僕が音楽に込める想いと同じ〜山口洋(HEATWAVE)さんからのメッセージ
vol. 10 2021-11-07 0
「杜人」を制作するにあたって、音楽はとても重要だと思っていました。
撮り始めて間もなく、まだ作品という形にもなっていないとき、無謀にも、あるミュージシャンにお願いしました。
彼は二つ返事で受けてくださいました。
1979年にバンド、HEATWAVEを結成。2019年に40周年を迎えた山口洋さん。ソロで『機巧奇傳ヒヲウ戦記』というアニメーション(2000〜2001年放送)のサウンドトラックもつくった方で、そのうちの1曲は、いま「DASH村」のテーマ曲にも使われています。
ギターの音色、とくにその音と音の間に漂う空気感が、そして、十代の頃からその道を貫き通している姿勢が、この映画の背骨になり、ときに風として吹き抜け、ときにやわらかく包み込んでくれるだろうと思いました。
プロジェクト・ゴールまで残り2週間を切りました。山口洋さんから届いた応援メッセージを、映画の中でも使わせていただいている楽曲とともに紹介します。
ちなみに「むらさき(村崎)」は私の旧姓です。
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むらさきさんは「志」を共にする人です。
彼女が映画を創ると聞いたとき、無条件に音楽をやらせてほしいと思いました。
動機はその「志」だけで十分です。
ドキュメンタリーの多くは、良くも悪くも、被写体よりも監督の意志が映っているものです。
でも「杜人」はちがう。
監督の意志の存在を徹底的に排除してまで伝えたかったもの。
それは僕が音楽に込める想いと同じだと、勝手に思っています。
響き合っていたら、光栄です。
山口洋(HEATWAVE)