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金そよんさん：出演者インタビュー
vol. 82 2015-10-14 0
こんにちは！続々とお届けしております出演者インタビュー。
本日は看護師：安田サナエ役の金そよんさんです。
金さんはマメヒコのお客様ですが、
昨年夏のマメヒコの劇「ルンルー通りの三角形」にご出演され、
二時間という大舞台を見事にこなしました。
マメヒコの映画（マメヒコピクチャーズ）へのご出演は今回が初めてとなります。
ーマメヒコピクチャーズへは初のご出演となりますが、舞台と映画の違い、
またご自身の役柄を演じてのご感想などをお聞かせください。
昨年夏に「ルンルー通りの三角形」に出演させて頂いた時には、
舞台はお客さんと同じ空間と時間を共有しながら作る
「一回きりのモノ」だという点で、とても魅力的だと思いました。
マメヒコ宇田川町店の舞台は客席と舞台の距離がとても近いため、
客席をも舞台の一部と見立てて演出されていた点も、とても新鮮でした。
ロケ現場では、自分が出演したシーンを直視できなかったので（汗）、
演技の良し悪しについては、何とも言えないのですが・・・。
カメラの前で演技をするという点では、
OKが出るまでは同じ演技を何度も繰り返さなければいけないということ、
またカメラの角度や映り方を意識しながら演技をしなければいけない
という点が大変でした。
舞台「ルンルー通りの三角形」と今回の映画での配役は、
どちらも井川さんが当て書きして下さったのですが、
双方とも「思い詰めた、面倒くさい女性」という共通点があったので、
「あ、わたしってこういう風に思われてるんだ」
という気づきもありました（笑）。
「寂しさ」を抱えているという点でも両役は共通していますね。
それを人に言わずに一人で抱え込むか、人に言ってぶつけるか、
の設定の違いはありますが。
特に「ルンルー通りの三角形」では
誰もが抱えているけれども他の人には悟られたくない「寂しさ」
というものが、劇を通じたひとつの重要なテーマだったように思います。
ー井川監督の作品の世界観や人柄について感じたことや、
ご出演のきっかけなどを、お聞かせください。
私はマメヒコの珈琲と丸パンと餡子が好きで、
数年前からお店によく訪れているのですが、
その時から、食へのこだわり、店内の音楽や装飾・お花のセレクトの仕方、
開催するイベントの在り方など、何か気になるお店だな、
という印象を抱いていました。
店主の抱える悩みまでもお客さんに知ってもらいたい、
と思っている感じというか。
後日、井川さんご本人と直接お話させていただいて、
「あ、なるほど！」と納得しました。
全てのプロセスを面倒くさがらずに大切にされる方だな、
ということを強く感じました。
高校時代は演劇部だったり、大学では映画のワークショップに参加したりと、
演じることへの憧れはずっとありました。
憧れ止まりだったので、まさか自分が本物の舞台に出られるとは
思ってなかったのですが、カフェのお客さんとしてマメヒコに訪れているうちに、
ここなら私を受け止めてくれるかもしれない・・・、
と、勝手に思っていたのかもしれません。
気づいたら、「ルンルー通りの三角形」の出演者募集に対しての
履歴書を送っていましたから。
「お芝居、やってみたいんです！」というド素人のわたしのことを、
井川さんが最後まで諦めずに見守ってくださった事は、
自分の人生の中で、大きな意味を持つ出来事となりました。
ー金さんは、普段は広告のコピーライターを本業とされていますが、
井川作品に出演することの魅力や、ご出演後のご自身の変化などがあれば、
お聞かせください。
本業の広告では、15秒や30秒という短い映像を作ることが多いです。
もしシリーズものを作るとしても、数年後を見据えた映像を作ることは、
ほぼほぼ難しいのが現状です。世の中も商品も演者も、
どんどん変えていかなければ飽きられてしまいますから。
ですが、井川さんの作品は、人の人生の数年後までもが
作品に込められている気がします。
自分も、またいつか呼ばれるように生きていかなければ、
と思っているんです。実は。
呼ばれなくても、「そよん、あいつ最近なにしてんだろ？」って
思い出してもらいたいというか。
「ルンルー通りの三角形」の中の、ヤブおばさんの
「きっとあなたの風が吹くわ」というセリフが好きで、
この一年間、心の支えになっていた言葉でした。
ー今回のロケ現場に参加されてのご感想をお聞かせください。
初対面の方が多かったので緊張したのですが、
「井川さんがキャストした狙いってなんだろう」と、
一人一人の役者さんを見ながら妄想する楽しみがありました。
ークラウドファンディングにご参加された方々や、
この映画を応援して下さっている方々へのメッセージをお願いいたします。
ご関心、ご支援、本当にありがとうございます！！！
わたしも出演者として、またひとりの観客として、
この映画の完成をとても楽しみにしております。
インタビュー担当：松田