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音楽の聴き方や作り方を変えてくれるようなすぐれた音楽本の存在を届ける「音楽本大賞」の立ち上げをクラウドファンディングで実現!
音楽の聴き方や作り方を変えてくれるようなすぐれた音楽本の存在を、もっと多くの読者に、もっとたくさんの人に届けたい。そして書店の音楽本コーナーを盛り上げたい、そのために「音楽本大賞」をスタートします。
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音楽の聴き方や作り方を変えてくれるようなすぐれた音楽本の存在を、音楽が好きな人だけでなく、もっともっと多くの読者に知ってもらい、もっともっとたくさんの人に届けたい。そして書店の音楽本コーナーを盛り上げたい、そのために「音楽本大賞」をスタートします。 主催は「音楽本大賞実行委員会」。
音楽の聴き方や作り方を変えてくれるようなすぐれた音楽本の存在を、もっと多くの読者に、もっとたくさんの人に届けたい。そして書店の音楽本コーナーを盛り上げたい、そのために「音楽本大賞」をスタートします。
わたしたちは2023年から、「音楽本大賞」をスタートいたします。2022年に発売された、音楽をテーマとする書籍のなかから、大賞作ほかを選んで顕彰し、賞金も贈呈します。
主催は「音楽本大賞実行委員会」。実行委員会には発起人として鈴木茂、木村元、河西恵里、岸本洋和の編集者4人が個人として集まり、サイト運営スタッフとして山崎圭資が加わって運営します。
選考委員長は、『サウンド&レコーディング・マガジン』誌で長年、幅広い分野にわたる音楽本を数多くレビューしておられる音楽家の横川理彦さんにお引き受けいただきました。
第1回の選考委員は、大和田俊之さん、小室敬幸さん、松平(工藤)あかねさん、渡邊未帆さんに務めていただきます。
本を対象とする賞はたくさんありますが、出版社や業界団体が主導する既存の賞とは性格を異にするいくつかの賞——本屋大賞(2004年〜)、サッカー本大賞(2014年〜)、日本翻訳大賞(2015年〜)、あるいは音楽CDを対象とするアップル・ヴィネガー・アワード(2018年〜)——に刺激を受けて、すぐれた音楽本の存在をもっと知ってもらい、もっと多くの読者に届けたい、さらには書店の音楽本コーナーをもっと盛り上げたい、という願いから立ち上げるのが、この音楽本大賞です。
ロゴデザイン 重実生哉
鈴木茂
文芸出版の世界には芥川賞、直木賞を筆頭に数々の賞がありますし、ノンフィクションや評論を対象にしたものもさまざま実施されていますが、こと音楽を主題とする本となると、サントリー学芸賞、吉田秀和賞、小林秀雄賞が対象としてはいるものの 、音楽本に限定したものはミュージックペンクラブ音楽賞の研究評論・出版部門賞ぐらいしかありません。多くの新聞や雑誌で年末年始に特集される「今年のベスト○○」といった企画でも、文芸や詩、人文書、学術書に比して、音楽本の存在感は残念ながら薄いと言わざるをえません 。新聞の書評欄や月刊『みすず』の読書アンケート号で音楽本を見つけたときのうれしさといったら! また、出版業界全体のなかで音楽本の占める売上はごくわずかですし、音楽本の棚がない書店も少なくないのが現実です。
長年音楽本に携わる者として、自らの非力を痛感しつつも、音楽本のなかには、その音楽、その音楽家に詳しい人や深い愛情をもつ人以外にも「届く」本がたくさんあるのに! そういう力のある書き手がたくさんいるのに! ともどかしい思いを抱えてきました。そんな音楽本と書き手を音楽好きや音楽の専門家のものだけにとどめず、さまざまな芸術表現や人文諸科学に関心をもつ人たちにも目を向けてもらいたい、そのために立ち上げたのが、音楽本大賞です。
小説や詩、映画、美術作品などに比べて、音楽は言語化することがとても難しいものです。原理的には不可能といってもいいかもしれません。しかしだからこそ、私たちはすばらしい音楽を体験したときに、ついあれこれと語りたくなるのでしょう。
そんな不可能なことに挑戦している書き手や翻訳者にスポットライトを当てることで、音楽を言語化する営みがいっそう活発となり、読者の音楽体験が豊かになること、現在/未来の著者・訳者にとって励みとなることも願っています。
当初はわたしと木村が代表を務めるアルテスパブリッシングで主催し、協賛社を募ろうかと考えていました。しかし、私たちだけでは非力で人手も資金も足りませんし、公平性も担保しづらくなります。そこで、会社ではなく個人として趣旨に共感して、手弁当で参加してくれる仲間を見つけて一緒に盛り上げたいと考えて、実行委員会方式を採ることにしました。
実施にあたっては、大賞のほかに音楽ジャンルや叙述のスタイルなどによる部門賞を設けるのか、翻訳書は分けるのか、理論書や楽譜、演奏法などの本は対象にするのか? はたまた自分が携わった本が受賞してもいいのか? と悩みは尽きず、ああでもないこうでもないと悩んできました。ようやく概要をかためることができて、こうして公開に至ったわけです。
今回、皆さんのお力を借りたいのは、受賞作への賞金、審査にかかる諸費用、運営の費用などです。賞の性格からして、贅沢なリターンはご用意できませんが、この賞を1回だけに終わらせず、長く続けていくためにも、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
音楽本大賞実行委員会のメンバー、神田神保町で
【選考対象】
2022年1月1日から12月31日までに初版が刊行された(原則として奥付に記されている発行日を基準とする )音楽をテーマとする書籍。原則として新版・新装版・復刻版などは除き、対象期間に初めて世に出たものにかぎる。翻訳書も対象とする。楽譜・曲集・技術書および選考委員自身による著作などは対象外とする。また、第1回にかぎり実行委員が関わった本は大賞の対象としない(各選考委員の個人賞と読者賞はそのかぎりではない)。
【選考委員】
選考委員長:
横川理彦(音楽家)
選考委員(50音順):
大和田俊之(アメリカ文学者/音楽研究者/慶應義塾大学教授)
小室敬幸(音楽ライター/映画音楽評論家)
松平(工藤)あかね(音楽評論家/声楽家)
渡邊未帆(音楽家/音楽研究者/大阪音楽大学准教授)
【選考方法】
基本リスト
実行委員会が1年間に出版された音楽本から受賞作の候補となりうるものをリストアップして選考委員に提出。不足があれば委員が補う。
一次選考
選考委員5名が1人につき10冊を上限に推薦本を選ぶ。
二次選考
一次選考で選ばれた最大50冊のなかから大賞候補作を10冊以内に絞る。
最終選考
選考委員長と選考委員全員の合議により、10冊の中から大賞受賞作を1冊(または2冊)決定。さらに各選考委員が個人賞を1冊ずつ選定する。
読者賞
一次選考で選ばれた最大50冊のなかから1冊を選んで、読者の皆さんに投票していただき、最も多くの票を得た書籍を「読者賞」として表彰します。投票方法は1次選考が終わり次第(3月下旬)、本ページのお知らせ機能や公式Twitterでお伝えします。
2023年2月10日 クラウドファンディング開始
2023年4月10日 クラウドファンディング終了
2023年5月中旬 「音楽本大賞」受賞作発表
2023年6月ごろ 「音楽本大賞」授賞式(都内にて開催を予定)
~2023年7月末 リターン品発送
青野賢一(文筆家・選曲家・DJ)/青柳いづみこ(ピアニスト・文筆家)/有地和毅(文喫ブックディレクター)/飯田有抄(クラシック音楽ファシリテーター)/池田茂樹(スタイルノート代表)/石橋純(ラテンアメリカ研究・東京大学教授)/板垣千佳子(音楽マネジメント)/稲葉将樹(DU BOOKS編集者)/井上貴子(音楽学者・大東文化大学教授)/宇多丸(ラッパー・ラジオパーソナリティ)/浦久俊彦(文筆家・文化芸術プロデューサー)/大久保潤(編集者)/小野一雄(中央公論新社編集者)/加藤賢(ポピュラー音楽研究者)/加藤浩子(音楽物書き)/川村恭子(音楽ライター・文筆業)/國崎晋(RITTO BASEディレクター)/久保田翠(音楽家・聖学院大学准教授)/栗原裕一郎(評論家)/小泉恭子(音楽社会学者)/香原斗志(音楽評論家)/小島敬太(音楽家・作家・翻訳家)/後藤正文(ミュージシャン)/坂上陽子(編集者)/佐藤良明(アメリカ文化研究者)/七條めぐみ(音楽学者・愛知県立芸術大学講師)/柴田元幸(米文学者・翻訳家)/島田潤一郎(編集者)/鈴木大介(ギタリスト)/鈴木優人(音楽家)/空犬太郎(編集者・ライター)/田近明日香(アカデミア・ミュージック)/田中美登里(ラジオ・パーソナリティ)/塚原康子(音楽学者・東京藝術大学教授)/辻本香子(民族音楽学・サウンドスケープ研究)/筒井奈々(編集者)/寺尾紗穂(文筆家・音楽家)/富樫鉄火(音楽ライター)/永冨真梨(ポピュラー音楽研究・アメリカ研究・関西大学社会学部メディア専攻助教)/仲野徹(隠居・大阪大名 誉教授)/成相雅子(みすず書房編集者)/西口徹(編集者)/沼口隆(音楽学者・東京藝術大学准教授)/沼野雄司(音楽学者・桐朋学園大学教授)/野上由人(書店員)/野川美穂子(音楽学者・東京藝術大学講師)/野崎洋子(THEMUSIC PLANT)/配川美加(音楽学・日本女子大学学術研究員)/萩原健太(音楽評論家)/坂東祐大(作曲家・音楽家)/ピーター・バラカン(ブロードキャスター)/日野剛広(書店員)/ひのまどか(音楽作家)/広瀬大介(音楽学者・青山学院大学教授)/福田貴成(聴覚文化論・東京都立大学准教授)/藤井丈司(音楽プロデューサー)/藤原辰史(京都大学人文科学研究所准教授)/細馬宏通(行動学・早稲田大学教授)/牧村憲一(音楽プロデューサー)/増田聡(音楽学者・大阪公立大学教授)/宮澤淳一(音楽とメディア・青山学院大学教授)/牟田都子(校正者)/望月京(作曲家)/森泉岳土(マンガ家)/森山公一(ミュージシャン)/楊木文祥(中央公論新社編集者)/山川直人(漫画家)/山崎まどか(コラムニスト)/山田和樹(指揮者)/やまみちゆか(音楽イラストレーター)/山本貴光(文筆家・ゲーム作家)/幸恵子(書店員)/吉川文(音楽学者・東京学芸大学准教授)/吉川浩満(文筆家・編集者・ユーチューバー)/吉原真里(アメリカ研究・ハワイ大学教授)/輪島裕介(音楽学者・近代音曲史・大阪大学教授)/ヲノサトル(作曲家・音楽家)
運営費 20万円
選考費用 20万円
デザイン費 10万円
リターン制作費 10万円
受賞作への賞金 20万円
授賞式開催費(オンラインのみの開催の可能性もあり) 5万円
クラウドファンディング手数料 全体の10%
―――――――――――――――――――――――――――――
合計 約95万円
以上が「音楽本大賞」を開催するにあたって必要な費用となります。上記を超えるご支援をいただけた場合には、この賞を今後も継続するため、次回以降の運営資金として運用していきたいと思います。
リターン一覧表
※お気持ちを上乗せした応援をしたい!という方は、ご希望のリターンを選択したのち、「さらに支援する」機能で金額を追加することが可能です。少ない特典でも多くの支援をくださるという方はこちらの機能をご利用ください。
・1,000円コース 実行委員会からお礼のメッセージ
+ 活動・選考経過の報告
・3,000円コース 特製ZINEのPDFを送付
・5,000円コース 特製ZINEの送付(1冊)
+ ZINEにお名前を掲載(1名、匿名可)
・8,000円コース 「音楽本大賞」ロゴ入りトートバッグ(1個)
・10,000円コース① 「音楽本大賞」授賞式への参加権(1名)
・10,000円コース② 特製ZINEへの寄稿権(1枠)
・15,000円コース 「音楽本大賞」ロゴ入りTシャツ(1枚)
・30,000円コース 「音楽本大賞」オンライン座談会参加権(1名)
・100,000円コース(音楽本大賞をとことん応援したい方向け)
スペシャルサポーターとしてZINEにお名前を記載(1名、匿名可)
・特製ZINE
受賞作の著者・訳者からのメッセージ、選考委員による候補作へのコメントや、賛同人らによるエッセイ「私の愛する音楽本」、2022年中に出版された音楽本のリストなどを盛り込んだ特製の冊子をお届けします。
郵送時期は2023年7月ごろを予定しております。
・特製ZINEにお名前を掲載
ZINEに「サポーター」としてお名前を掲載。ペンネーム、匿名可。
・「音楽本大賞」ロゴ入りトートバッグ
数々の書籍のデザインを手掛けるグラフィックデザイナー重実生哉さんによる「音楽本大賞ロゴ」の入った特製トートバッグをお届けします。
郵送時期は2023年7月ごろを予定しております。
・特製ZINEへの寄稿
「私の愛する音楽本」を紹介するあなたのエッセイをZINEに掲載します。「自分の推し本をより多くの人に伝えたい、自分の思いを形に残したい」そんな方におすすめです。
ご購入いただいた方には、専用の寄稿用フォームをお送りします。
・「音楽本大賞」授賞式への参加権
授賞式は2023年6月ごろに都内にて開催を予定しております。日程が決まり次第、購入者の方にお伝えします。日程の都合により、支援者様のご希望の日程に添えない場合がございます。ご了承の上、ご検討をお願いいたします。
・「音楽本大賞」ロゴ入りTシャツ
数々の書籍のデザインを手掛けるグラフィックデザイナー重実生哉さんによる「音楽本大賞ロゴ」の入った特製Tシャツをお届けします。カラーはホワイト。M・L(男女兼用)からお選びいただけます。
郵送時期は2023年7月ごろを予定しております。
・「音楽本大賞」オンライン座談会参加権
オンラインでのウェビナー形式で、選考委員や受賞者、実行委員が受賞作などについて語り尽くします。リターンの購入者はチャット等で質問や会話することもできます。
開催時期は6〜7月を予定しております。
・スペシャルサポーターとしてZINEにお名前を記載
ZINEに「スペシャルサポーター」としてお名前を掲載。ペンネーム、匿名可。
本プロジェクトはプロダクションファンディング(All in)での実施になります。目標金額に満たなかった場合でも不足分は自己資金で補い、音楽本大賞を実施します。リターンもお届けしますのでご安心ください。今後も長く賞を存続させていくため、ご支援をどうかお願いします。
・横川理彦(よこがわ ただひこ)
毎月音楽本の書評を書いてもう20年になるのだけど、「本が読まれなくなった」という世評を聞くにつけ、いやいや、面白い新刊本が毎月出ているし、近年の音楽本は新しい書き手も登場して質も量も充実、ヒップホップでもジャズでもクラシックでも、「これを読めば、書かれている音楽がもっと面白くなる」という本がたくさんあるし、本自体が優れているものも多いです。音楽や映画と同じように、音楽本を読むことも楽しい経験として広まって欲しい。「音楽本大賞」がそのきっかけになることを願ってやみません。
音楽家。1957年鳥取市生まれ。4-D、After Dinner、P-Model、Metrofarceなどを経て現在ソロ。美学校講師。
http://twitter.com/cycle_label http://www.toyromusic.com
・大和田俊之(おおわだ としゆき)
「音楽について書くことは建築について踊ることだ」という出所不明の引用が表すように、音楽と言葉はあまり相性が良くない、と常々思っています。そのぎこちなさとどう向き合うか、いずれにしても音楽に関する新しい文体との出会いを期待しています。
アメリカ文化・ポピュラー音楽研究。慶應義塾大学教授。著書に『アメリカ音楽の新しい地図』(筑摩書房)、『アメリカ音楽史』(講談社)、長谷川町蔵との共著『文化系のためのヒップホップ入門1-3』(アルテスパブリッシング)、編著『ポップ・ミュージックを語る10の視点』(同)ほか。
・小室敬幸(こむろ たかゆき)
ミュージシャンが日常を綴ったようなエッセイから、楽典や音楽理論の基礎知識がなければ読み通すことさえ難しいものまで……それらが書店の同じ棚で一緒くたに並んでいたりする。音楽本と一口にいってもその内実は様々だ。そもそも音楽ジャンルごとに読者も分断されがちである。
アカデミックな立場から書かれた著作が対象となる大きな賞はある。だが、ありとあらゆる日本語で書かれた(翻訳も含む)音楽書を網羅的に取り扱おうとする“音楽本大賞”が誕生することによって、これまで局所的な評価に留まっていた良書がもっと多くの人々に読まれることを願ってやまない。書店の音楽本の一角をチェックしようとする人が増えるだけでも嬉しい。
1986年茨城県生まれ。東京音楽大学の作曲専攻を卒業後、同大学院の音楽学研究領域を修了。これまでに作曲を池辺晋一郎氏らに師事している。クラシックやジャズを中心に曲目解説(新日本フィル、都響、N響など)や、著名アーティストのインタビュー記事(レコード芸術、ぶらあぼ、intoxicateなど)を執筆する他、現在進行形のジャズを紹介する話題のムック本Jazz The New ChapterのVol. 5 & 6 に寄稿。またTBSラジオ「アフター6ジャンクション」での映画音楽解説は毎回、大きな反響を呼んでいる。
・松平あかね(まつだいら あかね)
一人でコンサートに行った後に感想を語り合える人がなく、胸がいっぱいのまま帰路についたことはありますか?
学生の頃、私はいつも孤独でした。音楽のことを心ゆくまで語り合ったり、知りたいことを徹底的に教えてくれる人がいたらどんなに良いだろうと思っていたのです。
ある時、書物こそが友となり、師となってくれることに気づきました。それは研究書、実用書、あるいは作曲家や演奏家の伝記かもしれないけれど、音楽への渇望は満たされます。
心にフィットする音楽本を見つけたら、みんなに知らせたい。書き手にありがとうと言いたい。
音楽本大賞を応援してください。
音楽評論家として読売新聞にて音楽評を担当。声楽家としては現代音楽を重要な活動フィールドとし、新作初演も数多く手がける。第1回一柳慧コンテンポラリー賞受賞。ヒロイン役を歌ったレロイ作曲のオペラ「THE鍵KEY」が佐治敬三賞。昨年リリースのシェーンベルク/シュタイン編「月に憑かれたピエロ」声とピアノ一台版の世界初録音が「レコード芸術」特選盤。現在日本ワーグナー協会事務局長・理事、神奈川芸術文化財団理事。
・渡邊未帆(わたなべ みほ)
音楽が先か、言葉が先か!?
太古から音楽と言葉は、ひとの思考であり、あそびであった。音楽書からしか得られない刺激と共感があるに違いない。私はこれからも同時代の音楽と言葉と一緒に歩んでいきたい。「音楽本大賞」に期待溢れるばかりです。
ミュージシャン、ラジオ番組ディレクター、音楽研究者。東京藝術大学音楽研究科博士後期課程修了「日本の前衛音楽」をテーマに博士号(音楽学)取得。共著に『ジャジューカーモロッコの不思議な村とその魔術的音楽』(太田出版、2017)、立花英裕編『クレオールの想像力―ネグリチュードから群島的思考へ』(水声社、2020)、細田成嗣編『AA―五十年後のアルバート・アイラー』(カンパニー社、2021)ほか。新宿発フレンチカリブ・ビッグバンドTI’PUNCH(ティポンシュ)主宰。大阪音楽大学准教授。
・浦久俊彦(文筆家・文化芸術プロデューサー)
音楽は「聴くもの」のみに非ず。世界が音とともに誕生して以来、人類にとって音楽とは「世界を読み解くための言語」にほかならなかったのです。音楽は「読まれ」「語られる」ものでもある。音楽本の充実・発展とともに「思考する音楽」の真価を、いまこそ取り戻そうではありませんか。
・久保田翠(音楽家・聖学院大学准教授)
Photo by Mayuko Ukawa
音楽は、ことばによっても「きく」ものだと思います。音楽とことばは、いつのまにかそばにあり、知らず知らずのうちに互いに向かいあい、互いを映しあい、互いの陰となり、互いの光となる。音楽とことばの間に漂うそのような不思議な関係を、より不思議なものとしてくれるような本が現れることを楽しみにしています。
・後藤正文(ミュージシャン)
アルフォンソ・リンギスの「評価とは、ものが有している力に対して与えられる力の贈り物である」という言葉が、ここ数年の私の座右の銘です。このアワードが、多くの音楽にまつわる書物にとっての「力の贈り物」であることを願います。成功しますように!
・鈴木大介(ギタリスト)
©Orie Miyajima
‘音楽の本’は、これから出会う音楽の世界を旅するための、あるいは慣れ親しんだ音楽の魅力を再発見するための、ガイドブックであり、レシピであり、パートナーでもあります。音楽書が専門的な指南役としてだけでなく、芸術(アート)との関わりを豊かにする魔法であることの理解を深める素敵な賞です。
・坂東祐大(作曲家・音楽家)
Photo by Takeshi Shinto
自分の音楽活動は、音楽それ自体と同じくらい音楽書によって支えられています。豊潤な音楽書の世界が『音楽本大賞』という素晴らしい企画によって、さらに多くの方々に知っていただけたら、と切に願っています!
・ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
年がら年中音楽に関する色々な本を読んでいる人間としてもっともっとこの分野に光を当てたいのは当然の話です。
・福田貴成(聴覚文化論・東京都立大学准教授)
音楽「についての」本ならば、それは「音楽本」なのだろうか。出会ってみたいのは、「についての」の退屈さを超えて、言葉がそれ自体で音楽であるような本。あるいは、音楽が嫉妬するような言葉で編まれた本。凡百の「研究」にとどまらない、音楽本という範疇を定義しなおすような本の出現を期待しています。
・藤原辰史(京都大学人文科学研究所准教授)
私は楽器で音楽を奏でることもできないし、楽譜も読めないし、音楽の知識も限りなくゼロに近い。音楽を聴くことは好きだけれど、それはご飯を食べることや本を読む喜びとそれほど大きな差異はない。そんな凡庸な人間にとって、音楽について書かれた本など無縁のように思える。ところが、不思議なのだけれど、そんな私の心をもつらぬくような音楽の本がこの世には存在するのだ。音楽とは別の世界にもきちんと届く音楽の本が、この賞を契機にますます増えることを祈りたい。
・牧村憲一(音楽プロデューサー)
僕たちはかつて、自分の小遣いでレコードを買うことから、音楽を聴く喜びを得ました。文字通り擦り切れるまで繰り返し繰り返し、聴いたのです。 ジャケットを手に取り、その重さ、その感触を確かめました。歌詞カード、ライナーノーツから、識ることの楽しさを感じとりました。 そして、今や音楽が圧倒的に身近にいる時代となりました。そこに『音楽本大賞』設立とは!素敵ではないですか! 繰り返し繰り返し読み、識ることの楽しさを感じる、応援します。
・望月京(作曲家・明治学院大学教授・東京藝術大学招聘教授)
©︎Yves Petit
音楽は、ただ聴くだけで十分ゆたかな気持ちにさせてくれます。でも、音楽について書かれた本を読むと、目に見えない音楽をとりまくさまざまな謎や秘密に少しでも近づけたような気がしてもっとわくわくします。「音楽本大賞」はきっと、より多くの人たちがそんな興奮にたどりつけるような、よきナビゲーターになってくれることでしょう!
・山川直人(漫画家)
なにひとつ楽器ができず歌も音痴、でも音楽を聴くのは好きという私のような者にとって、音楽本は曲を、作曲者を、演奏家を知る大きな助けとなってきました。また、文学作品や映画、漫画に登場する名前から聴くようになった音楽もたくさんあります。研究書のみならず広い視野で本賞が継続されることを期待します。
・山本貴光(文筆家・ゲーム作家)
言葉は、ときに音楽の楽しみを何倍にもしてくれる。知らない音楽に出会わせてくれたり、耳にしていながら聞こえていなかった音に気づかせてくれたりするのはその一例。そんな音楽を巡る言葉たちに光を当てる「音楽本大賞」の創設を心からよろこびたい。応援してます!
・山田和樹(指揮者)
Photo by Yoshinori Tsuru
私の音楽人生は本を読んでいなければ何も始まらなかったでしょうし、本を読み続けていない限り演奏活動を続けることもできません。私の中で、音楽と本は切っても切れない関係で存在しています。これまでになかった音楽本の賞の創設をとても嬉しく、また心強く思っています。
・吉川浩満(文筆家・編集者・ユーチューバー)
最初に自分で本を買ったのは中学生の頃、リッチー・ブラックモア(ディープ・パープル)の伝記でした。「音楽本」の賞ができるなんて! 応援します。
・ヲノサトル(作曲家・音楽家)
音楽の世界は一生かかっても歩きつくせない、深く広大な森だ。 だがそこに踏み入って歩き方や見どころを、 楽しさや美しさを書き残してくれる探検家たちがいる。 彼らのおかげで僕らは、知らない森に飛び込みたくなる。 知ってるつもりの森をもういちど歩き直したくなる。 音楽の探検家たちに、感謝と賞賛を送ろう。
■主催
音楽本大賞実行委員会[鈴木茂、木村元、岸本洋和、河西恵里、山崎圭資]
公式Twitterアカウント:@musicbookaward
■本件に関するお問合せ先
音楽本大賞実行委員会MAIL:musicbookaward2022@gmail.com
1000 円
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SOLDOUT
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