祖母さんが若かりし頃、阿蘇山の火山噴火により恋人を失ったという実話に着想を得て製作した作品です。上映前には監督による舞台挨拶を行います。

(4)11:00  春を奏でるピアノ演奏会Vol.1 会場:ホール

出演/江島千由 ほか

11:00〜玄関ロビーにおいて特設「つえんもんカフェ・マルシェ」開店。おいしい手づくりお菓子とお茶、また津江の特産品などをご用意してお待ちします!


(5)12:00 特別建築講演&オンラインコンサート「中津江ホール さようなら、こんにちは、未来へ」 会場:ホール

出演 藤原惠洋、いわいちか ほか(北海道美唄市よりオンライン出演)


中津江ホールのコンセプトと創設期設計をめぐる建築的文脈を解き明かしながら、バロック都市計画にも匹敵する壮大な地域空間デザインが隠されていたことを建築学的に分析評価、幻の「中津江ケア+アート+コモンズ計画案」をご紹介します。また北海道からの応援オンラインコンサートもお楽しみください。



(6)13:00 春を奏でるピアノ演奏会Vol.2  会場:ホール

出演/江島千由 ほか


(7)14:00 日田ギターアンサンブル特別演奏会 会場:ホール

出演/日田ギターアンサンブル

かねてから噂に名高い響きの中津江ホール、そこでの演奏会を、と多くの方々が待ち望んでいました。日田市桜木ギター教室のメンバー総勢10名以上が結集するギターアンサンブル、迫力のギター演奏をお楽しみください。


(8)15:00 魂を揺さぶるシンガーソング・ギター弾き語り 会場:ホール

出演/嶋﨑雄児 山崎世紀 ほか
上津江地域づくり有志の「一の会」を率いる嶋﨑雄児はNHKのど自慢大会チャンピオンに輝く歌唱の達人として超有名人。長年愛した中津江ホールへ捧げる弾き語りを存分にお楽しみください。


(9)15:00 うずめ劇場 演劇であそぼう!うずめワークショップ 会場:エントランス特設会場

ファシリテーター ペーター・ゲスナー(演出家・劇団うずめ劇場主宰・桐朋学園短期大学教授)

日本在住30年になるドイツ人演出家で、WOWWOWのドラマ等で俳優としても活躍する劇団うずめ劇場主宰のペーター・ゲスナーが中津江村にやってきます!シアターゲームを中心とした子どもからおとなまで楽しめるワークショップへどうぞご参加ください。対象は小学生以上〜。
うずめ劇場オフィシャルサイト= https://uzumenet.com/

(10)16:00 ホーメイ・ライブ『南シベリアの音色に魅せられて Vol.9』 会場:ホール

出演/シュングル・シュングル うずめ劇場

南シベリア・トゥバ共和国に伝わるホーメイと伝統楽器による演奏。独特の倍音唱法による声の響きは各地の公演で驚異をもって迎えられています。中津江ホールでの響きを是非お楽しみください。劇団うずめ劇場俳優によるトゥバの珍しい民話の朗読もあります。
 https://yoko.kikiti.jp/

(11)17:00 閉会式

参加者一同によるお別れのメッセージ寄せ書き+記念撮影

※プログラムは予告なく変更になる場合がございます。最新情報をこちらのサイトでご確認ください。

◆支援金でできること

集まった支援金は、次のように使わせていただきます。

イベントの運営資金の一部として、主に、チラシやパンフレットの印刷費、広報宣伝費、特設カフェ・マルシェ開催費用、クラウドファンディング手数料、返礼品に係る費用等に充てさせていただきます。<春の祭典>に、たくさんの方が来場し、中津江ホールが多くの人の記憶に残るよう、2日間の楽しい心に残るイベントとなるために使わせていただきます。また、2日間の催しの様子を撮影編集したDVDを作成し、ご希望の方に配布したいと思います。


◆ご支援のリターンについて

支援金 プラン名 内容
3,000円 中津江ホール”春の祭典”コースター 日田杉で作られた<春の祭典>オリジナルデザインのコースター5枚セット。※写真は見本のため、デザインが若干変わることがあります。

5,000円 山の幸ミニセット 大分名産干しシイタケと、珍しい干しタケノコのミニセット。いずれも大分県津江地区の特産品です。

5,000円 幻の木工クラフトA 日田市の伝説的な木工房〈クラフトハウスYASMA〉をひきいた安間邦昭の考案デザインによるスーパーレアな優れもの。簡素で美しく、しっかりとした持ち手が握りやすく「用の美」を体現。残念ながら2003年逝去後は欠番となった幻のバターナイフ。〈みどりや〉(日田市隈町)で希少な在庫を発見!今回の特別ご奉仕品となります。
※デザインは選べませんので、予めご了承ください。

5,000円 特製革コインケース 〈みどりや〉(日田市隈町)ご主人の手づくりによる革製の特製コインケース。内側の仕切りのおかげで使いやすい仕様となっています。
茶/こげ茶./赤のカラーからお選びください。

10,000円 山の幸スペシャルセット 大分名産干しシイタケと、珍しい干しタケノコ、さらに手作りの鮮烈な味わいの柚子胡椒のオススメセット。いずれも大分県津江地区の特産品です。

10,000円 幻の木工クラフトB あそび心溢れ魚釣りが好きだった安間邦昭ひきいる木工房〈クラフトハウスYASMA〉の定番デザインとして知られた魚型木製キーホールダー類。1点もの。握ったときにフィット感が素晴らしく、木の温かみが手のひらに伝わる優れもの。残念ながら2003年逝去後は欠番。〈みどりや〉(日田市隈町)に残された貴重な在庫を今回特別にご提供します。
※デザインは選べませんので、予めご了承ください。

15,000円 小鹿田焼小皿と山椒味噌セット 民芸提唱者の柳宗悦が著書「日田の皿山」で奇跡とまで紹介した小鹿田焼(おんたやき)の素朴で温かみのある小皿3枚セット。知る人そ知る日田を代表するマルマタ醤油の「山椒味噌」を合わせてセットでご提供します。

30,000円 ジビエと梅酒の舌づつみセット 津江地区の天然のイノシシ肉やシカ肉を、徹底した衛生管理のもとで解体処理した安心安全で美味しいジビエと、九州有数の梅の里、日田市大山町の梅だけを使用して作られた梅酒『ゆめひびき』&ノンアルコールドリンク『ビブラート』のセット(箱入)。

50,000円 日田杉香る美味セット 津江地区の天然のイノシシ肉やシカ肉を、徹底した衛生管理のもとで解体処理した安心安全で美味しいジビエと、九州有数の梅の里、日田市大山町の梅だけを使用して作られたオススメの『ゆめひびき』と『梅花爛漫』の梅酒2本セット(箱入)。それに加えて、木目が美しい杉の薄板のストロー2本組をセットにしました。ストローは、コーティングしているので繰り返し使えます。梅酒のソーダ割を杉のストローで飲めば、奥日田の山々に囲まれた気分になること間違いなし。

100,000円 日田まるごとセット 日田の恵みをまるごと詰め合わせたセットです。オリジナルコースター5枚&ジビエ&最高級!『樽仕込高級梅酒ゆめひびき』と『梅酒おおやま』のセット(箱入)&小鹿田焼小皿3枚とぐい吞み3個&山椒味噌&日田杉ストロー5本組&山の幸スペシャル。さらに、オマケの手作り絵葉書で、日田の自然と情緒を存分に味わえます。

※1000円・3000円・5000円・10000円のお気持ちプランもあります。
※お気持ちプラン以外のプランには、すべて特製日田絵葉書5枚セットがつきます。


◆想定されるリスクとチャレンジ

中津江ホールのある中津江村は、奥日田と呼ばれる、大分県の中でも福岡県、熊本県の県境に近い山深い地域で、公共交通機関で来るのは難しい場所にあります。
日田市までは、博多バスターミナルから高速バス、また日田駅までは久大本線が通じていますが、そこから中津江村まで路線バスがあるものの本数も少なく、車なしで中津江ホールにたどり着くことは、ほぼできません。日田市からでも車で40~50分かかります。

中津江ホールは、そんな「わざわざ行かなければいけない場所」に建てられています。
しかし、だからこそ「森のホール」として、多くのファンの心をつかんでいるとも言えます。

そこで、このプロジェクトページには、遠方から来られる方のために、例えば、ご家族の日帰り旅行としても楽しんでいただけるよう、近隣の立ち寄り観光情報を載せています。中津江村の近くには、琴ひら温泉、菊池温泉をはじめ、杖立温泉、原鶴温泉、黒川温泉など、有名な温泉地もたくさんあります。

豊かな自然に囲まれた、日田杉の温かさを感じる中津江ホールで、様々なイベントを楽しみ、合間には、特設カフェで手作りのケーキやお饅頭やお飲み物も召し上がっていただく。また、津江や日田の特産品のマルシェも楽しんでいただく。そして、帰りに温泉につかって、ほっこりする。そんな春の1日を楽しんでいただければと思います。

中津江や上津江の津江地区の皆さん、近隣県の皆さんには、ぜひ<春の祭典>へお越しいただき、中津江ホールを満杯にしてもらいたい!(ただしコロナ禍感染状況次第では、200名定員の畳敷ベンチ型座席を、感染防止として70名制限で用いる場合もあります。当日のコロナ禍感染防止対策事情に関する最新情報をこちらのサイトでご確認ください。)

また、ご支援いただいた方に、2日間の様子を収めたDVDを郵送し、遠方で当日会場に来られない方にも楽しんでいただけるようにいたします。

また、たくさんの方々に気軽にお越しいただくために、入場料無料、カンパ制とさせていただきます。もし最悪必要な資金が集まらなくても、自費で賄い最後までやりとげます。リターンも必ずお届けしますのでご安心ください。

皆さんにお願いです。この<春の祭典>へのご支援と共に、イベントの情報を、ぜひ、広めてください!そして私たちのチャレンジに力を貸してください!!

どうぞ、よろしくお願いします!!!


◆立ち寄り観光情報

お湯どころ

◇秘湯「うめ乃ゆ」

☆うめ乃ゆさんのご好意で嬉しい特典あり!
 <春の祭典>の入場整理券持参で入浴料がなんと500円引きになります!!

※入場整理券は、中津江ホール入り口でお渡しいたします。

筑後川源流沿いの広い敷地に建てられた建物はレトロな雰囲気が漂う造り。24室すべてタイプの違った特徴のある家族風呂が並んでおり、すべてのお風呂の窓からは渓谷沿いに広がる景色を楽しむことができ、奥日田の自然の中で、ゆっくりお湯につかれます。

【受付時間】11:00~21:30(土・祝日の前日は22:30)
詳細→ http://www.umenoyu.info/kazokuyu/index.html

【所在地】大分県日田市大山町西大山4602-4 TEL:0973-52-3355


◇琴ひら温泉ゆめ山水

中津江ホールから日田市方面へ車で40分ほど走ると、高瀬川沿いに「琴ひら温泉ゆめ山水」があります。渓流を流れる水の音を聴きながら、掛け流しのお湯にのんびり入れる秘湯です。4種類の露天風呂と7種類16箇所の家族風呂もあり!

【営業時間】12:00~20:30 (受付終了20:00)
詳細→ http://www.kotohira-onsen.com/index.html

温泉に浸かったあとは『焼肉すみ火』でお腹も満たせます!
【営業時間】17:00−22:00(Last Order 21:00)
詳細→ https://www.yakiniku-sumika.com/

宿泊もできます!『琴平ゲストハウス縁』
【予約】TEL. 0973-26-0622(受付旅籠かやうさぎ)
詳細→ https://peraichi.com/landing_pages/view/guesten

【所在地】大分県日田市琴平町1571-1 TEL. 0973-23-8827

※いずれも、コロナ感染症の影響等で営業時間が変わることがあります。HPで最新の情報をご確認ください。


観光

◇天領日田おひなまつり

令和4年2月15日(火)~3月31日(木)に、日田市の豆田町・隈で開催。10数か所の旧家や資料館で、沢山の珍しいひな人形やひな道具を見ることができます。
詳細→ https://www.oidehita.com/archives/51561


◇梅酒蔵おおやま

九州きっての梅の産地である大山の梅だけを使った梅酒を販売しています。店内で梅酒の試飲ができるのが嬉しい。
【所在地】大分県日田市大山町西大山4587
詳細→ https://www.umehibiki.jp/umesyugura/


◇鯛生金山地底博物館

かつては東洋一の金産出量を誇った鯛生金山。1972年に閉山し、現在は旧坑道の一部が地底博物館となっています。レストランも併設され、砂金採り体験もできるなど、子供にも人気の施設です。
【所在地】大分県日田市中津江村合瀬3750 TEL.0973-56-5316
詳細→ https://taiokinzan.jp/


◇宮園神社

中津江ホールは、宮園神社の平成3年の台風による風倒木を使って建てられました。
周囲には日田杉の自然林が広がり、日田杉の産地としても有名です。
詳細→ https://www.oidehita.com/archives/584


◇伝来寺庭園

「伝来寺庭園」は、県指定の文化財。九州最古の枯山水といわれるこの庭園は、鎌倉時代後期に作られたといわれ、自然と人工物の調和した奥行きの深さを感じさせます。
詳細→ https://www.oidehita.com/archives/573

お宿

◇琴ひら温泉 『琴平ゲストハウス縁』

【予約】TEL. 0973-26-0622(受付旅籠かやうさぎ)
詳細→ https://peraichi.com/landing_pages/view/guesten
【所在地】大分県日田市琴平町1571-1

◇鯛生家族旅行村 ケビン(鯛生金山敷地内)

【予約】TEL. 0973-56-5316
和・洋の2タイプあるケビンは、キッチンも付いてリーズナブルな値段で宿泊できます。
詳細→ https://taiokinzan.jp/camp/
【所在地】大分県日田市中津江村合瀬3750


◆中津江ホールの構造と歴史

来年度以降、解体することになった中津江ホールですが、このホールの構造や歴史にご興味いただければ、以下をお読みいただければ幸いです。

全国屈指の木造ホール〈中津江ホール〉にそっと触れ直す

〜中津江ホール〈春の祭典〉さようなら・こんにちは・未来へ に託して〜
藤原惠洋

1.アメリカ夢想の建築家たちを仰いだ後藤茂登場

私は建築理論家として、あらためて〈中津江ホール〉にそっと触れ直してみたい。
日田杉の発祥の地として名高い森林地帯になぜ公共ホールが?不思議な理由を把握するため、本施設の由来を押さえておきたい。2000年W杯時のカメルーン村長として有名になった坂本休氏に面談を乞うた。場所は中津江村栃野の山中の坂本家、昨2021年7月3日のことであった。驚いたことにその場に同席されたのは元部下の旧中津江村企画課長谷俊介氏であった。当時の村長は北村益郁氏、休氏は村議会議長。長谷氏は東京で開催された過疎地振興研修会へ参加、その際、紹介された一級建築士事務所ゼロ建築都市研究所の建築家後藤茂氏へ設計を特命で依頼し、後藤氏も中津江村へ数回にわたり訪問を重ねる中、敷地の検分をはじめ日田杉を生かした木造ホールの計画・設計を練り上げたという。その際、一番感動したのは、このホール建設事業が、1991(平成3)年台風19号の甚大な風倒木被害からのレジリエンス(回復)計画であったということ。復旧を超えて復興へ意図が膨らむ。いずれにせよ明治後半からのドル箱であった鯛生金山を失った戦後、人も減り産業も潰えてしまった中津江村には、急激な過疎化や人口流失、徐々に顕在化してきた少子高齢化が喫緊の地域課題として将来への翳りを見せていた。だから文化による定住促進を構想したい、と施設の拡張と複合化を先導するような計画をあえて練り上げていった。それゆえ計画名は「(仮称)中津江村民芸術研修館」とし芸術家たちが宿泊滞在ができる場をめざした。期待を込めて村民は「希望のホール」と呼んだという。

建築計画も未来志向であった。村内には土砂災害可能性が高い場所が広がる。公共施設建設へ、まとまった敷地が少ない。隣接する敷地に小中学校を配置すべく山を切り崩した残土を運び入れ造成し2万平方メートルもの広大な敷地を生み出した。その最奥、崖際の景観を望むように南北方向に棟を通す配置とした。正門から続く余白空間に引き続き総合的・複合的な文化施設を建設し、文化の聖地づくりを意図したためである。奥へ向かう中央の軸線を生かし、屏風のように配置したホールは威風堂々と正面性を創出した。隣接の敷地南西側には同時に池ノ山分譲地を開発、定住者促進に供していった。>

長谷氏が設計を委ねた若手建築家は後藤茂氏であった。1953年生、名古屋工業大学建築学科在学中、工藤国雄助教授に示唆され渡米、F・L ・ライトのタリアセン出身イタリア人建築家パオロ・ソレリ(1919~2013)主宰によるアーコサンティ(アリゾナ州のエコロジー都市建設)計画へ3ヶ月間のインターンを体験した強者であった。

1978年、武蔵野美術大学大学院修士課程修了後、あらためて1980年に国際ロータリー財団奨学生として渡米しカリフォリニア大学バークレー校環境デザイン学部大学院修士課程を修了。その後、ブルース・ガフ(1904〜)建築設計事務所(テキサス)につとめたが、ソレリならびにガフはアメリカを象徴する夢想の建築家と憧憬された存在であった。私は後藤氏にやや遅れた世代だが、氏の経歴は夢想を辿りながら現実の建築を成就させるというタフな両義性を見せており畏れ多い。長谷氏はなんの因果か後藤氏を引当て、中津江村へ誘った。

2.森の中の夢想の建築の具現化

後藤氏はなによりサイトスペシフィック(場所らしさを生かした)な設計を心がけた。敷地活用の工夫が示され、敷地の一番奥、中津江ホールを南北方向に棟を伸ばし建てることで敷地の広がりと建物の正面性を強調した劇的なパースペクティブの演出手法は、空間の奥行き性を生かしたバロック的な都市計画的構想とさえ言える。背後の蜂の巣湖(下筌ダム湖)へ続く敷地には南北へ最長19m、最短8mのコンクリートPC杭による試験杭および本杭を延べ47本打撃工法で打ち込み地盤補強とした。ホール屋根高が11.97m、屋根よりもっと長いコンクリートPC杭が地盤面に打ち込まれている。

さらに玄関ホール前には半径の円形屋外ステージを付帯させ、複数の催し物が開催できる。内部は木造1部2階建、南北軸を中心に南玄関から入館し玄関ホール、ここには風倒木を象徴する津江宮園神社の御神木一対が設置され、常にホールを守護してきた。

西側通路の先は舞台下手(西側)、手前は出演者控室だが、同面で舞台へ続くバリアフリーの先駆けであり大ホールへ続く。舞台と観客席との間には堅苦しいプロセニアムを設けず、同面で続く平土間形式の舞台とした。舞台袖はコンパクトにまとめ、上手・下手の袖裏を機材置き場として使用、舞台上手(東側)に続く楽屋は畳敷とし、シャワー室・厨房の活用により宿泊滞在型研修が可能とされた。2階も含め全体の平面における部屋機能は左右対称とし、構造的なバランスを保っている。

観客席は中央に座席200席(畳表張の長椅子型による観客席)ならびに2階立ち道席100席に囲まれた大ホール。玄関ロビーからいったん両脇2階へ上がり、そこから室内へ畳表が貼られた長椅子に座すという独特のアクセスとした。当時、すでに予測された高齢化に対応して村民が安心して座す、余裕があれば横にもなれる、という建築家からの配慮があったという。

屋根裏張り出し3階位置は壁で囲わず吹き放ちのPA室が設けられたものの、共用開始後、夏場の屋根面からの熱が耐えられないと階下観客席最奥に配置を変えている。

以上、基礎周りだけを鉄筋コンクリート造で地固めした意外、地上部はすべて木造構造であり、ホール内部も杉材を用いた木質系壁で仕上げた木造木質ホールである。総床面積を1000平方メートル以下に押さえたのは当時の消防法の規制をクリアーするためであったろう。ステージから発する音響が直接反射する一次反射のための壁は東西に大きく位置しており反射面が大きい。天井は構造体のトラス材やキャットウォークを掛けた架構現し、直接、屋根面やキャットウォーク裏面に反射する。舞台背後にはオリジナル設計の移動型木製板が6枚立っており、音響反射板として活用される。そのためとりわけ弦楽器や管弦打楽器といったアコースティクな音質の響きが優れている。むろん電気増幅した音響も、豊かな天井吹き抜け空間が包み込んでくれるため調整しやすい。木質ホールとしての空間の響きに注目した音楽演奏活動をはじめとする「森のホール」としてつとに知られている。いわば森の中の夢想の建築がホールとして具現化したもの言えよう。

3.ホールの魂を導き出すためのテクニシャン不在、マネジメントの不在が残念無念

1984年、日本へ帰国後の後藤茂氏は後藤茂設計室を経て1988年に㈱ゼロ建築都市研究所を設立した。中津江ホールは地元の河津建設株式会社が施工し、1994(平成6)年着工し同年秋に竣工、11月9日にオープン。正式名称は中津江村民ホールとされた。この時期1995年より後藤氏は武蔵野美術大学非常勤講師として教鞭もとっている。

このようにわが国屈指の木造ホールとして生まれたものの、利用時に課題も生まれた。まず舞台と観客席の親密な一体感は生まれたが、プロセニアムアーチがないので観客席からは袖裏が丸見えであった。ステージ上手、下手に袖空間が機材置き場として活用されるが、物置場に見えてしまう。

もぎりは玄関正面ロビーで行うものの、観客席への動線は、高齢者もいったん2階へ登って観客席上部から下部へ座す、という方法で、せっかくのバリアフリーの理念が生かしきれていない。観客席は長椅子形式だが、常に自由席扱いで利用、指定席扱いでは使いづらい面もある。2階は立ち道席100席からさらにステージ際まで附属室があるもののデッドな空間となり使用しづらい。

この中津江村の直営館時代には、社会教育メニューを中心に老若男女が集まったという。とりわけ婦人会の人権、生涯学習、自己啓発、男女共同参画、福祉介護に関する社会教育活動は抜きん出ていた。人生を言祝ぐ成人式や結婚式も催された。こども向け映画大会も人気メニューであった。毎年恒例のふるさと祭りでは前面の敷地に出店やバザーが立ち並んだ。村には無くてはならない広場としてじつに多彩な事業に用いられてきた。

が、いかんせん、ホールの魂を導き出すためのテクニシャンが不在したままであった。同時に公共ホールとしての卓越したマネジメントは十分であったとはいいがたい。全国的にも稀有で特徴的な木造木質ホールが生み出されたものの、愛称〈森のホール〉が全国的に知らされたわけではなかった。そして平成の大合併が吹き荒れる中、2005(平成17)年3月22日に中津江村は隣接の日田市に編入合併を余儀なくされたのであった。

4.新しい広場を予感させた村のホールを、未来に思い出す

たとえ鯛生金山閉山後のテーマパーク施設としての生き残りや、サッカーW杯で有名になったカメルーン人気にあやかろうとしても、極端な人口縮小を続ける中津江村にとって中津江ホールは村民同士が出会って文化の営みを味わえる貴重な「新しい広場」であったと言えよう。

私は建築学の専門家として、過去・今・未来の建築のあるべき姿を考えてきたが、地域社会における公共文化施設の立ち位置評価はそう簡単ではない。好きな人だけが利用する、税金の無駄遣い、と厳しい非難を免れない芸術文化の催しを産むハコは、自治体や市民全体にとっては厄介な代物であることが多い。その管理運営だけでなく、世代を超えた文化を媒介とした交流や地域コミュニティをどう営むのかがあらためて問われてきた。だからこそ事業企画のマネジメントが尊重されてきた。

私自身が、専門学会理事の立場から国会の議員立法の過程にも参画するかたちで、2012(平成24)年に定められた劇場法(劇場、音楽堂等の活性化に関する法律)は、全国3000館以上の公立文化施設をハコモノから「新しい広場」や「世界への窓」へ育み直すべきだと提唱したことで知られる。長らくハコモノ行政を揶揄してきた社会の期待を反映させたものとして忘れられない。

しかしあいにく、このたびの中津江村でのホール解体をめぐる意見の対立は不幸な側面ばかりを見せてしまったと言えよう。2年前の2020(令和2)年7月豪雨で被災した高齢者福祉施設の移転・再建は当初案が二転三転した結果、中津江ホール周辺敷地が候補地となった。合わせ、以前より懸案だった二地域のこども園施設移転統合も加わった。より広い安全安心な敷地が必要とされ、市役所内部での閉じた協議は新築の建設事業を優先させ、中津江ホールの施設解体やむなしを決めた。さらに追随するかたちで、村民意向も吸い上げられていったという。  行政の首長もまた、わずかな住民説明会の席上、自信ありげに、際限ない話し合いよりスピード感を持って対処したいと言い放った。しかし、わずか2回目の住民説明会時、吉田希世士さんがただ一人反旗を翻し、中津江ホールを壊さず残して、より付加価値のある福祉と教育の公共施設を考えればいい、と提言したものの、関係者の多くは耳を塞ぎ、もう壊すことに決めたから、と流れに棹刺すなと吉田さんへ手厳しい矛先を向けたという。吉田さんは機会を得て7月7日には日田市長へ直訴もしたが、手応えはなかったという。

新施設建設の敷地が足りないから敷地供出せよと、突然のもらい事故とも言える経緯によってホールはあっという間に解体へ追い込まれたと言える。村民の多くは取捨選択のように高齢者福祉施設の早い再建をと願い、敷地供出へホール廃棄はやむなしと行政の筋道に従ったのだった。中津江ホールを壊さず残し、福祉と教育の公共施設をより付加価値の高いものとして考えたいと想像力を逞しくしたのは中津江ホールを愛する会の面々だけだったと言えよう。

その際、吉田さんが残って欲しいと願ったのはとても個人的な思いだったからかもしれない。北九州市小倉で建築士事務所を営んだ後、中津江村が気に入り24年前に移住、自作のログハウスに暮らす。偶然、同世代の隣人岩釣東洋子さんがピアノを学ぶ姿に共感し、自分も78歳の手習いを始めたのだ。毎年夏の発表会は憧れの中津江ホールであった。スーツ姿で弾き終わると、一緒に発表会に臨むピアノ教室の子どもたちからも祝福されたという。一昨年昨年と中津江ホールの晴れのステージでみずから演奏用グランドピアノを奏で、異世代との交流を楽しむ。愛着を持ってホールを見守ってきた。

それはこうも言える。中津江ホールは劇場法以前から、すでにこのような「新しい広場」として大切な多世代や異業種の交流を生み出していたのだと。そして今さらに人口縮小を続ける中津江村にとって、ホールは貴重な「新しい広場」でありつづけるべきであったと、かえすがえず残念な思いが響き渡る。

だからこそ私たちは耳をそばだてて聴かねばならない声がある。未来に思い出す、その場や空間で交わされた歓声や営みを生んだざわめきを、いつしか潰えていくであろう中津江ホールへ向けた、いつまでも共鳴しあう愛のメッセージを。そして中津江尾ホールを愛する会のみなさん、ならびに、存続を願って日田市長へ提出された要望書に付帯された123筆の賛同署名者、さらに日田市議会へ提出された請願書に付帯された240筆の賛同署名者の方々と、ここで起こったことを忘れないためにも、未来に思い出したい。

(2022年1月12日記)

藤原惠洋  Professor Emeritus, Kyushu University Dr.of Eng Keiyo FUJIHARA M. A.

1955年熊本県生まれ。九州大学名誉教授・工学博士・建築史家・文化審議会世界文化遺産部会委員。住民参画ワークショップ・オルガナイザーとして藍蟹堂(らんかいどう)ワークショップ主宰。大分県竹田市文化振興財団理事長として芸術文化を生かしたまちづくりを先導。 1980年代の東京都世田谷区における住民参画型ワークショップ黎明期以来、独創的な手法構築を武器に、自治体総合計画・都市計画マスタープラン・福祉のまちづくり・こどもの居場所づくり・里親制度改革・自治体職員研修・政策立案能力形成・芸術作品創造・舞台作品創造・アートプロジェクト・テレビ番組制作・地域社会再生・商店街再生・過疎地域振興・中山間地域振興計画・世界遺産教育・日本遺産啓発普及・景観計画・豪雨災害復興計画・ミュージアムボランティア推進・わくわくワークショップ実行委員長等、多彩な分野のテーマに向け、市民や担い手のつぶやきを吸い上げ、まちづくり政策立案から人材育成まで幅広い横断型の場づくりコーディネーターをこころがけてきた。    

◆中津江ホールへのメッセージ

中津江ホールの解体を惜しみ、各界の方々からメッセージが寄せられましたので、ご紹介します。

「ないならつくろう」から「あるものをいかそう」へ

一人の日田市民

中津江ホールが解体されると聞いた。無念である。中津江村は平成17(2005)年3月に日田市と合併され、このたびの一件は日田市議会で論議されてきた。また、中津江ホールは合併後の日田市全員の公共施設であり、設置管理条例の第1条にも「市民の教育、芸術及び文化活動の振興を図るため」とうたわれていた。従って日田市民の私にも発言することは許される。そこで、中津江ホール(以下ホール)について思うことを、日田市民の一人として表現してみたい。

このホールは、30年も前に当地を襲った平成3(1991)年台風19号による甚大な風倒木被災から文化の力で立ち直りたいと事業が計画された由来をもつ。アメリカ帰りの若手建築家後藤茂氏が見出され、地元産の日田杉に注目した設計にもとづき、平成6(1994)11月9日にオープンした。

その結果、見事に生まれ出たのが、全国的にも稀有な木造木質のホールであり、伸びやかな音響を誇る。特に弦楽器や管打楽のアコースティクな音質の響きに優れ、「森のホール」として親しまれてきた。プロによるピアノ演奏会やオペラ歌手のリサイタル、大分県立芸術短大生による巡回演奏会の他、地元津江小学生による和太鼓演奏、ふるさと祭りなど地域ぐるみの芸術文化活動の拠点であった。にも拘わらず、ホールを解体するという。

なぜ解体するのか。老朽化しているというが、築26年で老朽化とは余りにも早過ぎる。通常ならば、解体ではなく補修で済む年数である。木造の建物は使えば使うほど馴染んで輝きを増すという。むしろ管理上問題があったのではないか。

令和2(2020)年に被災した高齢者生活福祉施設の復活、復興が必要という点は理解できる。しかし、そのためにホールの解体は必要なのか。こども園を合わせ、ホールの敷地内に共存できないのか。それだけの敷地面積はある。また近隣にあれば、相乗効果も期待できる。

また、この10年間の利用実態が年13回程度であるというのだが、使いたいと名乗りをあげる利用希望者の発掘や、日田市内外への施設情報の発信は行われていたのか。安全管理上からも高い専門性を求めるホールの運営に問題はなかったか。誰が責任者として運営してきたのか。ホールの管理者が、住民と共に力と知恵を出し合ってきたのか。

住民が力を結集した例をあげてみる。30年数年前、日田市の若者は「日田にはなにもない」と不満を抱いていた。しかし「ないならつくろう」という言葉を旗印に、青壮年が動き出した。宗像市にあった自由大学をモデルにして「市民大学」を始めようと提案した。仲間集めには苦労した。日田市内だけでなく天瀬町の住民も加わった。合併前の中津江村若手自治体職員2人もメンバーに招かれ、仲間は50人に膨らんだ。彼らは「夜なべ談義」と称して論議を重ね、市民大学設立の機運は整った。そして筑紫哲也を学長に「自由の森大学」が設立された。講師には、宮本亜門を船出に五木寛之、美輪明宏等々そうそうたるメンバーが名を連ねた。特に吉永小百合の回は開演数時間前から長蛇の列ができた。こうして、日田の街には熱気と活気が生まれた。中津江村では、せっかくの中津江ホールを持ちながら、こうした村民による生涯学習や社会教育の取り組み苦労はあったのだろうか。限られた関係者だけの企画に留まっていなかったのか。

実は、現在の日田市のまちなかにも活気が見られない。「自由の森大学」の頃の活気と若者はどこにいったのか。「文化で町おこし」という「ないならつくろう」という機運をもう一度つくろうではないか。

このたびの「中津江ホールを愛する会」の地道な活動は、たんに中津江ホールを残したいと願うだけの活動ではない点が大切で、そこに私も強く賛同したいと思う。かつて日田には「ないならつくろう」という気運があったという。それなら、中津江村民をはじめ、あらゆる人の知恵と力を結集して「あるものをいかそう」という気運を高めながら、中津江村に活気を取り戻そうではないか。同時に、私たちの足元にこれだけ多くの宝物や先人たちの足跡が残された日田市の「あるものをいかそう」という気運から地域おこしを図ろうではないか。

森のなかの響き愛ホール

藤原馨(ふじはら かおり)

「分入っても分入っても青い山」のごとく、
深い森林を越えた先に中津江ホールに辿り着く。
途中、道に迷ったのではないかと思いながらも美しい自然に惹き込まれた。
ホールというより小さな村の教会堂のような佇まい。
初めて訪れたはずのこのホールが なにかとても懐かしさを感じるのは
自然と融合し環境に配慮された北欧の建築家アルバーアールトの雰囲気を私が感じたからなのだろう。

日田杉で知られる日田市の建物にふさわしく木材で建てられたこのホールは木の家で生活を営んできた私たちに温かな安堵感をくれる。

私は福岡県に住み、その近隣県でR.シュタイナー思想に基づいたこども園や学校、大人に向けてオイリュトミーという身体芸術の教育にたずさわっている。
そして舞台を立つことも少なくない。
舞台となるホール探しは苦労の種の一つである。
空間を創るということは舞台で舞う私たちの表現に繋がる事になるからだ。

縁あって昨年の夏、このホールで仲間達とライアーという古代楽器の演奏とオイリュトミーを舞うという機会に恵まれた。
ライアーは静かな響きの楽器である。
ルネッサンス時代の天使が小さなハープを奏でている絵画があるがその時代の楽器で現代のハープの原型とも言われている。
ライアーは心の中に内的平静をつくり耳を澄まして聴く静かな響きの空間を創る。音と音の重なり合いが心に響き、心の治療にも使われている。
その日私達はリハーサルも場当たりもなく、ぶっつけ本番で舞台に立つ事になった。しかし、つつみ込まれるような安堵感と舞台と観客という仕切りのない空間の中、音を奏で舞うことができた。私たちはすっかりこのホールに魅了された。
かつてオランダでこのオイリュトミーを学び卒業の際スイスのドルナッハにあるゲーテアヌムの舞台に立った時のように、この空間が私たちを支えてくれていたように感じた。

中津江ホールには2台のピアノがあるどちらも立派なグランドピアノだ。
80歳代の中津江村在住の方々の中には、「八十の手習」よろしくここでピアノを学び、小学生の子ども達と共に年に1度の発表会を楽しんでいると言う話を聞いた。
リコーダーアンサンブルで音楽の仲間を作り、響きあう歌のコーラスを楽しみ、1日の疲れを癒すカラオケでストレス解消、近所の奥様方の美しい日本舞踊。

かつては結婚式や成人式、年に1度の「ふるさと祭り」、そして昨年は近所に住まわれていたご高齢の方のお葬式も行われた。県外からの音楽フェスティバルも恒例になっていたと聞く。村の皆さんの発表会場、冠婚葬祭等はいつもここ中津江ホールが会場となっていた。若者は都会に向かい、村の方々は高齢になりながらも静かな生活をする中で「中津江ホール」は単なる建物ではなく「憩いの空間」となっていった。

しかし昨年末の日田市市議会でこの中津江ホールの解体が議決された。
私を含む、中津江ホールを愛する皆さんは茫然自失状態となってしまった。
山に恵まれ、森林の美しい、そして日田杉で名高いこの地にふさわしい木の温もりに溢れ、中津江に住む人々に愛されているこのホールがどうして解体されてしまうのか。

その訳は
子ども園と福祉施設を建設する為なのだそうだ。
しかしそれなら尚の事、このホールを有効利用して福祉施設と子ども園をつなげた総合的な施設にすれば良いと提案したい。
幼児たちは身体を動かし、歌を歌うことを自然と営む。
歳を重ねた方々も同様、歌い楽器を奏で踊ることが日常の楽しみとなっている。
この木の温もりのある中津江ホールを、利用しないてはないと考えるのは私だけではないだろう。豊かな自然の中で想像力と身体を育み、歳を重ね生きる知恵の豊富な方々の中で子どもたちは多くのことが学べ、人として生きる力が生まれる教育に結びつくに違いない。
福祉、教育、文化芸術、自然を融合した子ども園、福祉施設構想を願うばかりだ。

中津江ホールの建物の中心には、かつて山崩れにあった津江宮園神社の御神木(日田杉)が祀られている。
建設当時「希望のホール」と呼ばれた、中津江ホールの存在は村の方々の希望だったのだ。そんなことを想いながら、
私は密かにこのホールを「森の中の響き愛ホール」と呼んでいる。
御神木であった日田杉に守られ、多くの方々がこのホールで過ごした時間は希望に繋がったと感じる。
できればこれからも、この御神木に守られながら、森の中の響き愛ホールで集うことが出来ればと願っている。

<藤原馨(ふじはら かおり)プロフィール>

オイリュトミスト(シュタイナー思想に基づいた身体運動芸術)
笠井叡主催、天使館オイリュトミーシューレ卒業
オランダ オイリュトミーアカデミー卒業
現在は福岡、山口、佐賀、広島等の子ども園、小学生、大人に向けて現場教育、舞台で活動中。

時代に沿ったホールの在り方を

ペーター・ゲスナー(うずめ劇場演出家)

私は、調布市せんがわ劇場の芸術監督としての経験から、自治体当局の責任者の見解と芸術・文化の専門家の見解が必ずしも一致しないことを承知しています。

しかし、重要なことは常に、その施設が社会生活に貢献しているか、周辺地域に住む人々にとって必要かつ重要なものか、ということでした。村人たちがホールの維持に関心を持っているのは事実です。また、日田市近郊の美しい森の風景の中に、建築的にユニークな文化ホールがあることも事実です。このホールは、気候保護のための現代の要件を満たしており、また日本の伝統的な木造建築と現代の家屋建築が融合しているのも事実です。日田市民が、福岡県民が、九州民が、この集いの場を温め、ホールを好きになってもらえるような、そんなコンセプトが長年欠けていたのかもしれません。

当局には再考を求めたい。ホールのビジョンを持て!取り壊しで解決するのは時代に合わないーそこに村や町を超えたインパクトのある地域のランドマークを作り、観光客そのものを呼び込むことができるのです。

藤原教授の提案を信頼して、あと5年維持活用し、作ったものが気に入らなければ、5年後にいつでもホールを取り壊せばいいのです。

<ペーター・ゲスナー プロフィール>

1962年、旧東ドイツライプチヒ生まれ。国立ベルリン俳優学校エルンスト・ブッシュで学び、ハレのターリア劇場で4年間演出、俳優を勤める。ライプチヒ大学で演劇学修士取得。’93年に来日し、北九州市を拠点に劇団「うずめ劇場」を旗揚。現在は東京に拠点を移し活動を続ける。2000年、第1回利賀演出家コンクールにおいて「紙風船」(岸田國士作)で最優秀演出家賞を受賞。2008年~2011年調布市せんがわ劇場芸術監督。2021年8月、ルーマニアのシビウ国際演劇祭に招聘。



◇プロジェクト責任者:松尾容子(中津江ホール<春の祭典>実行委員、うずめ劇場)

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