俳優の豊川悦司さんから応援コメントをいただきました!
vol. 41 2020-05-12 0
『今度は愛妻家』『接吻』『Love Letter』に出演されている俳優・豊川悦司さんから応援コメントが届きました!
----------
ミニシアターや名画座は先生でした。僕らの頃はレンタルビデオもそんなに種類がなかったし、三鷹オスカーなんか、千円足らずで3本も観れたからレンタルより安かった。
知らない映画をたくさん教えてくれた。
本とも音楽とも演劇とも違う、映画という体験を与えてくれたあの暗い空間、
なくならないで欲しいし、なくしたくない。
豊川悦司(俳優)
----------------
豊川さんはミニシアターや名画座の存在を「先生」と表現します。1990年に閉館した映画館「三鷹オスカー」の思い出にも触れながら(それはまさに豊川さんが俳優として頭角を表してゆくタイミングとも重なっています)、「映画という体験を与えてくれたあの暗い空間、なくならないで欲しいし、なくしたくない。」と綴ります。
「ミニシアター・エイド基金」運営一同にとって、豊川悦司さんはそれがドラマであれ、映画であれ、気がつけば常に画面のなかにいて、それ以来今に至るまでずっと、圧倒的な存在感を放つ俳優さんです。その方に、こうしてコメントをいただけたことを嬉しく思っています。寡黙なイメージそのままに、決して言葉数は多くありませんが、大切に選ばれた言葉だと感じられます。コメントを出してくださったことそれ自体から、豊川さんの映画・映画館への熱い思いが伝わってきます。
映画館に通うことは、必ずしもそうとは気づかずに教わること、学んでしまうことなのだと私たちも思います。そして、これほど楽しく、夢中に学び続けられる空間は他にないのではないかとさえ思います。そんな映画館を一つでも、なくしたくはありません。
残り期間はわずかです。あくまで皆さんの生活に支障のない範囲で、「ミニシアター・エイド基金」を通じて全国のミニシアター支援を、何卒よろしくお願い致します!
豊川悦司プロフィール
大阪府出身。北野武監督作『3-4×10月』、三谷幸喜脚本、中原俊監督作『12人の優しい日本人』、松岡錠司監督作『きらきらひかる』、岩井俊二監督作『Love Letter』、市川崑監督作『八つ墓村』、TVドラマでは、「NIGHT HEAD」(92~93年)、「愛していると言ってくれ」(95年)、「青い鳥」(97年)などで人気、実力共に日本を代表する俳優となる。以降、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた映画『フラガール』、渡辺淳一原作による『愛の流刑地』、浦沢直樹原作『20世紀少年』(三部作)、数々の映画賞を受賞した『今度は愛妻家』(行定勲監督)、『必死剣 鳥刺し』(平山秀幸監督)、また新藤兼人監督の遺作『一枚のハガキ』など、多数の話題作に出演。近年の作品に『後妻業の女』、『3月のライオン』、『パンク侍、斬られて候』、『パラダイス・ネクスト』、『ラストレター』など。テレビでは連続テレビ小説「半分、青い。」(18年)が評判に。公開待機作に「一度も撃ってません」、「子供はわかってあげない」、また昨年11月全米公開初登場1位を獲得、山本五十六を演じ注目を集めた『MIDWAY』(ローランド・エメリッヒ監督)などが控えている。