【 応援メッセージ 丹下紘希さん(人間)】
vol. 10 2018-09-07 0
9月28日までに250万円達成を目標にスタートした『「図説」17都県放射能測定マップ集』書籍化クラウドファンディング。残り22日となりました。
今日は「人間、ときどき映像作家。たまにアートディレクター。そして二児の父親。」の 丹下 紘希さんに応援メッセージをいただきました。
丹下さんは視点を変えて生きていく社会芸術運動「 NOddIN」創設メンバーで、「新・戦争のつくりかた 」アニメーションプロジェクト発起人。
そして、架空の政党「自由無人党」党員。憲法97条の会発起人の1人と、非核・非戦を訴えるアクティビストである丹下さんは、超人気アーティストのPVなどを多数制作してきた、日本を代表するクリエイターです。
しかし、プロフィールをお願いしたところ、
「僕はただの僕。この世界にできれば自分の足で立ちたいと願う。
自分がただの自分である、そのことがいつか道を踏み外しそうになった時、いつでも戻れる道しるべとなったらいいな、と思います。」とコメントをくれました。
その「人間」としての彼の大きな懐の深さと広さに、業界を問わず多くの方が賛同しているのだと実感します。
丹下さん、感動的なメッセージをありがとうございます!
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とてつもなく複雑な状況に置かれた僕たち。
だから測り続ける人たちがいる。
放射能について言いようが無いほどみんな傷付いてきたと思う。
怖がったこと、心配したことは科学的ではない、放射脳などと揶揄され、
目に見えず、匂いもしないそれを巡って、争い、みんなボロボロになってしまった。
だから測り続ける人たちがいる。
まるで魔法の言葉「放射能との因果関係は認められない」
その言葉は、立証出来ないと言っているに過ぎないはずが、そこにあるはずの被害も、責任も「ない」という文脈で使われる。
強い魔法のように、抵抗できなくなる。
この言葉の歪みは広島、長崎からずっと続いてしまっている。
教えてほしいのです。
甲状腺を切除した子や心臓病で突然死した人は誰にその責任を訴えたらいいの?
「小児甲状腺癌が数十倍の割合で増えている」と初めて福島県が認めて発表した2015年の5月には
僕たちは声をあげることすらできないほどに傷つけ合った結果、誰も関心を持てない空気が形成されていた。
被曝の被害を口に出せない、その空気。
この閉塞感、何も言えないことは明らかに異常なんだと思う。
だから測り続ける人たちがいる。
人と争うのではなく、国と争わなくてはならないと思う。
互いに傷つけ合うのは止めないといけない。
だから測り続ける人たちがいる。
しかし、国は魔法の言葉に守られている。
その言葉に守られて、巨額の復興予算をゼネコンへの垂れ流し、東電が最高収益を出したことを聞くたびに人間の狂気を感じる。
なんでも希釈すれば安全になると、自然を汚し他人事にする狂気。
この国の闇。
測ったことがある人ならば知っている。
都合の良いデータの空間線量なんかではなく、土壌はほんの数十センチ単位でも値が違う。
国が測るのではなく、市民が測る。
測り続けることが、とてつもなく大きな声であり、抵抗であり、言葉なんじゃないかと思います。
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『「図説」17都県放射能測定マップ集』書籍化クラウドファンディング
9/6現在1,601,000円(達成率64%)残り22日です。
世界でも類をみない放射能汚染を起こした福島原発事故で放出された膨大な量の放射能がどのような状況になっているのか。
17都県、3,400箇所以上の土壌を、のべ4,000人以上の市民と測定室が協力し、一箇所ずつ採取して集めた膨大なデータを、分かりやすく図説化して解説する書籍を出版しようというものです。
引き続きシェア、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
https://motion-gallery.net/projects/minnanods