73回目の終戦記念日に(原爆と「核の平和利用」がもたらしたもの)
vol. 1 2018-08-15 0
みなさんこんにちは。私たちのプロジェクトへの応援、どうもありがとうございます!
今年も8月15日がきました。
1894年(明治24年)の日清戦争からから1945年(昭和20年)まで、日本が続けた実に40年近い戦争が、広島と長崎という二発の原爆を投下され、終わりを告げた日です。今日はちょっと長いですが、どうぞお付き合いください。
戦後、原爆を開発した「核のもつエネルギー」を発電に活用した原発が世界で440基以上建設され、日本はアメリカ、フランスに次ぎ世界第三位の原発保有国家となりました。
「未来のエネルギー」というクリーンイメージで世界中で乱立した原発ですが、1979年のスリーマイル島、1986年のチェルノブイリ原発事故、2011年の東京電力福島第一原発事故などを経験し、原発は決して経済的でもなく、危険が大きすぎることが事実として立証されてきました。
デンマークは1985年に原発計画を廃止、イタリアでは2011年に国民投票で9割が原発再稼働と増設を否決、脱原発への流れとなっています。
ドイツ、台湾は、既に国内原発を廃炉・削減する方向で進んでいます。
さらにフランスですら、2015年に施行した「エネルギー転換法」に基づき、マクロン政権下でどれだけ原発依存度を引き下げられるかが注目されています。
また、これらの国々では、再生可能エネルギーや廃炉産業の大きな投資や雇用も生まれているのです。
そもそも電気は原子力でなくてはならない理由など1つもありません。
発電のためにお湯を沸かしモーターを回す、その燃料にわざわざリスクの高い原子力を使う必要はなく、リスクが少ないクリーンな再生可能エネルギーなど、他の方法はいくらでもあるわけです。
また、私たち日本に原発がいらない理由として、もう一つ大事なことがあります。
それは「日本の電気は余っている」ということ。
今年の夏、これだけ暑く、国民の多くがエアコンを使ったのにも関わらず、一度も計画停電の話が出たことはありません。
さらに福島原発の事故処理、もんじゅの燃料取り出しができないなど、大きなリスクを抱えたまま原子力政策を進めるなど、常識的に考えてありえないという状況なのです。
電気は余っているうえに原発は危険があって、経済的でないという実証データの数々。
福島原発事故によってばら撒かれた放射能が、実際に食物や土壌を汚染し、その土地に住めなくなった人がいるということが、さらに「エネルギーの平和利用」が間違いだったということを立証しています。
今度、もし関西以西で原発事故が起きたら、偏西風によってこの狭い日本の国土がほぼすべて放射能で覆われ、放射能汚染から逃れられる場所はなくなってしまうと言えるでしょう。
40年以上にわたる戦争で亡くなっていった日本の人達が、そんな未来を望んでいたでしょうか?
そんな教訓と思いをこの73回目の終戦記念日に感じながら、改めてのべ4,000人以上の方の協力で集められたこのデータを残すことの意味と責任を感じています。
史上最大級の原子力事故による土壌汚染データを書籍として後世に残すことに、みなさんのお力を貸してもらえたら幸いです。
クラファン開始10日目、583,000円(達成率23%)残り46日です。
一人でも多くの方にこのプロジェクトを知っていただくためにも、引き続きのご支援・そして周りの方への拡散を、何卒よろしくお願いいたします。
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