映画監督・舩橋淳さんから応援コメント動画が届きました!
vol. 20 2020-05-02 0
柄本佑さん主演『ポルトの恋人たち 時の記憶』『フタバから遠く離れて』の映画監督・舩橋淳さんより、応援コメント動画が届きました!
また、文章での応援コメントも届いています!
「いま、映画館に集いスクリーンを見つめることがこんなにも貴重に感じる事態に陥るなんて思いもしませんでした。
ミニシアターという場所は、映画人としての自分を育ててくれました。
自分の知らない世界を見せてくれ、ときには驚嘆し、ときには号泣して、まったく違う国の、まったく違う人の生き様がこれだけ面白いんだ、と教えてくれたのが映画でした。映画館の闇が自分をリセットしてくれ、映画で学んだことが人生の道しるべになったこともありました。そんな経験をした映画ファンは多いと思います。
その背後には映画を一本一本大事に受け止め、上映してくれるミニシアターの存在があります。僕は映画の作り手になってから様々な町の小屋へお邪魔しましたが、映画をその地域に浸透させることに情熱を注いでいる人々が日本各地にいることに心を動かされました。それぞれの町、それぞれの地域の人々が映画館にきて束の間の非日常を味わい、自分の中にあるルーツを確認したり、新たな思いで奮起したりする貴重な時間になっているのだ、と思います。
そんな豊かな文化体験をする場所は、ぜひぜひ存続してほしいと思います。
映画の多様な文化は、僕たちの人生に必要不可欠なのですから。
SAVE the CINEMA とMini Theater Aid心より応援します。」
舩橋淳(映画作家「フタバから遠く離れて」「ポルトの恋人たち 時の記憶」「ささいなこだわり」)
舩橋監督はリターン特典の配信サイト「サンクス・シアター」に、柄本佑さん主演、18世紀のポルトガルと21世紀の日本を舞台にした意欲作『ポルトの恋人たち 時の記憶』をご提供いただいています。ぜひご注目ください!
最後に、応援動画において、アメリカで映画を学ばれた舩橋淳監督は、ニューヨークのミニシアターでの実体験から「とにかく映画を見せて、映画の作り手も育てるんだというようなところをミニシアターが背負っている」「これから先の若い人、子どもたちにも映画館がある価値っていうのは必ずある。それは自分が経験則的に知っていると強く思うので、絶対ミニシアターは無くなってはいけないと思っています」と語られています。
ミニシアターを絶対無くさないために!「ミニシアター・エイド基金」、そして全国のミニシアターへ、皆さんの生活に支障のない範囲でのご協力を賜れたらと思います。よろしくお願い致します!
プロフィール: 舩橋 淳(映画作家)
1974年生。東京大学卒業後、ニューヨークで映画制作を学ぶ。処女作『echoes』(2001)が仏アノネー国際映画祭で審査員特別賞・観客賞。第二作『ビッグリバー』(2006、主演オダギリジョー)はベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭等でプレミア上映された。2005年アルツハイマー病に関するドキュメンタリーで米テリー賞を受賞。2012年福島原発事故を描いた「フタバから遠く離れて」は、ベルリン国際映画祭でワールドプレミア、音楽を担当した坂本龍一とともに登壇。世界に向けフクシマの窮状を訴え、その後世界40カ国以上で公開された。2013年メロドラマ『桜並木の満開の下に』(主演:臼田あさ美、三浦貴大)はベルリン国際映画祭へ5作連続招待の快挙。他に「小津安二郎・没後50年 隠された視線」(2013, NHKで放映)、「道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY OF NMB48」(2016)など。2018年日葡合作の劇映画「ポルトの恋人たち 時の記憶」(主演柄本佑、アナ・モレイラ)を監督。柄本佑はキネマ旬報最優秀男優賞に輝いた。現在セクハラ・ジェンダー平等を描く新作「ささいなこだわり」を制作中。
オフィシャルHP:www.atsushifunahashi.com