制作日誌 #8
vol. 8 2017-02-22 0
制作日誌 #8
ダンスはあまり具体的なことを、みて取ることの出来る表現ジャンルではありませんが、 この週替わりに担当される日誌では、それぞれの作品やダンサーに対する目線や考え、楽しみかたを知ることが出来ます。それは、ダンスを観る楽しみ方にどこか通ずるようにも思います。
今回の日誌からは、モモンガ・コンプレックスメンバーの臼井梨恵が担当。
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こんにちは、モモコンメンバーの臼井です。
今週の稽古日誌当番です!よろしくお願いします。
今日の稽古では、以前から取り組んでいたステップを基本とした振付を、リズムを変えたり新たな動きを挿入したりペア組んでやったり、あれこれアレンジするところからスタート。
踊り慣れてきた振付でも、少しリズムが変わっただけで見え方もかなり変わり、踊る体感もまるで変わり、また別物に変化していくのが面白い。(そして体感も変わるから、私はすぐには踊りこなせない…)
続いてディスカッション(というか雑談)の中で出てきたアイディアを実際に身体を使って試してみたり。
すぐに使えそうな完成度のものは中々出なかったけれど、要素をどこかのシーンに盛り込めそうな予感。
その後、白神さんが練習で踊るのを他のメンバーが見て、確認や意見交換。私がある振付の中のニュアンスに、『水から上がった大きな獣が水を含んで毛が膨らみ、より大きくなった感じ』を入れてほしいと思いつきで提案したらやってくれた。他人が踊っているのを見て、こんな感じだったら良いなとか、あそこは〇〇かな、とか勝手に想像を付加して見る癖があり、一人楽しむ。
それから昨日の自主稽古で早抜けした私以外の皆が出してくれたアイディアを、白神さんが発展させたバージョンで試してみた。
私は初めてやってみてルールに忠実には出来きれなかったけれど、やってる分には面白い。時間の流れるスピードを操作するというか(実際に操作はできないけれど)、秒針のスピードを狂わせて錯覚させるような動きにも見えて、今回の『現在』という時間を扱ったテーマにもわりと素直にアプローチ出来そうなアイディアだなと思いました。
次の稽古に向けて、現在=〇〇(ひみつ!)であると仮定した場合の、メンバーそれぞれの〇〇について白神さんがヒアリングして、今日の稽古は終了!お疲れさまでした〜