押田大助さん(造園家/中央園芸)からの応援メッセージが届きました!
vol. 3 2021-09-25 0
プロジェクトスタートから1週間が経ちました。正直、こんなにたくさんの応援をいただけるとは思っていませんでした。御礼のメッセージもなかなか追いつかず、大変失礼をしています。
申し訳ありません。そして、ほんとうに、ありがとうございます。
応援してくださる方の中には、矢野さんのことはまったくご存知なく、こんな視点と手法があるのだと希望を感じてくださった方もいらっしゃれば、「大地の再生」が転換点だった、と仰る方もいらっしゃいます。
今回、埼玉県大里郡寄居町でお父様の代から造園業を営む押田大助さんから熱い応援のメッセージをいただきました。「業」としてやってきたことを方向転換するのは、柔軟な感性と志がなければできないことだと思います。いただいたメッセージに込められたものを、感じとってくだされば幸いです。
「風の草刈りから始めよう!」
今から5年前の2016年9月8日、山梨県大月市の大地の再生講座。
広大な草地を前に、矢野さんはのこぎり鎌を片手に参加者に説明を始めました。
「地際で刈ると、草は反発します」
「草が揺れるところが風が削ぐポイントなんです」
「ここで草を刈ることで、草の伸びは落ち着いてきます」
初めて聞く耳慣れない言葉の連発でしたが、僕と参加者はのこぎり鎌や草刈り機を使い、見よう見まねで草刈りを開始しました。
慣れない手つきでのこぎり鎌を持ち、風になったような気持ちで草刈りをすること1時間弱、作業が一段落としたところでお昼休みに。
お昼ご飯を食べながら草刈りした草地を眺めると、曇っていたところにわずかに陽が差し込みました。
そして目の前には、なんとも美しい草原が姿を現しました。
柔らかい草原が連なる景色は、周りの山並みとも繋がり、穏やかな風が吹いてくる。
景色だけでなく、気持ちまで穏やかになる草原の風景……。
風景や風土とは風がつくるもの。
これが、「風の草刈り」か!
「草は地際から刈る」という公共植栽管理を長くやってきた僕にとって、風の草刈りは衝撃であり、感動的な出来事でした。
この後、弊社の植木畑やお客さんの庭も「風の草刈り」を実践するようになりました。
たかが草、されど草、だけれど、草を生かすことで、生きものは増え、植物も元気になり、そして何より心地いい。
多くの方が草と敵対することなく共存することで、自然災害は劇的に減少し、その土地の風土も再生していく。
誰でができる環境改善、杜人への第一歩は「風の草刈り」から始めよう!
株式会社中央園芸 代表取締役 大地の再生関東甲信越 押田大助