vol.XI 撮監よりメッセージ
vol. 11 2026-02-17 0
vol.XI【撮監よりメッセージ】 20260217 熊
企画を最初に受け取ったとき、まず設定の大胆さに惹かれました。
脚本の冒頭一行、「地球温暖化を主な原因として、地球は破壊的な状況に陥った。」という一文を読んだ瞬間、この作品はただのSFでは終わらないと直感しました。気づけば一気に最後まで読み終え、「この脚本は見逃してはいけない」と思い、このプロジェクトへの参加を決めました。
どこか子供の頃に夢中になって観ていたドラえもん劇場版を思い出すような、高揚感と冒険心もありました。
撮影は、監督・仁平さんの茨城にあるご実家で行われました。広く開けた敷地と豊かな自然に囲まれたロケーションは、本作の世界観を形作る上で大きな要素となりました。ロケハンからリハーサルまでを重ねる中で、仁平監督の芝居に対する繊細な感覚には何度も驚かされました。初監督とは思えないほど、現場での判断は的確で、俳優との距離感も非常に丁寧でした。
低予算作品の撮影経験はこれまでにもありましたが、今回初めて全編をスチール用オールドレンズのみで構成しました。シネマ仕様ではないがゆえの制約もありましたが、その分、レンズが持つ個性や癖をダイレクトに映像へ反映できる点は大きな魅力でした。Canon FD、Jupiter、Helios 44-2、Super Takumarなど、それぞれが異なる表情を持ち、映像に独特の質感と温度を与えてくれました。
制約の中で工夫を重ねながら、チーム全体で「撮る楽しさ」を共有できた現場だったと思います。この作品が持つエネルギーと世界観が、スクリーン越しにも伝われば嬉しいです
以上
熊志遠
- 前の記事へ
- 次の記事へ
