ラスト2日!アーティストとお金。
vol. 53 2015-08-30 0
こんにちは。
ゲーテ診療所のフサコです。
本日はクラウドファンディング、ラスト2日!
さて、本日は極めて個人的な記事を書きます。
ワタシは学生時代、
アーティストとお金
について研究していました。
ワタシの大学は学生が一学年90人以上いるダンスの学校でした。
多くの優秀なダンサーである学生たちが
どうやって食べていくか悩んだ末、
うまくいかずにダンサーをやめていく。。。
そんな状況を傍で見ていて、
アーティストはどうやって社会に認められて
お金を得ることができるのか、とても興味を持ちました。
ずっとずっと考えて、大学院時代は様々な研究者や
うまくいっているアート集団、劇団の話を聞きに行ったり
数十団体以上の公演のスタッフにつかせてもらって
勉強してきました。
劇団やダンスカンパニーのマネージャー業も
5年ほどやりました。
で、わかったことの一つは
アーティストとはいえ、自分の価値を自分で説明しなければならない、
ということです。
アートの歴史の中で、自分がどの位置にいて、
だからどんな価値を世の中に提供できているのか。
何に向かって、どういう活動をしているのか。
観客であるお客様でも
助成金や国などの、お金をサポートしてくれる支援者でも
お金を出してもらう人に向かって
説明をしなければならない。
これは大変なことです。
だって、アートの才能と説明する能力(あるいは説明しやすさやわかりやすさ)は関係ないですからね。
で、本題です。
マメヒコの活動はわかりやすいか
きちんと説明できているのか?
これ、ですね、ワタシの個人的意見ですが、
わかりづらいと思います。
常に流れて動いていて、つかみどころがない。
今日の今、そこにいるひととものづくりをしたり
今の現実に合わせて、今日そこにいるお客様に合わせて
作品やお店を日々変化させていったり流れが早すぎて。
普通の感覚では全然ついていけないんです。
説明をして理解してもらった頃には新しい変化が起こっててるんです。
言葉にして、書類に起こして、
提出した頃にはもう中身が変わっているんです。
でもですね。
こういうわかりづらいこと。
これもマメヒコの魅力だとわたしは思うんです。
理解してもらうために止まったらそれはもうつまらない
そういうものづくりをしてるんだと思うんです。
これがなくなったらなんか違うって思います、多分。
ってことはですね、
わかりやすく言葉で説明してお金をもらうことに向いてないわけですね。
唯一理解できるとすれば一緒に作ってもらったり、
映画などの作品をみてもらったり
お芝居を見てもらったり
講座にでてもらったり、
ラジオを聞いてもらったり
何しろ体感していただくしかないと思います。
で、ここまできてワタシが思い出すのは、
昔、ある大きな会社の助成金担当者にお話を聞きに行った時
その担当者が一言、言った言葉です。
その会社はコンテンポラリーダンスに多額の支援していたのですが、
『(僕はコンテンポラリーダンスは)わけがわからない、
ただ、実際に劇場で見て感じてみて、
わからないところ、
それが面白いって僕は思うから支援する』
と。
これ、まさにマメヒコ。
(だとワタシは思います)
悩んでいるあなたへ。
わけがわからないもの。
それをともにつくる。
そんな体験をしてみませんか?
悩んでいる方はぜひお店へ、
そして上映会(本日日曜18時〜)へ。
(遠方の方はラジオを聞いてみてください。)
何かを感じていただけると思います。