小栁圭子【見栄を張るキャスト紹介】
vol. 31 2016-02-09 0
クラウドファンディングも残り2日となりましたが、ここで2月7日に90歳のお誕生日を迎えられたばかりの小栁圭子さんの紹介をさせて頂きます。
小栁圭子 - 三島節子役
大正15年(1926年)2月7日、南満州鉄道に勤務していた父の赴任先である中国の奉天(現在の瀋陽)にて生まれる。
その後、父の転勤で承徳、張家口で育ち、北京大学に入学するが、大学2年生の時に終戦し、帰国。当時の夢は医者になる事で、東京女子医大への進学を目指していたが、事情により国民学校での教員を経て、大阪府庁で勤める事になる。
府庁での単調な仕事に退屈している時にたまたま観たジャック・コポーの『生まれた家』に触発され、そのアマチュア劇団知性座に入門。
昭和24年(1949年)に「大映フレッシュガール募集!」というチラシを見て、オーディションに応募し、見事7,000人の応募の中から20人に選ばれる。募集規定は17歳だったらしいが、当時の年齢は23歳。
それから溝口組、市川組を中心に映画女優としての活躍が始まる。
溝口健二監督からいつも心がけるように言われたのは下記の3つ。
・反射してください
・品性を持って演じなさい
・一つの役に七つの性格を考えなさい
一方、市川崑監督は何も言わないので、市川作品でも上記の溝口監督の教えに従って演じていたという。
大映倒産後は一時松竹芸能に所属したが、松竹芸能がお笑い中心に移って行った為、鳥プロに所属する事になる。現在はフリー。
実は2月7日の誕生日の日に、この写真をお借りしに京都まで行って来たのですが、小栁さんの車のバッテリーがあがってしまい立ち往生するというハプニングに見舞われました。そんな時でも元気に皆を笑わしてくださり、思い出深い一日になりました。これからも小栁さんの芝居を見続けたいですね。
プロデューサー 今井太郎